BONES - 骨は語る -
シーズン4




 

May 7, 2009
第25話 赤ワインは血の香り The Critic In The Cabernet

脚本/Stephen Nathan
監督/Kevin Hooks
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ワイナーの経営者ショーンは、ブルースが作ったワインを
試飲に来た客たちに振る舞う。キムレイチェル、そしてレス
はとても美味しいワインだとほめる中、97年のワインはとても
美味しくできているとして、試飲させようとすると、中に
人の指が入っている事を知る。

スイーツはいつものようにブースとブレナンをカウンセリング
する。カウンセリングの一つの手法として、お互いが発言した
言葉に対して思い浮かんだ言葉をそのまま口にし合うことを
するという。これは心理療法の一つだという。深層心理に
迫ると言うよりもどうすれば良い関係が築けるのかということ
を目的としている事を告げる。すると話の流れから突然、
ブレナンはセックスや精子、赤ちゃんの事を連想しはじめ、
突然出産って面白そうだと言うと、子孫を残さないなんて
今まで身勝手だったとし、精子があれば出産出来るという。
ブースに精子ドナーになって欲しいというブレナンの発言に
スイーツもブースも呆気にとられる。スイーツはこれに
関しては議論した方が良いとするが・・・ブースの元に事件
が起きたとする知らせが入り現場に向かうことになる。

現場に向かう中・・・
ブースはいつも子自慢をしていたし、暗に子供を持たない
私のことをいつも責めていたのだから協力してという。
自慰行為なんてなんてこと無いでしょと問うと、ブースは
"ドウドウ"と告げる。精子だけくれれば良いのだという。

現場のワイナリーに付くとガイヤーから遺体の入っていた
樽を見せてもらう。人骨ではないのではないかという
オーナーのショーン・モーテンソンと、ブドウ栽培士のブルース
だが、ブレナンは骨を見て明らかに人骨だという。しかし
ブルースによると97年に封印したものだという。それならば
誰かが封を開けて入れたのだろうと語る。
骨盤から見ると遺体は男性だとし、骨は酢に入るとカルシウムが
溶けて3日でゼラチン状になるのだという。樽を丸ごとラボ
に運ぶというブレナン。

ラボでは全員でワイン樽から遺体をふるいに掛けて選り分ける。
カムは液状化からして8ヶ月間も浸かっていた事を告げる。
ソックスやベルト、ハトメや5セント硬貨、キスチョコの様な
肝臓が出てくる中、突然ブレナンはみんなの前で、赤ちゃんを
産むことに決めたと報告する。赤ちゃんって小さい人間のこと
なの?と問われるとその通りだとし、産むときには6週間程度
産休をもらうので予め話して起きたいのだという。相手はいる
のかと問うと、ブレナンはブースに精子を提供してもらうのだと
いう。アンジェラはそんなのおかしいというが、私は知性も
収入も安定しているし、ブースの人柄からも素晴らしい子が
出来るという。しかしアンジェラは子作りは愛し合う男女二人
が裸になって情熱的にむさぼりあって末に作るべきだと語る。
そもそもなぜブースの精子なのかと問う。フィッシャーは
それを聞いて僕の精子ならば格安に提供するという。
ブレナンはブースの下顎骨が大きいし、ほお骨も立派、鎖骨の
幅などを見れば、魅力的な子が生まれるだろうとのこと。
魅力的な子というのは統計的に見てもそれだけで良い人生を
おくれるのだと語る。アンジェラは正しい選択をして欲しい
事を告げるが・・・

そんな中、被害者はスペンサー・ホルトだと判明。
一ヶ月前に妻から失踪者届けが出ており、ホルトはワインの
批評家である事を知る。
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ワイナリーで発見された男性の遺体は、頭蓋骨についている
インプラントの跡からかつらを装着していたことが判明し、
ワインの批評家スペンサー・ホルトのものだと分かる。
妻から一年前に失踪したとする届け出が出ている中で、
彼は批評家故に記事一つでワイン園を潰せる力が有ったことも
有って批評されることでの恨み故の犯行ではないかとして
捜査を開始する。

