BONES - 骨は語る -
シーズン5




 

Oct. 15, 2009
第5話 心の血を流した少年 A Night at the Bones Museum

脚本/Carla Kettner、Josh Berman
監督/Jeannot Szwarc
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発電所の警備員は鉄索にくくりつけられているミイラ化した
遺体を発見する。

FBI捜査官・ブースの上司のアンドリュー・ハッカー次官
ブースの申請を通した事を告げ、また職場への復帰が正式に
認められる。ブースはそんな通達ならば電話一本で済ませて
もらっても良かったとするが、ハッカーはブレナン博士が来て
いる事を知ったので挨拶がしたかったのだという。研究と
執筆活動をしつつ、FBIの捜査協力をしてくれていることに
感謝を示すと共に彼女の本は殺人を魅力的に描けていること
にとても才能を感じることを語る。FBIとしてもブレナンに
一番の捜査官であるブースを付けているのだと語る。
ブースに対してブレナンと二人きりで話したいとして席を外さ
せる。

ブースと逢うブレナンは現場にいくまでの間、ハッカーと会話
した事を語る。彼は私と寝たいと言ったのだという。よく
話を聞くとブレナンをディナーに誘っただけだと分かるが、
ブレナンは要はそういうことだと語る。彼は魅力的だし断る
理由はないとするが、ブースは俺の上司だし彼だけは辞めろ
語る。

そんな中現場に到着するとカムが遺体を見て居た。
丸焦げの遺体だという。警察によると過激な環境団体の仕業
だろうとし、先週にも車が燃やされ、落書きが行われていると
のこと。「発電は地球を滅ぼす」と書かれていた。現在防犯カ
メラ映像を調べているとのこと。

現場には珍しくスイーツ博士がやってくるとブレナンに話が
あるという。デイジーのことに関して、もう一度彼女が研究員
として働くチャンスを与えて欲しいという。彼女がユニーク
である事は分かるが衝動の抑制に問題があるというブレナン。
人との距離を保てない人だというと、スイーツは自分が呼吸法
も教えて抑制の仕方を教えた事を告げる。個人的にお願いだと
するとブースはそれならば無視できないことだとブレナンに
語る。ブレナンはとりあえず仮採用だと語る。

一人で丸焦げ遺体を調べていたカムは小柄で20歳前後の遺体
という。ブレナンは感電はしていない事を告げ、遺体の臭い
嗅ぐとブースやカムにも臭いを嗅がせる。ブースはクリスマスの
臭いがすると語ると、ブレナンはこの臭いは乳香と没薬の臭い
だという。この人が亡くなったのは3前年前のことだと告げ、
これはエジプトのミイラで有る事を告げる。しかしミイラに
付着する布には返り血が付いていることが分かる。
まさかミイラが立ち上がって人を殺したのか。

病院やERに問い合わせるが刺殺事件は起きていないという。
盗難された美術品の届け出も今のところはなかった。
ブレナンとアンジェラに対して墓荒らしなのかも知れないとし
それならば大発見だとして目を輝かせる。しかしそんな事で
人を殺すものかとすると、ブレナンは十分理解出来る動機だ
という。先ずはミイラの身元を調べないと駄目だという。
一方デイジーも調査に参加する。これからは意見を求められた時
だけ話をするとして自制する姿を誓う。

警察の聞き取り調査から、ミイラはやはり環境団体による
仕業だと判明する。ゴミ箱からミイラが見つかり、それで抗議活動
に利用しようと思ったとの事だった。
ホッジンズは遺体からはナトロン・・天然の炭酸ナトリウム十水和
物が検出された事を語る。いわゆるミイラを作る時の乾燥剤だと
いう。組織からミイラは男性だと分かったとのこと。
ホッジンズはミイラを包んでいた布から最高級の処理がしている
事は明らかで王族のミイラかもしれない事を語る。
また胸腔に穴が開いており、胸郭を突き刺した跡が有った。
ブレナンは体内に何か埋まっていた可能性が有り古代のミイラ
はこれだから大好きだと語る。微粒子が傷跡に埋まっていること
を告げ、調べる様告げる。またブレナンによると脊椎が分断されて
いるとの事だった。

ブースはDr.マロイに電話するとミイラが盗まれていないかどうか
を尋ねる。ブースは色んなミイラを所蔵する博物館や関係者に
電話しまくる中、ハッカーがブースの元にやってくる。ノーベル
学者から苦情が来ているとし、ミイラの件で深夜にたたき起こされ
たという。現在ミイラに関してはブレナンが調べていることを
告げる。ハッカーはブレナンに好意がある事を告げ、ブースと
ブレナンの間にそのような関係があるのであれば身を引くことを
告げるが、ブースは仕事だけの関係だと語る。

