BONES - 骨は語る -
シーズン4




 

Apr. 9, 2009
第19話 天才物理学者の誤算 The Science in the Physicists

脚本/Karina Csolty
監督/Brad Turner
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女性モデルの撮影をするスタッフたち。
黒い鳥が飛び立つのを見て女性モデルに美しく蹴散らすのだ
と告げる。雌豹・天使をイメージしろと要求する中、
カラスが
突いているのは遺体
だと分かる。

ブースとブレナンは現場へといく。
ブースはブレナンになんだと思うかと問うと、"耳"でしょという。
青い袋の中身は何かという意味で尋ねたのだとすると、
チリコ
ンカーンみたいだ
という。アウストラロピテクスの頭蓋骨よりも
大きな欠片が無い事を告げると、
スポーツ用語で話してくれない
と分からないだろう
という。ソフトボール大よりも大きい骨が
ないという事だった。またこの量だと遺体一人分はないという。
ブースはブレナンに遺体に何が起きたのか推測したくないか?
と問うが、無いわと語る。

カミール(カム)は、運ばれてきた遺体を目の前にして、13年間
病理学者を務めているがそれでも吐きそうな遺体だという。
今回の研究員はトリビア好きのビンセント・ナイジェル・マリー
だった。僕が中身を調べるんですよねと嫌々ながら答える。
ホッジンズはウジ虫の状態から死後48時間から72時間だと語る。
これだけぐちゃぐちゃになった遺体は木材粉砕器にでもかけられた
ものなのかと疑いを持つ。遺体の中に
金と黒真珠らしきもの
が含まれている
のをホッジンズが見つけると、ビンセントは
金は古代シュメール人が、黒真珠は南太平洋の葬儀で使われる
ものだという。カムはそんな知識よりも遺体は一人分なのか
どうか調べてと語る。

アンジェラとブレナンはいつものように
ロイヤルダイナー
コーヒーを飲む。現在アンジェラは禁欲中だと語ると、
性的拒食症か?というブレナン。鬱屈した発情段階にあるが
その先にはある種の境地が開かれるとし、全てはスイーツの
アドバイスだと語る。何でスイーツの言うことなんて聞くのか
というブレナン。そんな中、通りの向こうに
ひげ面のロッカー
を見て、アンジェラは顔色を変えて、ジャックの命が危ない
として急いでカフェから出て行く。

カムによると細胞レベルでは出血が無い事から、遺体は砕かれる
前に死んでいる事を語る。細胞の内部を調べると、
凍傷によって
破壊されている
という。
アンジェラはホッジンズの元にいくと今すぐに街から逃げて
と語る。父親・ビリーが来ているのだという。
一方ホッジンズは真珠だと思っていたものを調べていたが、
炭素系コンドライドである事を告げる。つまり
隕石の欠片だと
いう。アンジェラはそんな事をしている場合ではなく、父は
私のことになると見境が無くなるのだとして、命の危険性を
訴えるが・・・

ホッジンズとビンセントは実験室にいた。
隕石の落下速度は4万km異常になるとし、ブローガンでは
人に隕石がぶつかったかどうかは調べられない事を語る。
ブレナンがやってくると、ホッジンズは凍った人間に隕石が
ぶつかるとチリコンカーンになるかどうかの実験をしようと
している事を語る。しかしブレナンはNASAの記録では北米に
隕石が落ちた記録はないとして、実験は妥当ではないと語る。
しかしホッジンズはビンセントに実験するのを見てみたくないか?
と告げる。

隕石は
コラー物理学研究所にある隕石とケイ酸塩と酸化物の
値が一致する事が分かる。
所長はランディス・コラーで目の見えない超電導の専門家
だった。ブースとブレナンは研究所に行くと、クリストファー・
ボーデット
というシニアカラーで地震パワーで発電する事を
研究しているというスタッフがやってくる。
そんな中、コラーが現れると、彼は目が見えないのに位置を
正確に把握していた。試作中の音波位置認識装置を使っている
のだという。ブレナンはコラーに会うと、昔ここで働くのを拒否
された事を告げる。しかしコラーはそれを否定し、単にウチの
研究とブレナン博士の研究が合わなかっただけだという。
隕石について尋ねると、これは私の婚約者のダイアン・シドマン
にプレゼントしたものだという。最後に会ったのはいつのことな
のかと尋ねると2、3日前とのこと。彼女は機関誌の主幹をして
いたのだという。遺体が見つかった事を語る。
彼女のことについては、研究員をしているジェニファー・キーテ
ィング
ミルトン・アルバレドに聞くと良いとの事だった。

ミルトンから話しを聞く。
最後に会ったのはいつのことなのか?と尋ねると、彼は、
自分は時系列的なディスレクシアで日常の出来事を一定の
時間軸に沿って認識する事が苦手なので分からないという。
自分は現在藻類を使って単細胞生物を移送する方法を探っている
という。ブースは
スプーンを使って移動させたら良いと告げ、
つまり
スコッティ転送(wipipediaへ)をしているんだろという。もうすぐ機関誌に
発表できる状態だった事を語る。
一方ジェニファーの研究室へと尋ねる。宇宙線生成同位体の
研究をしているという彼女。彼女はミルトンとシドマンが
口論しているのを目にした事を告げ、私はたてついたことはない
という。どんな実験をしているのかというブースに対して、
ブレナンは炭素14同位体を使って過去の遺物の年代を割り出す
事をしているのだという。加速器質量分析法だとすると、
この研究所では、ウェニウィディウィキ・未来を見ろという
のがコンセプトなのではないか?というブースに対して、
確かに私の研究がここでは奨励されていなかったので来年には
辞めるつもりだったという。自分はシドマンには三日前に
会ったきりだと語る。

