BONES ―骨は語る―
シーズン2


第9話 届かぬ地中の叫び
ALIENS IN A SPACESHIP

脚本/Janet Tamaro 監督/Craig Ross Jr.
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ブレナンは気がつくと車の中に閉じこめられていた。ジャック
は後部座席に居る。少しずつ記憶が戻ってくるブレナンは
墓堀人に生き埋めにされた事を思い出す。

48時間前、子供達が地中に埋められた宇宙船を発見し、警察に
届けると中からは二体の白骨遺体が見つかる。警察から依頼を
受けブレナンとブースは現地へ行く。ブレナンはすぐにそれが
若い男性の遺体だと分かる。一人は外傷が激しく足に骨折、
骨盤にも折れた跡が有った。明らかに出血死であり、もう一体
は無傷で有ったこと。二体は抱き合うようにして宇宙船だと
称されたビールタンクの中に入っていた。

すぐにこの二体の遺体はマシューとライアン・ケントの双子の
遺体だと判明する。2001年10月31日にパーティー会場から拉致
されて消息不明になったもの。
当時のFBI捜査官・サンダースやキム連邦検事補によると、
これまで6回の同様の事件が起こり、犯人は身代金を要求、
追跡不能な口座に振り込みを確認するとGPS座標を送ってきて
助かるのだという。
6回の内、4回は身代金を支払ったために助かり、残りの2回は
生き埋めのまま見つからなかったと。
当時ケント兄弟の件でKRと呼ばれる誘拐事件のスペシャリスト
は身代金を払うことを提言したが、サンダース捜査官は支払う
べきではないとして対立し、結局サンダースの意見が採用された
が結果として死に至らしめてしまった事で、サンダースは捜査
官を引退し、建設業として働いているという。
犯人の特徴としてデジタル加工した声で身代金の要求をしてくる
事、そして誘拐するときには首の後をスタンガンで押しつけて
一時的な記憶を奪い誘拐していくのだという。

骨を調べると押しつけるスタンガンの温度は300度を超えると
いう。衣服にアルミやマンガン、煤のシミが付着しているのを
ジャックが見つけ、恐らくガソリンとディーゼルの跡だと推測。
誘拐されたのが地下駐車場では無いかとブレナンは語る。

被害者の父・ジム・ケントは、FBIが身代金の件で選択のミスを
したことで不審に思っているが、ベガからブースはまた別部署
の捜査官なので協力した方が良いと説得される。
ビールタンク内の体積を調べていたジャックは、中に入れられ
ていた二人の人間が窒息するまで12時間である事を理論上割り
出す。それを受けてブレナンはジムに例え身代金を払っていた
としても犯人のミスによって、間違いなく二人の子供達は亡く
なって居ただろう事を語る。

骨折していた遺体はタンクに入る前に骨折していた事が分かる。
犯人は一人だけ誘拐する予定だが、ミスしたのではないかという。
一人を連れ去ろうとした時に助けに来た方の人物を車で轢いた
のではないかという。

そんな中、地下駐車場を調べていたブレナンは首の後をスタン
ガンで押し当てられて気絶させられ、更に助けに来たジャック
を車で轢いて誘拐する。
ブースの元には800万ドルを12時間以内に振り込むよう犯人から
電話がかかってくる。

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なんとブレナンとジャックが誘拐される。

時々アメリカのドラマの中でも生き埋めにされるエピソードが
ドラマで描かれることが有るね。
なんと今回はその主人公がブレナンとジャックになってしまっ
た。12時間という縛りがある中で、犯人と交渉できるのか。
交渉が出来無かった場合、場所を特定して二人を助け出すこと
が出来るのか。BONESの中でも面白いエピソードの一つだった
なぁ。

3000ドルの香水

ジャックがアンジェラにプレゼントしようとしていたもの。
土の成分を調べる際に、ベンゾフェノンという物質が必要にな
り、それが香水に含まれているということで使うことになった。
香水をブレナンが持っているのではなくジャックがたまたま
持っていたという所がミソか。
土については灰であり、窒素、硫黄が含まれていて、埋められた
場所は石炭の産地で有ること、バージニア州に有るレキセイ炭
だと判明していく。CSIなんかでもそうだけど、場所の特定が
正確すぎて信憑性がない。

コンパーメント症候群に陥るジャック

犯人が車でジャックを轢いた為に足を負傷。
このままでは死ぬほど痛いことになるので、ブレナンが足の
筋肉を切った。昔は映画「ランボー」なんかで、自分でナイフ
を使って手術するシーンなんか描かれるともの凄く驚いたわけ
だけどあっさりと手術してしまうブレナン博士は、やっぱり
人体というものをよく理解している感じだね。

私も教会に行って良い?

恐れ多くも神様は墓掘り人みたいだとブレナンがブースに言った
言葉だ。流石無信教のブレナンらしい会話。
展開上ブレナンが神頼みするほどの事態だっただけに、彼女の
中で何かが変わるかと期待するモノがあったね。

週末N.Yに行かないか?

カミールがブースを誘った言葉。
カミールは一緒にミュージカルに行こうというが、オレと別れ
たいならばハッキリ言えと言ったやりとりはアメリカンらしくて
面白かったけど、その後の展開がまた突然緊迫感に包まれたね。

携帯を車のバッテリーに接続してメール送信。

普通こんな方法、女性が思いつくのかって感じだったけど、
面白い方法でメールを送信できたね。
犯人もまたバッテリーだけ抜き取って携帯は車の中に入れて置い
てくれた所が親切設計です。

メールで送ったメッセージは6、7、16、M1.4。

こんなの普通分からないけど、天才ザック先生に掛かればお手
の物。元素周期表と何らかの反射率らしい。これだけで場所を
特定してしまうのだから凄いね。

酸素を求めて・・・

予定されていた12時間は過ぎた。最初はトランク内のタイヤの
中の酸素を利用。それが尽きるとカメラのバッテリーと防腐剤
を使って空気を作った。こういう時博識な人たちは凄い。
今回は在り合わせの道具を使って展開を打開していくところが
ドラマの醍醐味だったかも知れない。

テンペランス・ブレナン…エミリー・デシャネル
シーリー・ブース…デイビッド・ボレアナズ
アンジェラ・モンテネグロ…ミカエラ・コンリン
ザック・アディ…エリック・ミレガン
ジャック・ホッジンズ…T・J・サイン
ダニエル・グッドマン…ジョナサン・アダムズ
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士

トーマス・ベガ (Benito Martinez) KR・誘拐事件SP
ジェニーン・オコネル (Julie Ann Emery) ジャーナリスト
ピート・サンダース (Charles Mesure) 元捜査官、元建築業
ジェームズ・ケント (James McDonnell) 被害者の父親
キム・カーランド (Salli Richardson-Whitfield) 連邦検事補
--- (Rich McDonald) ペンシルベニア州立警察

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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