ALCATRAZ / アルカトラズ
ALCATRAZ

製作/J・J・エイブラムス





第3話 児童誘拐犯 ネルソン Kit Nelson

脚本/Jennifer Johnson
監督/Jack Bender
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囚人のコブを追跡の際にルーシーは狙撃される。

カリフォルニア州・ウォルナットクリーク
帰宅する男は寝ている兄弟の元に足を運ぶと、めくれている
布団をかける。男・キット・ネルソンの兄弟のウチ、兄のディ
ラン
を誘拐していく。黙らなければ弟・リアムを殺害すると
言われ口をふさがれる。

1960年、アルカトラズの運動場
キット・ネルソンは三人の子供を殺した罪で刑務所に送られる。
刑務所内の囚人も幼児に対する犯罪者には、容赦なく暴力を
加え、看守達も死なない程度にネルソンが暴行されるのを
静観していた。

漫画家のソトチェットと会話する。
チェットはソトが最高の人生を送っていると告げ、コミック界
の神様としての地位だけでなく、美人の相棒の捜査している事
を羨ましく感じる。しかし16歳から見てこりが理想か?と問う。
そんな中、ソトは警察無線を危機ながら、ウォルナットクリーク
で男児が誘拐され、少年のベッドの上に
菊の花が残されていた
との話を聞いて、すぐに囚人のネルソンの事を思い出す。

ルーシーは瀕死の状態に有った。
レベッカとエマーソンは、ベッドで昏睡状態に有る彼女を見つ
めながら会話しているとソトがやってくる。
ソトはウォルナットクリークで起きた誘拐事件は、58年に同じ
事件が3件起きていて、その犯人はアルカトラズの
囚人・2046の
ネルソン
である事を告げる。早く動かないとまた誘拐殺人を
繰り返すとし、ネルソンの犯罪傾向から
金曜日に誘拐して日曜日
には殺害している
事を告げる。

キット・ネルソンについてソトは語る。
母親はネルソンが服役中に死亡。父親は80年代に死亡している
という。弟は11歳の時に猩紅熱を患い亡くなっており、父親が
兵役として出兵してしている時に起きた事だという。

誘拐されたカラハン家へと向かうレベッカとソト。
母親のキャシーから話を聞くと、長男のディランが誘拐され、
次男のリアムは寝ていて無事だったという。ネルソンの写真を
見せると、キャシーは
金物屋"Kejler's"に勤めているウォーレン
だという。修理する物は無いか?として、尋ねてきた事が有る
という。リアムにも同様に写真を見せて話を聞こうとすると、
キャンディをくれた男だと告げる。最後に来たのはいつか?と
尋ねると、昨日の夜来て、兄を連れて行ったが怖くて寝たフリ
をしていたと語る。

その頃、ネルソンとディランは
ラファイエット保養地に有る
貸しボート屋にいくと、ボートを二時間レンタルをする。
二人は
釣りの道具を手にしていた。

60年代アルカトラズの医務室
ネルソンは他の囚人から暴行を受け医務室で痛み止めをもらう。
医師のボーレガードは痛み止めを処方するが、これ以上強い
痛み止めは出さないという。自分にも8歳と10歳になる子供が
居てネルソンのした事を許せないとの事だった。
ベッドで寝ているネルソンに隣で治療を受けていた囚人・トミー
が声を掛けてくる。ボーレガードを怒らせない方が良いという
彼は、刑務所内でも友達の一人や二人作れば楽に過ごせる事を
語る。しかしお前は大人は嫌いなのか?と問い、良い大人が子供
を虐めるなんてと告げる。ネルソンは刑務所に於ける罰の序列
はどうなのか?と問うと、強盗、レイプ、殺人犯、そして子供殺
しだという。しかし何をやったからではなく、どんな人間なの
かを見られて殴られるのだと語る。

現在・レベッカとソトは金物店に話を聞きに行くと、ウォーレン
は別人で有り、先週この店に入った強盗が制服と子供用の釣り具
を盗んでいったという。この近くに有る釣り場は何処か?と尋ね
ると、ラファイエットの保養地くらいだという。

ネルソンとディランは釣りをする中、突然ネルソンはディラン
と共に湖の中に入り、突然ネルソンはディランに対して、俺の
事を水中の中に沈めろという。出来る限り長く沈めろというと
ディランし仕方なく従う。ネルソンは命ギリギリの所で浮上する
と今度は俺の番だとしてディランを沈めて遊ぶ。

