ALCATRAZ / アルカトラズ
ALCATRAZ

製作/J・J・エイブラムス





Mar. 26, 2012
第12話 策士 スティルマン Garrett Stillman

脚本/Leigh Dana Jackson、Coleman Herbert
監督/Eagle Egilsson
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レベッカとソトはルーシーが63年組だった事に不審に感じる中、
ルーシーはポーターの血を
輸血することで劇的に回復する。
ルーシーは回復すると早速、捉えた囚人たちの事情聴取の
場面のVTRを見ていた。そこにハウザーがやってくる。
ハウザーがまだ自分との関係をミルトンに話していない事を
知って、
"今に勝るチャンスは無し"だとして、ハウザーがよく
口にする言葉を引用してミルトンに話す。
ミルトンはルーシーが回復する事を喜ぶモノの、
副作用はどう
なるか分からない事を口にする。ルーシーはシリアルキラーの
血を輸血したことに不満を述べる中で、また活動を開始する事
を話す。

その頃、現金輸送車の
バイナム警備を襲うギャレット・スティ
ルマン
率いる強盗団。人質にとった警備員の制服を脱がせて、
GPSを解除して車ごと盗んでいく。

-- 昔 --
アルカトラズ刑務所の運動場。
一人でチェスをしているギャレットの元に
所長がやってくる。
所長は自分の好きな駒はナイトだとして、その理由を硬直した
局面で良い働きをするからだという。ギャレットはどの駒が好き
なのか?と尋ねると、彼はビショップが好きとの事だった。
大詰めの場面で使えると。2年で一ダースの輸送車を襲った彼に
コツは何なのか?と尋ねると、相手の動きを予測する能力だと
語る。所長はその能力を使い力を貸して欲しいと告げる。
本日、本土から
仮釈放委員が来るのでそれに出席して欲しい
とのこと。自分は泥棒だが何を盗めと言うかの?と問うと、
所長は何も語ることなく聴聞会は11時からだと語る。

レベッカとソトはルーシーと逢う事になっていた。
レベッカは復帰をめでたいとするが、ソトは彼女が63年組で有る
事実を聞いていないとし、信用出来ないという。
そんな中ルーシーが二人の前にやってくる。レベッカはルーシー
が入院していた間に検挙した63年組の容疑者の資料をまとめておいた
として彼女に渡す。ルーシーはこれまでの活躍に対してお礼を
いう。ソトはアルカトラズの文献に関して全てを熟読しているが
そこには
女性の医師のことなど書かれていないとしてどういうこと
かと問い詰める。それは所長が抱えていた秘密の一つだという。
心理査定をして囚人達の考え方を理解しようとしていたことを
告げ、暴力の根源を知りたかったのだという。ソトは過去から
現在に渡る
ジャンプについて質問するが、直接その原因を話す
ことはなかった。ルーシーは自分の愛してきた人が自分抜きの
人生を歩んでいること、その人生に私が存在しないことの辛さ
呟く。

そんな中、ソトのコンピュータに反応がある。
現金輸送車が盗まれたということ。すぐにソトとルーシーは
その犯行がギャレットによるものだと疑っていく。ギャレット
はイギリスの特殊部隊戦術士官をしていて、戦後アメリカに移住
してきたという。囚人番号は2109。IQが異様に高い人物で、
生粋の策士だという。犯行は入念であり、複数の段階で犯行の
ロジックが成り立っていることから、今行っている犯行は単なる
金を盗む目的ではないだろうと告げる。

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いよいよラス前のエピソード。
ドラマとしてはここに来てルーシーが回復して、それなりに
当時の状況が見えてきた部分もあるけど、所長が何をしていた
のかは最終話に托され、トミーが全ての鍵を握っていることや
時空を越える"ジャンプ"に至っては一話で全ての謎を解決させる
のかどうかは謎である。

