BONES - 骨は語る -
シーズン4



 

Oct. 1, 2008
第6話 血染めのエレベーター The Crank in the Shaft

脚本/Elizabeth Benjamin
監督/Steven DePaul
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ジフヤング社の社員、上司のゲイリー、中東系のハミッド
アジア系のチップ、赤毛のクリスティーン、金髪サングラスの
テッドは同じエレベーター内に乗り合わせていた。
そんな中、エレベーターの室内の臭いが異様なことに気がつく
と、突然エレベーターは制御不能になり落下し始める。
なんとか止まるが、天井の一部が外れると、
女性の片足が
室内に落ちて来てパニック
に陥る。

ブレナンとブースはスイーツからの定期的なカウンセリング
を受けていた。人間が自覚している意識は
脳活動の1/6程度
しかない事を告げ、二人には
潜在意識について考えてもらいたい
のだという。しかし退屈な話にブースは貧乏揺すりを始める。
ブレナンはその事を指摘すると、ブースは同僚のグラハム・ケ
ルトン捜査官
が亡くなったのだという。ブレナンたちは同情
しようとするが、グラハムはクソ野郎で死んだ事に悲しみを
覚えているのではなく、ケルトンが使っていた
椅子はランバ
ーサポート付きでリクライニングチェア
だとし、なんとか
その椅子が自分のオフィスの椅子にしたいのだという。しかし
チャーリー・バロンは彼が瀕死の時から既に人事部に掛け合っ
て椅子を狙っていたのだという。ブースはブレナンに背中の
痛みの件で
診断書を書いて椅子が俺の物になるようにして
欲しいという。ブレナンは私は医師ではないというと、ブース
はスイーツにそれを頼もうとする。職場で一番良い椅子に
座りたいというのは同僚たちよりも上に立ちたいという表れで
王座になりたいのだろうという。それは仕事に自信が持てなく
なったからなのか?とスイーツは尋ねる。そんな中ブースの元
に事件の電話が鳴る。

ブースがやたらと椅子を欲しがっているのでブレナンは私なら
そんなに欲しいのであれば自分で買うのだという。しかし人の
下で働く場合には備品は買ってもらうものなのだという。
ブースは現場でカミールに逢うと彼女に診断書を書いてくれ
と頼む。

カミールはブレナンが来ると、エレベーターで発見された足を
見る限りではパンプスをはいているので女性の足で、肌の
有り具合から20歳から40歳代だという。引きちぎられている感じ
だとのこと。
エレベーターのシャフトに入るとなんとグャチャグチャに砕けた
遺体・骨が有る事が分かる。遺棄される前に死んでいる事を
告げ恐らく高い所から落とされたであろう事を告げる。

ビルの保守点検をしているスタンにエレベーターを制御する
機械室に案内してもらう。屋上の鍵の付いた部屋に有るが
入り口の鍵は開いていた。そこからエレベーターシャフトが
覗けるようになっており、ここから落とされたのではないかと
疑う。そんな中、現場には
マリファナを吸ったような跡が
見つかる。

ジェファソニアンではフィッシャーがヘルプとしてラボで
骨の鑑定に来ていた。
発見された遺体の服はエレベーターの昇降によってズタズタ状態
であり、微粒子も沢山検出される。ジャックは質量分析計に
かける事を語る。カミールによると死亡推定時刻は眼球の硝子
体液から判断する限りでは金曜日の夜から土曜日の朝に
かけてのことだという。遺体の胃の内容物は、レタス、
ヨーグルト、チキン、ピタパンだとすると、ジャックはギリシャ
料理のネロだという。毒物検査はシロ、カフェインも検出され
なかったとのこと。
フィッシャーは1263個の骨の選別作業をしていた。
先ほど
"良い女"が頭蓋骨から被害者の顔を復元していると告げる
と、ジャックとカミールは鋭い視線を投げつける。
フィッシャーは"もう一人のいい女"だとすると、カミールは
ご機嫌になる。
髪留めが発見されたこと、そしてその髪留めに茶色の毛が
付着している事から復元作業に役に立つのではないかという。
カミールはジャックにアンジェラの元に持って行くよう命令
する。

ジャックはアンジェラの元にいくと髪留めを持って来たという。
アンジェラはプレゼントかと勘違いし、そんな行為は辞めてと
告げると私たちは別れる事にしたのでしょという。しかしジャッ
クは現場から見つかったものである事語るとアンジェラは自意識
過剰になっていた事を知る。ジャックは俺はもう平気だと語る
と、アンジェラも私たちは同僚であると共にプロフェッショナル
だとして、これからは仕事に徹しようと語る。