レベッカらは一歩遅く貸しボート店に来ていた。
写真を見せると確かにその親子らしい人物が来て、服を濡らし
ていったという。ネルソンは遊び相手が欲しかったのか?と
いうレベッカに対して、ソトは誘拐してから殺害するまでの間に
以前の誘拐でもミニゴルフをしていたという情報が有るのだと
いう。どうして今回は釣りなのか?と問うと、もしかすると子供
に最後に遊びたい事を選ばさせているのではないかと告げる。

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少年を誘拐・殺人の罪で服役していたキット・ネルソンが
現在に蘇る。何故キットは11歳の少年を誘拐し殺害するのか。

完全にストーリー構成がLOST化していて、現在と過去とを
行き来している。
その中で、ネルソンの心の闇に迫ると共に、現在進行している
ドラマの顛末を描いて行くというもの。

幾つかのサプライズは存在したけど、ドラマの引き延ばし感
がハンパでなく、特に犯人の趣味・趣向で子供を連れ回したと
分かると同時に、レベッカも含めた捜査官が妙にルーズになり
始める感じがしてなんともダルい。
誘拐事件は時間との勝負だとFBI失踪者を追え!
でもクリミナル・マインドでも唱えているのに、
やはり秘密裏に捜査しているという縛りが、ドラマとしても
ルーズさを生んでいるのだろうか。

猟奇的な殺人犯の潔癖な殺人への拘りは見て取れる。
驚くべき事はやはり自分の弟・エドウィンさえも自分の手で
殺したこと。

ソトはプロファイラーではないとはいえ、囚人研究に関して
はプロフェッショナルな一面が有る。その傾向をもう少し
顕著に表れ、スピード感へと繋がっていくと良いんだけどね。
そして相棒のレベッカは全く使えることなく、単なる捜査権限
を持つ女性としか思えないのが悲しい。

現在に蘇る囚人の殆どは、不当な逮捕によって捕まえられて
いるとか、看守によって不当な扱いを受けている人物なのかな
と思っていたけど、結局額面通りの人物なのね。

何かの専門家になるというのは、それに1万時間を費やすこと
だという。
そんな専門家が欲しいとしながらも、ハウザーの求める人材の
条件には、今回の誘拐された子供と同じような11歳の歳月で
精神年齢が止まっている人物ではないという事を指摘するも、
子供を助けることがそんなに悪いことだったのか。
ソトの心の闇も同時に垣間見られるのは興味深いけど、色んな
要素を含めすぎた感じだね。

レベッカ・マドセン (Sarah Jones) サンフランシスコ市警
ディエゴ・ソト (Jorge Garcia) アルカトラズ研究者
エドウィン・ジェームズ (Jonny Coyne) アルカトラズ刑務所所長
ルーシー・バナジー (Parminder Nagra) ハウザーの助手
ジミー・ディケンズ (Santiago Cabrera) サンフランシスコ市警
イライジャ・ベイリー・ティリー (Jason Butler Harner) 副所長
レイ・アーチャー (Robert Forster) 元看守、バーテンダー
エマーソン・ハウザー (Sam Neill) 影のFBI捜査官
トミー・マドセン (David Hoflin) レベッカの祖父・囚人2002
ジャック・シルヴェイン (Jeffrey Pierce) 囚人
ミルトン・ボーレガード (Leon Rippy) 医師
チェット (Samuel Patrick Chu) ソトの友人・チェスター

アーネスト・コブ (Joe Egender) 囚人

キット・ネルソン (Michael Eklund) 幼児誘拐犯
キャシー・カラハン (Rebecca Field) 母親
ディラン・カラハン (Will Shadley) 長男、誘拐される
--- (Mackenzie Gray) Kit's Father 、軍人
--- (Andrew Coghlan) Rowboat Vendor
--- (Kerry van der Griend) Guard (Catwalk)
--- (Denise Jones) Waitress
--- (Jennifer Kitchen) Waitress
リアム・カラハン (Sean Michael Kyer) 次男
--- (Scott McNeil) Store Owner
--- (Chad Riley) Cop
--- (Nicholas W. von Zill) Orderly
--- (Leon Hanson) Talking Prisoner
--- (Cameron K. Smith) Alcatraz Guard

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