ALCATRAZ / アルカトラズ
ALCATRAZ

製作/J・J・エイブラムス





第2話 狙撃犯 コブ Ernest Cobb

脚本/Alison Balian
監督/Jack Bender
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1960年、ザ・ロックことアルカトラズ刑務所に新入りの囚人
アーネスト・コブがやってくる。所長は新入りのコブの事を
じっくりと見たいとして、素っ裸にして外で面会する。
コプは60m先から狙撃して16名を殺害した犯人だった。的は
どう選ぶのか?と問うと雰囲気だという彼。
マクニール刑務所
に収監されていたが、コブは看守の足を撃って、この刑務所に
意図的に移送される騒ぎを起こしたのである。この島を選んだ
理由は何か?と尋ねられ、彼は独房に入りたいのだと語る。
所長は島から対岸まで2.4km有る事を告げ、妙な考えは起こすな
と警告する。

現在の
サンフランシスコ
コブは一人で丘の上でレジャーシートを敷いていた。
持参したサンドイッチを食べると、
見晴らしの良い丘から
遊園地の客を事をスコープを使って監視
する。

一方ソトは一緒に働く青年に、これから重要な任務で仕事を
する事になった事を告げ、店の事を任せる。どんな任務なのか
は話せないと告げる。そこにレベッカがやってくると、彼女は
夕べからソトが書いた本を読んでいると語る。レベッカは
祖父のトミー・マドセンの事を知りたかった。
何故収監されたのか。2002年に妻を殺害して終身刑になった
との事だが、ソトの書いたアルカトラズ刑務所の受刑者の
詳細なデータ本の中にもあまりトミーの事は詳しく書かれてい
なかったのである。ソトによると資料があまりないために
それ以上の事をかけないかったという。トミーがレベッカの
相棒を殺していた事を語る。次は一体誰が現世に現れるのか。

そんな中、コブがカーニバルに来ていたカップルと男性を
射殺する事件が発生。警察官も現場に集まる。レベッカはホッパー
刑事
に会うと、狙撃事件のことについて詳細を聞く。
ソトは初めての殺人事件の現場故に精神的にも辛い状況だった。
見るもの全てを客観視するのだとアドバイスする。
現場にはカラスの死骸も落ちていて、コブの仕業だとされて
いた。元々コブは
ウィチタのスナイパーとして、畑を荒らす
カラスの退治を仕事にしていたのだという。
ティーンエイジャーを2名、そして30歳代半ばの男性を一人
殺害したとの事。
無作為で有り被害者にパターンはない
ルーシーは語る。
使用された銃は、普段コブが使用していた
ウィンチェスターの
モデル70
ではないかという。M40と使用する弾は同じだった。
最大射程距離も450mである事を知り、レベッカたちは遊園地で
起きた現場が一望できる丘を見つけてここから狙ったモノだろう
と考える。案の定撃った後の
薬莢が残されていた。コブは潔癖
だとするが、見逃していったのだった。

1960年代、アルカトラズの監房棟。
コブの元に隣の囚人が話しかける。とにかく口数の多い囚人で
コブが最も苦手とする人物だった。
コブはジャックが暴れて懲罰房に入れられる姿を目にする。

現在、ルーシーはコブの写真を持ってジャックの元に行くと
この人物を知らないか?と尋ねる。更にどうしてこの世界に戻った
のか、そして50年の間何処に居たのかと疑問をぶつける。63年に
消えてどうやって戻ってこられたのかなど、嘘発見器を使い
ジャックを取り調べるが、ジャックは何も知らないと語る。
機械でも彼が嘘をついては居ない事を示唆していた。
ジャックは檻にいたハズが気がついたに全く違う場所に居たの
だと語る。捕まっていた際に持って居た鍵は何を意味するのか?
と問うが何も知らないと告げる。

コブの資料を詳しく眺めるレベッカ。
コブが隔離房に入っていた期間は誰よりも長かったのだという
ソト。当時FBIが公布した指名手配の手配書によって、
デンバー
から
アンカレッジに向かって犯罪している彼を捕まえていた事
が分かる。

