BONES - 骨は語る -
シーズン4





Sep. 3, 2008
第1話 イギリス事件簿 Yanks in the U.K. Part I

脚本/Hart Hanson、Karine Rosenthal
監督/Ian Toynton
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ブースとブレナンはそれぞれイギリスのロンドン警視庁、そして
オックスフォード大学の講演に招かれて教壇に立つ。
ブレナンが大学で学生相手に講演している中、ブースは思わず
居眠り。ブレナンの事を良く知るイアン・ウェクスラー博士
ブレナンの講演を興味深く聴いていた。ブースの事を直感的だ
とすれば私は理論型だという。しかし先日純粋な理論の破滅性
を認識する事が起きた事を語る。ブースは突然助手だった優秀な
青年が連続殺人犯の共犯だったと語る。科学者にも理論以外の
資質が必要であることを生徒たちの前で語る。

講演が終わった後、ブレナンはブースが居眠りしていたことを
非難する。昨日はブービー(巨乳)と飲んだから寝不足なんだと
いうブースはサラもポーリーンも胸の谷間が凄かったという。
イアンの話題になると彼は私より一つ年下の優秀な博士だと
告げる中、そのイアンがブレナンの元にやってくる。イアンは
ブレナンのローブ姿に魅了されステキだと語る。ブレナンは
イアンに対して、貴方には用心しろと言われているのだと語る。

そんな中、イアンの元にはロンドン警視庁のケイト・プリチャ
ート警部
から殺人事件の連絡が入る。イアンはブレナンに
対して一緒に来るか?と尋ねると、是非とも(ケチャップ)だと
いう。イギリスではマスタードだとし、英米の口語の違いを
指摘する。あのカウボーイも一緒に付いてくるのか?と問うと、
その名を呼ぶとつけあがるので言わないよう語る。

遺体は
テムズ川の車の中から発見される。
現場に行くとブースは昨日遭ったケイトと挨拶を交わす。
ブレナンの事を紹介する中、クレーンで車を引き上げる。
車は失踪届が出ているアメリカ人のポーシャの車だという。
父親は有名な実業家のフランプトン氏。車は上流から流されて
来た物だという。ブレナンは泥まみれの骨を見ると10代後半から
20代前半の女性だという。頭頂骨に鋭利なもので殴られた傷跡
があるとのこと。被害者がアメリカ人なのでFBIも捜査に加わる
べきではないか?と言われるとブースはケイトに銃の携帯許可を
求める。ブレナンは遺体と川の泥、そして車を
ジェファソニアン
へ運ぶよう要求する。

一方ロンドン警視庁では歯形から遺体はポーシャのものだと断定
する。カミールはX線、遺体の組織検査などを調べて欲しいと
いう。ジャックはイギリスから運ばれて来た泥故に上品だと
語る。また遺体と一緒に車の中には紙が有った。

そんな中アンジェラの前に黒人の男性・グレイソンが現れる。
アンジェラはグレイソンの唇にキスすると、捜していた事を告げ
離婚して欲しいと語る。

ポーシャ・フランプトン。父親はロジャーで、母のサラはイギリ
ス出身。1994年の死亡しているという。
ポーシャの失踪は2週間前の彼女21歳の誕生日会の翌日であり、
捜索は市からの要請とのこと。誕生日会が終わったのはAM2:00。
その翌朝の午後に捜索届が出されているという。

遺体を調べていると骨の傷から背後から殴られたものだと分かる。
胸骨は倒れたときに損傷した物で、二度以上殴打されている
という。凶器は不明だとクラーク博士は語る。

アンジェラはグレイソンの事をカミールたちに紹介する。
離婚するまでの間、彼の神様のような目では見ないでという
アンジェラだが、カミールは一瞬で彼の事を気に入る。
スイーツは含み笑いし、ジャックが哀れだという。
アンジェラはジャックの元にいくとグレイソンの事を話す。
グレイソンとは離婚するとするが、グレイソン本人は離婚はし
ないとし、愛しているのだという。グレイソンは出会った時の
晩の事を思い出せとしてアンジェラにロマンチックな夜の事
を仄めかすと、これこそ宇宙に導きだと思った事を語る。

