ALCATRAZ / アルカトラズ
ALCATRAZ

製作/J・J・エイブラムス





Mar. 5, 2012
第9話 営利誘拐犯 バーネット Sonny Burnett

脚本/Toni Graphia
監督/Paul A. Edwards
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レイの店にハウザーが現れる。
レイは彼を呼び出した格好だが、時間が無いとして手短に頼む
という。
レイはレベッカの事を捜査から外して欲しいと頼む
彼女にはまっとうな人生を送らせたいのだと。ハウザーは君に
は捜査は無理だったが、彼女ならば出来るのだという。しかし
何故今になって突然外して欲しいと言ってきたのか疑問に感じる
ハウザーは、トミーと逢ったからなのか?と疑う。

レベッカはよく見る悪夢を見ていた。
相棒のウィルを失ったときの光景で殺したのは、レベッカの
祖父のトミーだった。

その頃夜に車で走行していたデビッド・ピアースサイモン・
ムーア
は、道に人が居たとして車を止める。サイモンは気のせい
ではないか?とするが、突然ショットガンを持ったサニー・バー
ネット
が二人の前に現れる。命乞いをするサイモンの事をためらい
もなく撃ち殺したサニーはピアースには生きていてもらうとして
連れて行く。

1960年、アルカトラズ。
サニーは隔離房に入れられていた。新しくこの刑務所に来た
囚人は30日間を隔離房に入れて置く規則があった。
30日経った後、突然300人以上の極悪人の居る中へと放り出される
中、サニーは刑務所を牛耳っている一人がヒックスである事を
知り、
自分の事を守って欲しいと頼みにいく。
この刑務所に入る前、自分は
不動産王を誘拐して手にした10万ドル
が隠してある
とし、それと交換に刑務所を出所する日まで守って
欲しいとのこと。自分はビジネスマンであり投資家だとし、
価値在る物に投資するのだと語る。

ソトとレベッカは合流する。
レベッカが眠そうにしているのを見て話を聞くと、悪夢を見た
事を聞かされる。いつも相棒とトミーの夢を見るのだとし、
この夢から解放される為にはトミーを捕まえる事が必須だと
いう。レベッカたちは殺されたサイモン・ムーア(42歳)と、
誘拐されたデビッド・ピアースの件で現場に来ていた。デビッド
へレン・キャンベル化粧品のCEOだった。ソトによると、囚人
の中でもサニーは金持ちばかりを襲う犯人だったが、当時は必ず
無傷で誘拐したものを返していたとの事だった。
現場にはハウザーも来ていたが顔色を悪くしていたので、レベッカ
は休むよう告げる。先日の
マッキー事件の際にハウザーは撃たれた
のである。

レベッカたちはデビッドの婚約者のヘレンに会いに行く。
サイモンが殺された事を信じられないと語る。デビッドたちは
仕事関係でブラジルの化粧品会社の人と会食していたという。
恐らく犯人の狙いは身代金だと告げると、ヘレンは自分が10歳
代の頃にも同じ事が有ったという。

ハウザーはミルトンの元で治療を受けにいく。
ミルトンから囚人の一人、アーネスト・コブは刑務所で怪我を
していたが、全治数ヶ月の怪我が現代に蘇る数週間の間に治って
いる事を指摘する。63年組は元々有る持病などが全て完治した
状態で蘇っている事を告げる。血液の中に侵入物があるとし、
血漿や血小板以外にも、
コロイド銀が検出されている事を告げる。
コロイド銀はヒポクラテス時代から治癒効果が有る事で知られる
物質で、
アルカトラズで囚人から血液を大量に採っていたのは
その実験だったのではないか
という事だった。真相は所長だけ
しか知らないとミルトンは語る。血が殺人鬼を最高の状態にし
ている事は明らかで輸血も可能だとすると、ハウザーはルーシー
にも輸血すれば治るのか?と尋ねる。その可能性はあるが、
今のところルーシーと適合する血液の囚人は現れていないとの
事だった。