正直、この事件がFBIの対応案件なのか?という辺りの線引きが
もうどうでも良くなっている感じがするのは気のせいか。
今回のエピソードもどうみても所轄の案件って感じがする。

しかし今回のエピソードはなんと言ってもシーズン4のラス前
のエピソードということも有り、ブレナンとブースの関係に
少しでも言及して近づけようとする意図が有り有りと見える
ようなシナリオだった。唐突にブースの精子が欲しいだの
赤ちゃんが欲しいだのと言い出す辺り、ブレナンらしいと言われ
ればその通りなのだけど、やはりいきなり降って沸いたように
見えた。

ただドラマとしてそんなブレナンの奇抜な行動によって、
互いにどう思っているのかが興味深く描かれ、特にはブース
がブレナンに対する思いがどれほどのものなのかということ
がよく分かるものが有ったと思う。

アンジェラは必死にブレナンに対して愛というものを教え込
もうとしていた。ちょうど現在ワンス・アポン・ア・タイム
を同じ日に見ている訳で、このエピソードと同じ日の
「ワンス・アポン・ア・タイム」のネタ(#5)はピノキオとジミニーの
物語だった。そもそもピノキオはゼペット爺さんが作ったもので
木の人形という役柄、良心というものを知らず存在しており、
コオロギのジミニーによって教え込まれるが、ピノキオはなかなか
理解出来ないという物語だった。ブレナンもまた愛とは何かという
ことがなかなか理論で図れず、心の絆の必要性を唱えられ
るけど、アンジェラとホッジンズ、ロキシーの別れ方、
そしてブースとレベッカとカムの別れ方を見て、益々当てに
ならないものだとする印象を植え付けてしまったようだ。

さて今回の研究員はフィッシャーだった。
人付き合いが苦手という意味ではブレナンと同じ。
カムから「三バカ大将」を見て笑うとかそういうことは無いのか
と問われて、ブレナンと同じく理論的に考えすぎる彼は面白さ
というものを別の角度からマジメに捉えすぎるところがある。

ただ今回も相変わらずラボでのコミュニケーションは実験に有り
とばかりにホッジンズがスイカを使って凶器を特定するという
実験に対してフィッシャーは興味深げに騒いでいるところを見ると
フィッシャーにも人間らしい一面が見られたのかも知れない。

一方ブースは捜査はともかく、突然Family Guyというアニメの
Stewieという子供が幻視として現れた。彼はブレナンに唐突な
ことを頼まれた為に、単純に心の中の葛藤的キャラクターとして
現れただけなのかと思ったけど、13話「殺意のリンク
頭部をスケートリンクで打ち付けた際に見た幻視といい、
14話「英雄の過去で、墓の中で見た幻視の流れといい、
ブースの前に現れた幻視は良性の脳腫瘍からの為だと判明する。

ベッドで運ばれる彼はブレナンにもしもの時には精子を使って
産んでくれという事だったけど、息子のことを託すのかと思って
いた。

結局犯行は、浮気していたことが関係しているのか、それとも
ワインの品評会の記事を巡る争いから発生するのかというミスリード
を誘いつつも、実際には偽物のワインを作り高級ワインとして
売り出していたチャーリーによる犯行だった。


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テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

マックス・キーナン (Ryan O'Neal) テンピーの父
ジャレッド・ブース (Brendan Fehr) シーリーの弟、海軍

コリン・フィッシャー (Joel David Moore)
ショーン・モーテンソン (Jeff Yagher)
チャーリー・ダンウッド (Chad Willett)
ジェニー・ホルト (Latarsha Rose)
キム・モーテンソン (Scottie Thompson)
--- (Deborah Lacey) Nurse
ブルース・ハノーバー (Scott Alan Smith)
ステウィー・グリフィン (Seth MacFarlane) 声
レス・グレンジャー (Steven Meek) 医師
レイチェル・グレンジャー (Kelly Noonan)
スペンサー・ホルト (James Huffman)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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