そんな中薬莢はコブが愛用していた銃のものだと判明。
レベッカは古い銃を使用しているという事は、扱っている店
も限られているとして、レベッカはルーシーらと共にウィット
が店長をしているガンショップにいく。始めはコブが来た事を
否定するが、次第に認める発言をし、防犯カメラの映像も提供
する。彼は2、3日前にここに来てウィンチェスターを買ってい
った事を語る。モデル70の銃だと。防犯カメラには特徴的な
ホテルのルームキーが写されていて、そのホテルを特定して
いく。

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1960年代当時の凶悪な狙撃犯・コブが現世に舞い降りる。
コブの事を調べていくと12歳で施設に入り、孤児院で育った
後20歳で母親を見つけるも拒絶されていた事を知る。

よく分からないのだけど、彼が独房に入りたがっていたのは、
サンフランシスコの町並みを見るためのものだったのか?
60年当時の建物と現在の建物の違いを見比べて、彼が独房内
で見ていたとされる、ノースビーチからテレグラフヒル辺り
の5km周辺を調べていくと、ピア31とフォートメイソンの
ビルの二つが浮上する。

犯人像を調べていく内に、無差別だと思われていたモノも、
実際にはどの殺人現場に於いては15、6歳の女性が被害者として
含まれている事が判明し、対象として狙っているのがその年代
の誰かだという事を知る。

ただこのコブという人物、60年代と現在の50年間のギャップと
いう事を理解しているのだろうか。
50年の間のアメリカの発展の姿を目にして、何も驚かないという
のも驚きだが、ソトはルーシーが人の死を目にしても動揺して
いないことに違和感を覚えている様子。
ルーシーは過去と現在を行き来していたであろう人物の一人で
何かを知っている感じだけど、黒幕が誰なのかをルーシー自身
も知らないという事なのだろうか?

そんなルーシーに恨みを持って居たであろう事は想像に難くなく
捨てた母、母の連れ子である娘・エロイーズ・モンロー以外
にルーシーの殺害を求めていたのかも知れないが、なんで彼ら
はお金やら先端技術に精通しているのか全く説明がない。

ジャックとの繋がりなども正直感じられないのだが、常にジャ
ックを登場させている意図の中には、この辺の謎を解く鍵が
有るのか。
鍵の存在もまた疑惑の対象だが、今回コブが47枚という言葉
を口にしながら狙撃をしているすがたがあった。これは当時の
看守の数46名に一名を足した数でも有る。
殺された人物は看守の関係者・子孫だったりするのかな。

レベッカ・マドセン (Sarah Jones) サンフランシスコ市警
ディエゴ・ソト (Jorge Garcia) アルカトラズ研究者
エドウィン・ジェームズ (Jonny Coyne) アルカトラズ刑務所所長
ルーシー・バナジー (Parminder Nagra) ハウザーの助手
ジミー・ディケンズ (Santiago Cabrera) サンフランシスコ市警
イライジャ・ベイリー・ティリー (Jason Butler Harner) 副所長
レイ・アーチャー (Robert Forster) 元看守、バーテンダー
エマーソン・ハウザー (Sam Neill) 影のFBI捜査官
トミー・マドセン (David Hoflin) レベッカの祖父・囚人2002
ジャック・シルヴェイン (Jeffrey Pierce) 囚人
ミルトン・ボーレガード (Leon Rippy) 医師

アーネスト・コブ (Joe Egender) 狙撃手
ウィリアム・ガント (Ben Cotton)
--- (Lauren Attadia) Girlfriend of Shooter Man
--- (Natalie Charles) Nurse
チェット (Samuel Patrick Chu)
--- (Demord Dann) EMT
ウィット (Darren Dolynski) Gun Store Owner
--- (Kerry van der Griend) Guard
--- (Alan MacFarlane) Guard
--- (Chris Logan) Observation Room Tech
ホッパー (Scott E. Miller) 捜査官
--- (P.J. Prinsloo) Uniformed Cop
--- (Peter Kent) Prisoner
--- (Brodie Marples) Boy on Ferris Wheel
--- (Cameron K. Smith) Alcatraz Guard

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