ソトたちはヘレンから誘拐事件のことについて尋ねる。
アルカトラズ研究をしているソトも
ヘレンがサニーに誘拐された
事件
は初耳だった。当時14歳の未成年だった事を告げ、それで
公にならなかったのだろうと告げる。ハウザーはこの事件は
過去の事件の模倣犯による可能性が有るので、その時の話をして
欲しいと頼む。
ヘレンは14歳で無知だった頃、金を持ってたサニーに出会った
という。その彼から手伝って欲しい事が有ると言われ、誘拐の
手伝いをしたという。自分はハイウェイの道端に立っている
だけの役で困っているフリをして車を止める役割をしていた
という。相棒扱いされていたが、怖くなってなんとかして
彼の
監禁から離れて三ヶ月後に逃げて警察に駆け込んだ
という。
そのお陰でサニーは捕まったと語る。
ヘレンは何かを隠しているとしてレベッカは追求しようとする
がハウザーはそれを留める。

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レベッカたちは誘拐犯であるサニーを追っていく。
果たして彼が現世によみがえった理由は何なのか。

取りあえず所長がしていた事の一つが明らかにされた感じが
する。血液を採取していたのは、治癒に使用するためのもの
だったのだろうか。何故アルカトラズの囚人ばかりがそんな
治癒力の備わった血液を持っているのか分からないけど、
生け捕りにしているのもそんな理由があるのか。
ただハウザーは今回初めてその事実を聞かされたわけで、
それらはちょっと後付けっぽい内容ではある。
トミーの血を求めている所を見ると、所長の関係者が治療の為
にトミーの血族の血を求めていて、それでレベッカにも焦点が
当たっているのかな。

副所長と所長が少しずつ対立し始めたところが興味深いかな。
所長が悪ならば副所長が善側として存在し、ハウザーらと共謀
しているのか。それとも独立して動いているのか気になりますな。

誘拐の流れはちょっぴり安っぽいものが有ったけど、
裏切られた事に対する恨みの程は見て取れる。
ただ全てを奪われたとするけど、奪われたのは自尊心くらいで
そこまで復讐するかみたいな感じに思える。
時は50年以上経過しているけど、彼らにとってはまだ数日の
出来事なんだろうけどね。

現世にタイムスリップする度に犯罪者の凶悪性が増していると
いう事実は血液に関係するのか、それとも組織によって操られて
いるのか、それともタイムスリップ事態が性格を変えてしまう
のか。
何にしても犯罪者に一貫したモノがないね。

■検索用キーワード

・ダンビルの畑
・電気ノコギリ ランスキーの金物店 オークランド ジェファーソン通

・群れの強さは狼 狼の強さは群れが決める
・バークレー競馬場 西厩舎 10万ドル

レベッカ・マドセン (Sarah Jones) サンフランシスコ市警
ディエゴ・ソト (Jorge Garcia) アルカトラズ研究者
エドウィン・ジェームズ (Jonny Coyne) アルカトラズ刑務所所長
ルーシー・バナジー (Parminder Nagra) ハウザーの助手
ジミー・ディケンズ (Santiago Cabrera) サンフランシスコ市警
イライジャ・ベイリー・ティリー (Jason Butler Harner) 副所長
レイ・アーチャー (Robert Forster) 元看守、バーテンダー
エマーソン・ハウザー (Sam Neill) 影のFBI捜査官
トミー・マドセン (David Hoflin) レベッカの祖父・囚人2002
ジャック・シルヴェイン (Jeffrey Pierce) 囚人
ミルトン・ボーレガード (Leon Rippy) 医師
チェット (Samuel Patrick Chu) ソトの友人・チェスター
ニッキー (Jeananne Goossen) 検視医

ヘレン・キャンベル (Wendy Crewson) 14歳の頃サニーと誘拐強盗
サニー・バーネット (Theo Rossi) 誘拐強盗犯
--- (Marcus Andrews) Officer
ボイド・ヒックス (Kevin Fry) アルカトラズの囚人・ボス
--- (Michael Dobson) SFPD Sergeant
--- (Adrian Formosa) Prisoner in Yard
ダニエル・キャンベル (Jessie Fraser) 娘、
ケイリー (Grayson Gabriel) サニーが住む部屋で殺されている
--- (Leon Hanson) Inmate
--- (Peter Kent) Inmate
--- (Kathryn Kirkpatrick) Middle-Aged Woman
デビッド・ピアース (Billy Mitchell) ヘレンと婚約、誘拐される
サイモン・ムーア (Tobias Slezak) 42歳、サニーに殺される
アーチー・ヤノウスキー (Christie Watson) ヒックスの手下

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