BONES - 骨は語る -
シーズン3





Apr. 21, 2008
第11話 観覧席に埋もれた青春 PLAYER UNDER PRESSURE

脚本/Janet Tamaro
監督/Jessica Landaw
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アトランティック州立大学で遺体が発見されたという通報を
受けてブースとブレナンは急行する。
ブレナンは昨年講義でこの大学を訪れており、出席者は4人
しかいなかったという。その時の講義内容は
"胸腔内の二型的
識別"
。試合とかち合ったせいで学生はみんな応援に行ったせい
だと言われたという。
ブースによるとこの大学と言えば
バスケットチーム"ジャガース"
が有名だという。恐らくシーズンオフでもボーンズのその講義
内容では大してこないだろうとの事だった。
既に現場にはバーンズ捜査官が居た。
バーンズによると第一発見者はジャスティン・バリーという学生
アルバイトだという。4日ぶりに体育館を開けたら異様な臭いが
したとのことで、大学警察のカトラーに知らせたという。
観覧席の下からの異臭だということで調べると遺体が発見された
との事だった。ブースは観覧席の下に入ると初恋の女性・バネ
ッサ
とよくタバコを吸うために下に潜り込んだという。

遺体を見るとブレナンはすぐに男性の遺体だという。
臭いからすると
アルコール臭がしていた事から被害者は飲んで
酔いつぶれて移動式の観覧席に押しつぶされた可能性も有った。
肉片はネズミが食べており、既に赤ちゃんを産んでいる状態だ
った。
そんな中ブースは大学警察の中にカトラーという名前が有る事
1982年の優勝リングをしている指を見て、警備員にもしかして
カットのカトラーなのか?と尋ねる。名ポイントガードとして
デトロイトピストンズに入団し膝のケガで引退した選手だった。

遺体に目を向けると11と書かれたネックレスをしている事から、
RJマニングである可能性が高かった。リーグ最強のフォワードで
ドラフト一位指名も有力視され、ポストコービーブライアント
だとさえ言われていた逸材だった。ラボに遺体を運び調べるまで
は断定出来ないという。

ラボでジャックかザックなどが被害者がバスケ選手かもしれない
事を聞いて話題で盛り上がる中、ブレナンは古代ギリシャ人は
動物の皮で作ったボールを追いかけていたのだという。しかし
それは豊作を願う儀式だったと語る。
遺体を調べていくと上あごの中切歯と即切歯の二本がインプラント
となっている事から、遺体はRJで間違いないと断定する。
ブレナンはザックに
頭蓋骨を修復し、死因が頭を殴打された事に
よる粉砕骨折か、観戦席に挟まれた事故なのか
を調べて欲しいと
告げる。

RJの妹・カマリアはショックを受ける。
カマリアとRJには両親がなく、親代わりで選手達の奨学金や
寮などを提供しているボランティアのフランシスが居る事が分か
る。弁護士のような事も兼任していて、話を聞く。
するとカマリアは数日前に兄はフランシスと喧嘩していた事を
語る。フランシスは疲れていた彼の事を子供扱いして少し言い争い
になったのだという。RJの事に関しては、チアガールの彼女・
ダラス・ベローナやコーチのモースに話を聞くと良いと言われる
が・・

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アトランティック州立大学の実力NO1のバスケ選手のRJが観客席
の裏で遺体として発見される。当初事故なのか殺人なのか分から
なかったが、頭蓋骨を何かで殴った事が判明。遺体から次々と
証拠となる物質が検出されていく。中でもステロイドが出た
ことで、その出所を捜していく中で、遺体と共に近くにいた
ゴキブリの符節から青い口紅が見つかる。

色々と突っ込み処が多かったけど、文系のブレナンにとって
体育会系的な論理がどうしても理解出来ず、数々の場面でブース
に突っ込みを入れて居る所が印象的だった。
そしてブレナンにとっては大学があまりにスポーツに偏重している
ことに避難する姿勢を露わにする。

