BONES - 骨は語る - シーズン3

Nov. 27, 2007
第9話 クリスマスの奇跡 THE SANTA IN THE SLUSH

脚本／Jeff Woolnough
監督／Elizabeth Benjamin、Scott Williams
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クリスマスを3日後に控えて、街はクリスマスムード。
エルフの着ぐるみを着た女性たちは裏口と休憩してタバコを
吸う中、一人の女性が臭うとして、臭いの方向に近づくと、
下水道の中にサンタの格好をした遺体が有るのを発見する。

ブレナンは父・マックスに面会に行く。
マックスは刑務所内でクリスマスの劇、「クリスマスキャロル」
のマーレイ役をやることになったとして衣装に着替えていた。
本当はスクルージ役がやりたかったが凶悪犯にその役を奪われた
のだという。ブレナンにクリスマスの予定はあるのか?と問うと
彼女は毎年ペルーに旅行に行くのだという。ナショナルジオグ
ラフィックが協力しているエルプルホという遺跡で、新しい
ピラミッドが発見されたのだとし、1500年前の骨が一緒に出て
来たので鑑定に行くのだという。神秘的なモノでモチェ文化の
一部だと告げる。マックスはもう一度クリスマスを家族で
祝いたかったと告げ、ツリーを飾り家族団らんがしたいとする
がクリスマスに期待しすぎだなと告げる。ブレナンは昔プレゼント
で道具箱をもらった事を覚えていると言うとあれは本来ラスに
あげるハズだったモノをブレナンが欲しがったのだと聞かされる。
いつかまた一緒にクリスマスを楽しもうと告げるが、ブレナン
はウソを付けず、約束は出来なかった。

ブースはブレナンと共に捜査へ。
ブースは彼女にいつも父と面会の後は悲しい子供のような顔を
していると指摘される。父からクリスマスを家族で祝いたい
事を語られたのだという。ブースは予定があるのか?と尋ねると、
俺は一人でトラックで橋から身投げする予定だとし、クリスマス
なんて大嫌いだと語る。パーカーと過ごさないのか?と問うが、
今年は妻・レベッカとバーモントとスキーに行くみたいだという。
しかもレベッカの彼氏であるキャプテンファンタスティック(ブ
レント)も一緒だと。彼は湾岸警備隊をしている人との事だった。
ブースは拘置所にも夫婦の面会用のトレーラーがあるので、
コネを使って予約すれば家族でクリスマスを祝えるのではないか
と告げる。クリスマスに骨は似合わないぞと言うと、ブースは
父と同じ事を言ったと語る。

そんな中下水から遺体が出た事が報告される。
被害者はサンタだというザック。ネズミに喰われているとし、
恐らく下水を流れてきたのだろうとの事。上流を商店街だった。
ヒゲは本物で太っていること。まるで本当のサンタみたいだった。
クリスマスの3日前にサンタが殺されるとは・・と嘆く。
カミールは被害者の手袋の中から指紋が採れるかもしれないと
語る。
ザックは左側頭骨の損傷がある事を指摘し、頭部を強打された
のだと告げる。また遺体には大量の虫が付いていた。ジャック
は着ている服は本物だという。
ザックとジャックはサンタ論議に花を咲かせるが、ジャックは
信じる子供が馬鹿だと語る。カミールは子供は純粋なだけで
サンタは奇跡なのだと告げる。

ザックは左下の犬歯と第一小臼歯の間に楕円形のスキマが有り
パイプの跡だという。殺害は72時間から96時間前で、ジャック
によるとノミバエのウジが3齢に達しているとのこと。食べ物の
ある場所で亡くなった事は明らかで、ミルクとクッキーの
ある場所ではないか?という。カミールはまさか映画「34丁目の
奇跡」でもあるまいしと告げる中、アンジェラは骨格から
被害者の顔を復元してくる。するとまるでサンタソックリの絵
が出来上がってくるのだった。