現金輸送車を襲うというエピソードなり、給仕係に成り代わって
作戦を実行するというエピソードは以前にもドラマで描かれてい
るので、多少デジャブっぽいストーリーでは有った。

誰が最後まで主導権を握っているのか、アルカトラズでの仮釈放
委員の書類を巡る争いはそれなりに面白い部分も有ったけど、
ドラマは終盤と言うこともあり、寧ろそんなエピソードよりも
エピソード回収のために、何故ルーシーがコブに狙われたのか
という事やトミーの一件や、ハーランを釈放させた理由を描いた
方が良かったのではないかという感じ。

恐らく所長は、ルーシーを使って犯罪者の能力を試していて、
計画を実行するために必要な人材を集めていたのだろう
けど、今回の一件では結果的に、所長とギャレットのどちらが
優れていた策士なのかはイマイチよく分からない部分も有った。

そして今回は何と言っても灯台の下にある空洞から、鍵のかかった
部屋の存在を浮かび上がらせた。
この存在を知らなかったというのはかなり胡散臭い流れだけど、
第三の鍵の存在が有るという事で、今回その鍵をトミーが握って
いるという辺りが気になるところ。

ルーシーの発言を聞いていると、時代を一緒に歩んできた人物が
居なくなる事への心情を吐露していたので、時空を越えた繋がり
はそれを求めるがためのものという事になるのかな。

気になるのは所長や副所長が現世に居るのかどうかという事と、
この二人が静かなる対立の構図にあるので、その辺がどう
支援者という形で関わっているのかだね。


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レベッカ・マドセン (Sarah Jones) サンフランシスコ市警
ディエゴ・ソト (Jorge Garcia) アルカトラズ研究者
エドウィン・ジェームズ (Jonny Coyne) アルカトラズ刑務所所長
ルーシー・バナジー (Parminder Nagra) ハウザーの助手
ジミー・ディケンズ (Santiago Cabrera) サンフランシスコ市警
イライジャ・ベイリー・ティリー (Jason Butler Harner) 副所長
レイ・アーチャー (Robert Forster) 元看守、バーテンダー
エマーソン・ハウザー (Sam Neill) 影のFBI捜査官
トミー・マドセン (David Hoflin) レベッカの祖父・囚人2002
ジャック・シルヴェイン (Jeffrey Pierce) 囚人
ミルトン・ボーレガード (Leon Rippy) 医師
チェット (Samuel Patrick Chu) ソトの友人・チェスター
ニッキー (Jeananne Goossen) 検視医

若い子のエマーソン (Greyston Holt) センヌプタと付き合う
アーネスト・コブ (Joe Egender) ルーシーを狙撃 (2話)
キット・ネルソン (Michael Eklund) 児童誘拐犯 (3話)
ジャック・シルヴェイン (Jeffrey Pierce) 囚人 (1話)
パクストン・ペティ (James Pizzinato) 爆弾魔 (6話)
ハーラン・シモンズ (Steven Grayhm) 禁制品の流通を牛耳る

ギャレット・スティルマン (Greg Ellis) 囚人2109、策士
ジョセフ・ライムリック (Brendan Fletcher)
パクストン・ペティ (James Pizzinato)
ソニー・バーネット (Theo Rossi)
ウォーレン (Bart Anderson) ハウザーの仲間、灯台を調査
--- (Matthew Cahill) New Crew Member
--- (Matthew Carhill) New Crew Member
--- (Lilli Clark) EMT
フェリックス (Alex Dafoe) the Forger、メガネ、ギャレット仲間
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サム (Thomas Jones) The Steward、ギャレット仲間、給仕、裏切り
ロバート・クライン (Keith MacKechnie)
マーティン (Craig March) Security Guard
ジェフリーズ (Dean McKenzie)
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ジョン (Jorge Vargas) Pick Pocket' 、ギャレット仲間、黒髪
--- (Denton Winn) Stillman's Crew Third Man

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