フィッシャーはカミールに対して、骨の亀裂の具合から60mくら
いの高さから落ちたものだという。

社員リストとアンジェラの復元作業を照らし会わせると
遺体は社員の一人パティ・ホイルではないかとする目星を
つける。ブースとブレナンは会社に行くと、パティが出社
しているか尋ねると、来ていないという。
上司のゲイリーからパティのデスクに案内してもらう。
蛙の置物で一杯だった。パソコンを調べたい事を告げると、
ゲイリーは快く会社のパスワードを教えてくれる。
最後にパティを見たのは金曜日で彼女は一人で残業をして
いたようだという。みんな金曜日は6時頃帰宅してしまうが、
事務主任だった彼女は残業をしていたとの事だった。マリファナ
の件を尋ねると、昨年テッド・ルッソがコンサート会場で
吸っていた事が有り逮捕されている事を知る。
テッドから話を聞くが、確かに屋上でマリファナを吸っていた
事は認めるが、殺しては居ないという。
パティ所有の赤い車
に"クソ女"と鍵で傷つけた
のは君ではないのか?と問い詰める
ブースは鍵を調べるので提出を求める。

アンジェラはブレナンの元にやってくると、ジャックとどう
接して良いのか分からないと尋ねる。一度感情的・肉体的にも
深く結ばれてしまったので意識してしまうのだという。
何か私が明るくなるようなことを言ってくれないかというアン
ジェラに対して、私はジャックもアンジェラも仲間なので
難しいことだが、貴方は親友でありクビにするならばジャック
にすると語る。

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ある会社のエレベーターシャフトで遺体が発見される。
被害者は備品を管理していたオフィスのパティだと分かるが
当初は彼女のことを悪く言う人は居なかったが、徐々に
オフィスに於ける彼女の立ち位置が判明していき、彼女は
オフィスで働く人たちを掌握していた事が判明する。

女王蜂とか雄蜂などの単語がやたらと発せられていたので
人間の本性・習性を描いた物なのかな。

ブースはやたらとリクライニングチェアを欲しがり、背中の
痛みを訴えることで色んな人にFBIの人事課に診断書を
送って欲しいとする姿が有った。
しかしブレナンは正直にブースの人間性なりを語る事で
上手い事椅子の所有権を勝ち得たけど、見た目ほどチェア
の居心地も良さそうではなさそうだった。
リクライニングチェアというと、どうしても私は海外ドラマ
フレンズでのジョーイら男性陣たちの姿が思い浮かんで
しまう。アメリカの男性陣にとっての最大のリラックスは
快適な椅子に座ってピザとビールを片手に大型テレビで
スポーツ観戦するっていうのが定番だよね。

今回のゲスト研究者はフィッシャーという人物だった。
この研究員ってブレナンが選んだことになっているのだろう
か?

また今回はアンジェラとジャックが別れたことに対する
弊害が生まれたこと。それを解決する為にスイーツが居ると
ばかりの展開だったけど、頼るべきは精神分析医ではなく
親友の存在なのかなという感じ。アンジェラは相談するもの
が居るから良いけど、ジャックは誰と相談すれば良いのか。

カミールはやたらと美人だと言われて気をよくしていた。
フィッシャーとの絡みで、死因を特定したらキルケゴール
Tシャツをプレゼントすると語っていたけど、wikiによると
デンマークの哲学者で、「世界を説明する客観的真理ではなく
、己の魂に目覚める主体的真理を追求する生き方を目指し、
これを「実存」と呼んだ。」
人物だとしていることからも
今回確かにフィッシャーやブレナンが唱えていたのは、
真の実存に対する、美的・倫理的・宗教的な三段階だったり
したのかなと。
ブレナンは骨盤の大きさを数字で表わしていたフィッシャー
が、その無情さに嘆いていた際に、
「世界のどんな側面を理解するにも数学的概念構成
は必要で、数学と等式は美しいこと。まるで作曲で、人生に
異議を与えて、我々が知り得なかったものを知らしめる
可能性を与えてくれる」
と表現していた。

事件自体はそれ程難しくない案件だったと思う。
アジア系のDNAが検出されたとのことで、職場には一人しか
アジア系は居ないと言っていたけどハミッドはアジア系に
分類されていないのか?
テッドという男性がマルファナの吸い殻が落ちていたけど、
過去に逮捕歴が有れば、DNAは登録されていないのか?

色々と疑問点は有ったけど、ドラマを見ているウチに少しずつ
オフィスでの勢力図が分かり、オフィス全員で被害者を殺害
したのかと思っていた。ただ死因はステイプラーであり、
偶然にも血栓が有ったということで、凶器になり得てしまう
ところが怖いね。

エレベーターのドアを開けた謎に関しては、イマイチよく分
からないのだけど、チップとクリスティンの二人で開けた
ということなのか?


■使用された曲


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士

コリン・フィシャー (Joel David Moore) ゲスト研究員
チップ・ヤップ (Ewan Chung) アジア系社員・メガネ
クリスティーン・ガーティン (Katharine Leonard) 赤毛の社員
ゲイリー・フラナリー (Pete Gardner) 上司
テッド・ルッソ (Devin McGinn) 金髪、ロック系
デイヴ・ファーフィールド (Kim Robillard) クビにされた社員
スタン・ノークス (Edward James Gage) 保守点検
ハミッド・ヒラニ (Omi Vaidya) 社員、カミールの写真を撮る
マーカス・ゲイアー (David Greenman) FBI Forensic Tech



評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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