ブレンダはラスに逢うと父がクリスマスをしたがっている事。
エイミーに話したら子供を連れて行きたい事を言っていること
を報告する。しかしラスは子供には刑務所にいる事は内緒に
しているのだとして、犯罪者だと知らせる事は出来ないという。
ブレンダは父・マックスが例え犯罪者であっても生きていた
だけで嬉しかったのだと語り、ラスにも同様の事を求めるが、
ダメだという。

ブレンダはブースにその事を相談する。
全部叶えるのは奇跡みたいなものだなという。
ブースは施設のソファーで寝ており、スクインツたちが何か
見つけたら起こしてくれという。

その頃ザックは遺体の骨の損傷具合から、過去に蹄のようなもの
で蹴られていたであろう事を突き止める。トナカイに蹴られた
のではないかとの事だった。

そんな中FBIが被害者の身元を指紋から割り出したとし、彼は
教育委員会の仕事をしているとし、本名はクリス・クリンブル
だという。まさに本物のサンタだと語る。
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クリスマスに男性が下水道で亡くなって発見される。
調べれば調べるほど、被害者はまさに人々が思い描くサンタ像
に近づいていくため、捜査官たちは驚いていく。

前回随分とゴルモゴンのエピソードで濃ゆい話を描いたので
今回はアメリカらしいクリスマスのエピソード。
どうみてもザックが犯人だったけど、仕事をしながらも淡々と
像を完成させていたりするのだろうか?

どうも最後のあのシーンがインパクトが有ったので、
ザックの言動に逐一目が入ってしまうところが有り、
どの部分で精神的に病んでいるのかをスイーツ博士バリに
分析してしまう所も有るな。ただ今回の展開を見ると、
ザックはミシガンに帰省すると言っていたし、今の所普通
な感じがするな。

ドラマは毎年のように放送されている映画「34丁目の奇跡」
こそアメリカのクリスマスのスタンダードなのかなと思わせ
る所も有って、この映画の様に、ドラマの中ではサンタ裁判に
こそならないもののブレンダたちが本物のサンタなのではな
いかとする展開を用意して、面白い形で現実・理論主義の
ブレナンにぶつけた感じがする。

ザックが壊れていくのとは対象的に、家族を取り戻した
ブレナンが徐々にこういうところで他人の意見を尊重していく
というのも悪くない。
神話は昔から人の行動を規制する為の教訓として使われたの
だとして、なかなか受け入れなかったブレナン先生も、家族の
象徴であるクリスマスを経験することで、嘘も方便だとする
ことを学んでいったのかなと。

ブースとブレナンをキスさせるのは、ちょっぴり強引な流れ
だった気がする。前回辺りからブレナンがブースに対して
積極的な姿が有るね。

また久しぶりにブースの息子・パーカーが登場する。
パーカーとしては母親方に居るよりもブースといる事を選んで
くれたようでブースとしても嬉しい限りだろうけど、子供って
親の顔色を見ている部分も有ると思うので、一人で過ごす
であろうブースに同情している所も有ったりしてね。

パーカーの過去の登場回

Season 1, Episode 9
Season 2, Episode 2
Season 2, Episode 12
Season 3, Episode 9

事件自体はなんだか強引だった。
派遣会社を訪れた際に顔に傷があったのですぐに犯人は誰か
分かったけど、ツバメの巣とかウジ虫とかで場所を特定する
のは相当無理が有りそう。
結局スリってクリスが行っていたものでは無いのか?
部屋の中の机の中に隠してあるところを見ると、他人だとする
には無理が有りそうな気がするが・・・

因みに犯人・ジェフ役を演じたDavid DeLuiseは、「ウェイバリー通りの
ウィザードたち」で、セレーナ・ゴメス演じるアレックスの父・ジェリー役
を演じていた。この役を見ていると、悪人役というのがなかなか想像
出来ないものがあるな。


■使用された曲

・Peggy Leeの"Santa Claus Is Comin' to Town"

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