ブースたちはポーシャの父・ロジャーに遭いにいく。
すると彼は犯罪を避けるためにイギリスに渡ってきたのに・・
と悲しむ。

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ザックが連続殺人犯の一人だった事を受けてジェファソニアン
ではショックを受ける中、ブースとブレナンはイギリスの
オックスフォード大学から招聘を受けて特別講義をしにいく。
ベストセラー作家であり、法人類学として有名なブレナンは
イギリスでも講演を楽しみにしてくるものたちが多数詰めかけ
てくる。そんな中イギリスでアメリカ人の殺人事件が有り、
ブースは知り合ったロンドン市警のケイトやオックスフォード
大学の法人類学者のイアンと共に捜査に乗り出す。

ザックがあんなことになってしまった事も有るので場面を変え
てイギリスを舞台にした特別編的BONESのシーズン4。

一応パート1、パート2に分かれている様で、パート1では
経済で成功を収めたアメリカ人の事業家の娘・ポーシャが
殺害され発見されるというもの。

日本人にはなかなか分からないけれど、やはり英語圏である
イギリスとアメリカの、似ている様で似ていない二つの国の
文化の違いというものが色濃く描かれた話だった。

なんと言っても社会的な階級意識の残っている国イギリスが舞台
ということも有って、そんな支配階級を意識することなく無骨な
ブースが土足で上流階級の邸宅に走り込んでいくというのが
ある意味爽快な展開だった。

紅茶の国とコーヒーの国の違い、右側通行と左側通行の
違い故に至る所でブースが不満を述べるというところは
ドラマを見なくても想像が出来る。
路上駐車をするシーンだったり、車の大きさに不満を述べる
シーンだったり、銃の携帯の有無など、ブースにとっては
フラストレーションが大きかったのかも。

遺体などを全てアメリカのジェファソニアンに運ぶというのは
少々違和感が有ったし、二つの家庭の関係性がイマイチ
分かりづらいところが有った。

甲冑の男性器を保護するカップ辺りのやりとりの中で、
ブレナンをナチュラルにセクハラする辺りは相変わらずだっ
たし、シーズン3で随分と近しい関係になりつつあったブース
とブレナンとのやりとりの中に愛情が台詞として表れている
辺りも面白く出来ていた。

イギリス人男性の気質はよく知らないけど、ブレナンに
詰め寄る教授の姿はイタリア人みたいでやたらと体の関係を
迫る卑しさも有り、違和感は有ったけれど、それを防ごうと
しているブースの姿が何ともいじらしいものがあった。

シーズン3で中途半端に終わっていたアンジェラとジャック
の結婚ネタが一話目で一気に進展。カミールがアンジェラの
形ばかりの婚約者と寝てしまうというのは相当な違和感が
有ったけど、翌朝イッたのか?と問われたカミールが動揺して
いたのが笑えたかも。

タイヤに付着していた物質から場所を特定していた流れは
相当強引だったけどまぁそれも仕方がないのかな。

そういえばブレナンは運という要素にはかなりの否定的見解を
見せていたね。ブースは羽橋が上がるのをなんとかみたい
と粘っていた。良い雰囲気のシーンだったけど、二人は
相棒ということも有って恋愛関係になれないのかな。


■使用された曲


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士

クラーク・エディソン (Eugene Byrd) 博士・ジェファソニアン

グレイソン・バラサ (Sean Blakemore) "ビリンバウ"、アンジェラの夫
ロジャー・フランプトン (Michael Brandon) 父親、妻はサラ
イアン・ウェクスラー (Andrew Buchan) 法人類学者
ヴェラ・ウォーターハウス (Tuppence Middleton)
シビル・ビビイ (Ed Coleman) 生徒
ヘザー・ミラー (Ty Glaser) 生徒
ハリー・ボナム (Ben Righton) イネスフォード公爵家の後継者
デューク・ジェラード・ボナム (David Yelland) 父親
アナ・ボナム (Jane How) 母
ペイジ (Sheila Reid)
エマーソン (Jonathan Wrather)
レーク (Rocky Marshall)
パルマー (David Fahm)
ケイト・プリチャード (Indira Varma) ロンドン警視庁・警部
ジェミソン (Nick Ellsworth) 執事
ウィリアム・カリー (Simon Dutton) 弁護士
--- (Joe Davis) Security Guard
ジャスパー・フェリー (Ben Loyd-Holmes)
--- (Chris Wilson) Met Police Officer
--- (Christian Wolf-La'Moy) Archaeologist in London

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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