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ドロドロな遺体として発見されたのは、研究所に勤める機関誌
の主幹を務めていた女性で、研究所所長のコラーと結婚する
予定だった事を知る。遺体が粉砕器に掛けたようにしてして粉々
であり、どのようにして殺害されたのか調べていく。

相変わらず恋愛に於けるブレナンの特異性を前面に押し出した
ようなエピソードで、ブレナンのようなある意味恋愛、結婚、
セックスというものを合理性だと割り切って捉えることが出来る
ものたちがわんさと存在していて、研究者は誰でもブレナンに
同調してしまうのではないかとするものが有った。
特異な人種なのか進歩的人物たちなのか・・・。

ブースがそんな研究者たちを不気味だと称し、ブレナンに
ついても不気味モードだと語る。ブレナンはそんな言葉に
あまり気に留めないかと思っていたけど、最後にブースに
それを改めて聞き直す姿が有るところを見ると結構気にして
いる繊細さが有るのかと思わせた。ブースとしてはブレナンを
フォローする意味で、自分を卑下して、俺たちが天才をこき下ろすのは、
俺たちがマヌケだという事を悟られない為だと言ったことに
対して、あなたは元々マヌケじゃないのと相変わらず、上から
目線でズケズケとした発言をするブレナンがまた
すてきに思えるところだった。
ブレナンが同僚たちをどのように見ているのかも今回
語られていたし、最後はブースの良さについても一応の言及
が有った。

事件としては相変わらず奇異なものが有り、ブラックホール
だスコッティ転送(スタートレック)について言及する辺り、
SFチックなエピソードだったけど、ブースって自分の未知の
領域の分野の話でも自分のペースに変換して語る事の出来る
ある意味天才型の翻訳機を備えているところがあるなと
思う。冒頭でのブレナンとのやりとりでもスポーツ用語で
説明しろみたいな事を口にはしていたけどね。

過去にブレナンがこの研究所の面接に落ちたような形だったけど
確かに研究所は未来に向けた創造を描いているのに対して、
ブレナンたちが行っていることは違うよね。特にブレナンは
過去の遺跡から遺体を調べるような仕事をしている訳で、
今回この研究所で働いているジェニファーという女性は寧ろ
ブレナンの研究所には欠かせない人物なのではないかという
感じ。

また今回アンジェラの父親が登場。
過去にはシーズン1の9話シーズン2の21話に出演している。
ホッジンズとの別れに関してはアンジェラ側の我が儘だった
のに何故ホッジンズが責められるのかって感じもする。
彼女中国系の血が流れているけど、韓国系の人が出演して
いるグレイズ・アナトミーでもヤンが結婚を直前にして
キャンセルしていたし、アメリカ人からすると似たようなアジア
の女性のぷっつん具合って感じにしか見えないのかも。
ただアンジェラの自由奔放な性格は父親譲りなのか、
ブルース好きのテキサス人の父親の姿が有った。
ホッジンズを拉致してアンジェラのタトゥーを彫り何もないような
土地に置き去りにするところなどかなりキテるな。

今回はビンセントという事でトリビア満載。
全身の骨が人体に占める質量の割合は15%だよとか、
ブルースが悪魔の音楽云々と語る姿があった。
どのチョコバーにも虫の足が平均8本入っているんだというトリビア
はちょっと要らないかも。
骨から白血病であることを見落としていた件でもちょっぴり落ち込んで
いたりもしたけど、今回はホッジンズと共に実験で楽しんでいた。
凍らせた七面鳥がゴムのように飛んでアンジェラに当たるところなど
ギャグとしか思えない。

スイーツ先生は、アンジェラパパを説得しようとするも怖すぎて
近づけず。ボーデットを取り調べする際に、やたらと指を使って表現
していたけど、ブースがそれを皮肉って「カギ括弧の大安売り」を
していた。というか、あのジェスチャーってカギ括弧を使うときに
利用するものだったのか。


■使用された曲

・ZZ TopのEl Diablo


■検索用キーワード


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

マックス・キーナン (Ryan O'Neal) テンピーの父
ジャレッド・ブース (Brendan Fehr) シーリーの弟、海軍
ペイトン・ペロッタ (Marisa Coughlan) FBI捜査官

ビンセント・ナイジェル・マリー (Ryan Cartwright) 研究員
ランディス・コラー (John Pyper-Ferguson) 盲目、コリー物理学研究所所長
ジェニファー・キーティング (Aimee Garcia) 宇宙船生成同位体研究
クリストファー・ボーデット (Anil Raman) シニアスカラー
ミルトン・アルバレド (August Emerson) 藻類を使った単細胞生物の移送方法
ブロデリック・マリンズ (Jason Rogel) 脅迫状を送った男
--- (Billy Gibbons) Angela's Dad
--- (Arielle Vandenberg) Model
--- (Shawn Carter Peterson) Photographer
--- (Sterling Sulieman) Nest Tech
--- (Joe Davis) Security Guard


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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