ただ論理的な思考を持つブレナンならばその辺の全ての事情も
論理的回路で説明しそうなのに、いちいち突っ込みが入るところ
は何ともいえないところかも。まぁ楽しかったし、ブレナンの
考えの及ばないところで、彼女が一つずつ新しい価値観を
得ていくという過程は見ていても楽しいのは確かなんだよね。

さて今回の事件は、度々ドラマの中でも見られるシチュエーショ
ンなのかも。
最近でも観客席の裏から発見された遺体の事を何かのドラマで
やっていた気がする。ゴースト5の冒頭の頃のエピソード
では確かボーリング場の裏で似たような事件が起こった感じも
する。

相変わらずアメリカのスポーツ界って大学レベルでも関心が
高いのね。日本でも全く関心がないわけではないけど、ここまで
各々の選手に入れ込むという姿は無いような気がする。あると
すれば大学駅伝くらいかな。

ネタ的に一番笑えたのは、ウジの中から成分を探り出す為に
ジャックがカミールの私物のミキサーを使ってしまったこと。
洗って返すみたいな事を言っていたけど、流石に使える訳も
ない。
またアンジェラとジャックが保管室でセックスしているのを
防犯カメラによって撮影されており、カミールに知られてしまった
こと。昼休みにした事だから・・・みたいな言い訳も通じる
訳も無く、寧ろ私たちって凄いみたいな開き直っていたアンジェラ
がまた凄かったかも。

事件としてはすぐに容疑者が分かるものが有ったな。
ブースとしては、自分と似たような境遇にあるカトラーにかなり
同情していた感じだったけど、娘と浮気した男を殺害したの
だろうなと思う所も有ったので、ずっと犯人はカトラーだという
視線で見ていた気がする。

フランシスはボランティアと言う名で金目当てで近づき、モース
コーチは末期ガンだということ。RJの後任となったコルビーと
しては、一番容疑を掛けられやすいところだけど、闘争心は
なく、カトラーが彼の事をスターにはなれないけど、RJよりも
良い父親になるみたいな事を言っていたのは、ある意味納得
出来る性格だったね。

事件解決までのプロセスは分かりやすいモノが有った。
虫や骨に付着している証拠で犯人との結びつきを見つけていく
もの。

RJのパンツにカウパー腺液が付いているとした際に、ブレナン
の医学的見地から発言する内容もまたなんとなく滑稽に見えて
しまうのはやはりブレナンだからなのか。
若い男性は一日11から20回勃起するとのことだけど、そうか?って
感じがするのはもう若くない証拠なのか。

最終的にはDNA検査したり、CODISなんて単語が出て来た。
CSI以来久しぶりにきいた言葉かも。

自殺しようとしたコルビーの銃を取り上げる際に、指を挟んだ
ブレナン博士。凄くいたそう。

■使用された曲



■検索用ワード


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ザック・アディ (Eric Millegan) 数学が得意
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士

マックス・キーナン (Ryan O'Neal) ブレナンの父
ラス・ブレナン (Loren Dean) テンペンスの兄、保護観察

ジャック・カトラー (James Black) 大学警備員
コルビー・ペイジ (Jamil Walker Smith) バスケ選手、RJのライバル
ジョージ・フランシス (Daniel Roebuck) 大学OB、マネージャー兼保護活動
モース (Michael McGrady) バスケ部コーチ
エディ・デッカー (Erik von Detten) バスケ選手、淋病
ダラス・ベローナ (Whitney Anderson) チアガール、RJマニングの彼女
セレステ・カトラー (Mekia Cox) 娘、コルビーの彼女
ジャスティン・バリー (Michelle Page) 第一発見者、学生
ジミー・フィールズ (Taylor Kinney) バスケ選手、ステロイド
カマリア・マニング (Stephanie Charles) RJの妹
チャーリー・バーンズ (Nathan Dean) FBI捜査官
マーカス・ゲイアー (David Greenman) FBI捜査官

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