BONES -骨は語る-


第20話 移植された悲劇
THE GRAFT IN THE GIRL

脚本/Greg Ball、Laura Wolner
監督/Sanford Bookstaver

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副長官の元に事件の報告に行くブレナンとブース。
副長官はその日、娘エイミーの治療のために病院に付きっきり。
その為病院まで足を運んだ二人。
ブースからエイミーは中皮腫という珍しいガンだと聞かされる。
あまり病気のことに触れるなとブレナンは忠告されるが、
子供がアスベストを吸い込むとはどうしても考えられず、
副長官のサムから事情を聞く。一年前に骨折したときに骨を
移植したという。X線写真を見せてもらうと、その骨は骨粗鬆
症にかかっており、ドナー提供者は医者が言う25歳ではなく
60歳は超えていると思われる。更に研究所で調べると、ガン
細胞で埋まった骨だという事が判明する。エイミーは骨の移植
によりガンにかかってしまったのである。
一体誰が汚染されている骨を使ったのか。移植した医師に話を
聞くと移植コーディネーター・オグデンの存在が発覚。しかし
彼は正規の手順を踏んで取引したものだと主張。提供バンクで
有るバイオテックに聞いて欲しいとの事。
しかしこれはFBIが捜査する案件ではなく、サムもFBIを私物化
出来ないとして捜査の継続は難しく、疾病対策委員に依頼する
しか無いと苦虫を噛み潰す。

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今回は移植元のドナーを探すことで事件の全貌を明らかにしよ
うとする話だった。

バイオテック社を調べると既に2年前に倒産しており、会社は
もぬけの殻。ブースたちの捜査を警戒して撤収したのかと
思わせたが実際には真面目な会社だったらしい。
移植コーディネーターのオグデンが怪しいかと思ったが、今回
はシロだった。

捜査を続けていくウチに、同じ骨から移植された人たちは既に
亡くなっている人も居る。タバコなど吸わないのに肺ガンで
亡くなっている人など・・・
州を跨いだ殺人のためにFBIの管轄になり、捜査はおおっぴろ
げに行えるようになる。

今回の凄いところは骨を元素分析で調べた所だろうか。
アメリカのドラマではよく髪の毛を調べることで過去に服用
した薬を特定したりするシーンが有るけれど、これを骨で
行った事。
まさか骨を見ただけで東海岸に住んでいたとか、テフロン工場
に務めていたとかそういうのが分かってしまうんだね。
この調査によって何処の誰かも分からない人を三人の該当者に
まで絞ってしまった。二人の骨はそのまま残っていたことから
残りの一人・ヘイスティングスがドナーだと判明。
奥さんも怪しい容疑者として浮かび上がるが結果的にはシロ。

葬儀社の男性はシロに見えたが、この人がクロだった。
ただし骨を取り出す関係上、医療技術がある人がこの事件に
関わりが有るはずだとして捜査し、オグデンの助手の女性が
捕まる。

切ないのは事件が解決したからと言って15歳の少女エイミー
のガンは治らないという事実。アンジェラが随分親身になって
話しを聞いていたね。最後はエイミーが画家を目指していた事
も有り、ルーブル美術館を再現してあげるアンジェラ。
絵だけ見せれば良いのに建物の内装自体も再現するのだから
恐ろしく労力がいる仕事だったと思う。

テンペランス・ブレナン…エミリー・デシャネル(湯屋敦子)
シーリー・ブース…デイビッド・ボレアナズ(木下浩之)
アンジェラ・モンテネグロ…ミカエラ・コンリン(北西純子)
ザック・アディ…エリック・ミレガン(青木 誠)
ジャック・ホッジンズ…T・J・サイン(鈴木正和)
ダニエル・グッドマン…ジョナサン・アダムズ(中村浩太郎)

ピーター・オグデン (Mark Harelik) 移植コーディネーター
ニック・マーティン (Matt Winston) 葬儀社
エイミー・カレン (Alexandra Krosney) 副長官の娘。ガン
マディ・ヘースティングス (Katie Mitchell) 遺族
ケン・ラルストン (Paul Keeley) 医師
アレクサンドラ・クームズ (Sumalee Montano) オグデン助手
サム・カレン (John M. Jackson) FBI副長官
ジュディア・カレン (Kathleen Mary Carthy) 母親

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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