BONES ―骨は語る―
シーズン2


第3話 ジュリエットの悲劇
THE BOY IN THE SHROUD

脚本/Gary Glasberg 監督/Sanford Bookstaver
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ゴミの収集車とトレーラーが衝突し、搭載していたゴミが道路
にぶちまけられる。その中から白骨と化した遺体が発見される。
ブレナンは骨を見て男性で少年のものだと断定。全身が打撲し
た跡があることから落下による損傷だと告げる。
遺体の手には有機物が握られており、遺体は布にくるまれてい
た事が分かる。また有鉛ガラスが遺体に付着していた。

アンジェラはくるまれていた布に顔の組織が付着していて、
そこから似顔絵を作成する。その似顔絵が作成されているのを
見てカミールは家出人と里子人を検索して調べろと告げる。
ブレナンは偏見だとするが、確かにカミールの言うとおり家出
人捜索届けが出ていた。被害者はディラン・クレイン・17歳。
アレクサイドリアの高級住宅地に住んでいて、一緒に失踪して
いるのはケリー・モリス・15歳の里子だという。3週間前に失踪
していた。
両親にその事実を告げる。親は遺体を確認させて欲しいとする
が損傷が激しく確認は出来ないという。15mの高さから落下した
事を告げる。ディランは賢い子でケリーを中心に回っていたと
いう。付き合いを辞めろと話していたので家出したのでは無い
かとの事。
一方ケリーの里親・スザンヌにも話しを聞くと、ディランは
ケリーの弟・アレックスにもよくしてくれていたという。
二人は性的な関係にあった事を知る。
ケリーの両親は4年前に火災で亡くなり、今の里親の元に姉弟
二人とも預かることになったという。しかし糖尿病の悪化で
近い内に一人は別の里親に出されることになっていた事を知る。

遺体のツメの中の皮膚組織は女性のもので、腕にはマニキュア
の跡が有った。また酸化鉄(寂びた鉄パイプ)が検出され、
その鉄パイプで頭部や肩、そして背中を殴ったような跡が検出
される。
落下時に防御創が無いことから、恐らく落下したときには気絶
していたのではないかと推察される。
やがて遺体の手の中に入っていたものはバラの蕾である事が
判明。ゴミを調べるとロシア料理の材料だと分かり、ロシア
料理店のゴミ箱に遺体が捨てられていた事が分かる。

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失踪した若者が殺害されて発見される。果たして犯人は誰なのか。

今回はブレナン博士が里子という関係上、里子に対して色眼鏡を
持つカミールと対立する場面が描かれた。
失踪したケリーが里子であった事で、ブレナンにしてもそれだけ
感情移入する面が有ったのだろう。聞き込み・事情徴収していく
中で里子なんかからも話しを聞く機会が多かっただけに、彼女の
里子としての経験やら心情やらが随分役に立った。

ブースとブレナンが一緒に事情を聞くために現地に行くことが
多いが、ブースが銃を構えてブレナンが取り調べを行うという
シーンがお約束になりつつ有る。しかしブレナンって別にFBI
では無いし、そんな現場での実戦訓練を受けているわけでは無い
し、もの凄くリスクの高い仕事をしているのではなかろうか。
被害者のパーカーを着た少年を捕まえたのもブレナンだったし、
不良少年から話を聞き出そうとしたのも彼女。一つ間違えば
本当に危険な作業だと思う。

事件としてはそんなに難しいモノではなく、ケリーが全てを
知っていた。被害者が落下した地点には花や本がお供えして
あったし警察よりも先に亡くなった事を既に知っていたことで、
彼女が遺体現場にいたであろう事は明か。しかも自白しつつも
状況証拠は第三者が居たことを示唆しており、ケリーが庇うべき
人物には、被害者を含めて二名しか居ないことで明らかになって
いく。
とても可愛そうな話だったね。

それはそうとジャックとアンジェラが怪しい雰囲気になっていた。
正確に言えばジャックがアンジェラを意識したって感じだけど
まさか恋愛関係に発展すること何てあるのか?

また今回はブレナンに対する周りの深い愛情が描かれた。
カミールに対してブレナンを辞めさせればここに居る全員も
辞めることになるといったアンジェラ。更にブースもオレは
ブレナンの味方だと言う辺りはちょっと暖かくさせられる話
だった。ブレナンも両親からの愛情は足りなかったけれど、
周りから愛されているのでそのウチ、生きた人にも感心を持つ
ようになるのではなかろうか。

テンペランス・ブレナン…エミリー・デシャネル
シーリー・ブース…デイビッド・ボレアナズ
アンジェラ・モンテネグロ…ミカエラ・コンリン
ザック・アディ…エリック・ミレガン
ジャック・ホッジンズ…T・J・サイン
ダニエル・グッドマン…ジョナサン・アダムズ
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士

ケリー・モリス (Leah Pipes) 里子。失踪。15歳
アレックス・モリス (Dylan McLaughlin) 弟。12歳。
フラン・ダンカン (Pamala Tyson) サンドイッチ店
ケビン・ダンカン (Jon Sklaroff) 夫。未成年と関係を持つ
Mr.クレイン (William Bumiller) ディランの父
Mrs.クレイン (Kathleen Gati) ディランの母
ダイアン・チャイルド (Tara Karsian) ケリーの弁護士
ディラン・クレイン (Michael H. Barnett) 被害者。高校生、17歳
スザンヌ (Kim Staunton) 里親
カーター (Scotty Leavenworth) ディランのパーカーを着ていた
--- (Tom Choi) FBIエージェント
--- (Brandon Smith) 町に屯する少年
--- (Mario Orozco) 町に屯する少年

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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