一方スイーツはアンジェラの元にやってくる。
アンジェラは彼にデイジーの偵察をしているのかと問うと、彼女
の職場での態度はどうかと尋ねる。
そこにカムがやってくると、付着していた血液に該当者はいない
という。ホッジンズは3千年前の虫を発見して嘆いているという。
イムホテップが恋人を復活させる話の映画を見ていたアンジェラ。
するとそこにブレナンもやってくる。
ブレナンは映像を見て1932年の「ミイラ再生」を見ているのか
と告げると、カムはブリトニー・スピアーズも知らない人が
よく映画を知っているわねと語る。ブレナンによるとこの映画を
見て人類学者になろうとしたのだと告げ、チェイニーのミイラ
の方が好みだと語る。
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発電会社の鉄柵に貼り付けられた遺体は何と3000年前の
エジプトのミイラである事を知る。しかしミイラに付着して
血痕から何者かが傷ついている事が分かり、このミイラとの
関連を調べていく。ミイラを傷つけていた凶器やミイラが
何処から運び出されたものか調べていく内に、このミイラは
エブプト国立博物館から展示用に借りたもので、アメリカ
の研究機関でも分析していたことが分かる。

ブースにとってはブレナンが別の男性・ハッカーとデート
するのを止められない辛さが有ったのだろう。
ブースはブレナンとの間で会話している事は二人だけのことだ
として口外するのは以ての外だとしていたけど、その気持ち
も全く分からないでもない。ただミートローフに卵を入れる
のは目玉のようで嫌いだとするネタを話したからと言って
それが秘密を明らかにすることなのかという感じはする。

今回はなんと言ってもスイーツの彼女のデイジーがスイーツ
の頼みで研究員としてまた仮採用されることになる。
デイジーは他人が話している最中に相手が話そうとすることを
先に話してしまう傾向が有り、ブレナンも採用を見合わせた経緯が
ある。
ただそんなブレナンも今回は時々デイジーとシンクロして、取り
決めしていた自制心をぶち破って共感し合う微笑ましいシーンが
何度か有った。

さて今回はなんと言ってもブレナンにとっては本領発揮という
形のエピソードではなかろうか。でも厳密に言うと骨ではなく
ミイラだったので、ブレナンに取っては専門外だと思うけど、
ブレナンたちジェファソニアンの研究員たちがどの程度の地域
が有り分析能力が有るのかを示すのには興味深いエピソードだ
ったと思う。
出来ればアンジェラに骨格からどの程度ミイラの元の顔を復元出来
るのか見せて欲しかったけど、今回の彼女はミイラに付着していた
染料から胸腔内に入っていたものがヒエログラフだったという事
を解き明かしていた。アノックが24歳だったと断定していたけど
そこまで分かるのかという感じ。24歳といえばスイーツと同じ
年齢だとして、今回のアンジェラはデイジーから相談を受け、
そしてスイーツはホッジンズやカムから恋愛相談を受けていた。
ホッジンズはあまり恋愛相談には向かなかったけど、カムは
自分も16歳の娘へのアドバイスでも外しまくりの身であると自虐
ネタを披露しつつも、スイーツに対して「デイジーは患者ではない
のだから、例え彼女がへまをしても信じて見守るべき」だと
語っていた。流石年の功だとしてカムをおばさん呼ばわりして
爆弾を踏むところがスイーツ先生の可愛いところ。
スイーツがカムに強烈なハグをしているところにデイジーが現れる
というのもまたお約束だけど、誤解するようなシチュエーション
ではないよな。

ミイラは「心の血を流した少年」と呼ばれているファラオの二番目
の息子・アノックのもの。伝説によると、王位継承争いをしていた
兄のメティとの間で、アノックはメティが馬から落ちた際に
ただ転落ししたのではなくアノックがその後に馬に踏みつけて兄を
殺害したのではないかと疑われて、ファラオ王からは首をはねられ
殺害されたというもの。3千年前に起きたその真相を暴いていく
というのだから、コールドケースも真っ青の展開である。

ミイラの出所が分からなかったけど、結果的に自分たちの施設で
あるジェファソニアンのキャズウェル博士らグループが展示前に
エジプト国立博物館から借り受けているもので調査していたことが
判明する。
展示の助成金を巡って古代ローマ部門のウィートン博士と揉め合って
いるとしていたけど、ブースがブレナンに語ったところが有る意味
真意をついていて笑えた。
「誰も行かない展示を巡る学者同士の争いだ。」と。
ブレナンはツタンカーメン展は人気が有ったとしながらも、確かに
ミイラに興味を持つ人なんてごく一部だろうしね。

この手のネタではホッジンズが大活躍だった。
凶器に使用されているものが、古代ローマの鍛造品であるとしたり、
染料のことを言い当てていた。虫などが昔染料として使われていた
事は明らかだしね。

事件は結局老後の蓄えだった金を株で損したターンブルによる
犯行だった。ただこんなに大きいルビーを売りに出したら
出所が問われるだろうし、国際市場的に売る場所なんてあるの
だろうか?

ブースは単純なクリスマスの臭い!と嗅覚だけで犯人を探り出せる
のだから凄いね。

古代の王族たちは近親婚が多かったので先天的遺伝子異常による
奇形児が多かったということで、アノックは指が6本有り、
メティは骨形成不全症だったという歴史的事実が判明する。

発表する際のブレナン先生の黒いドレスがまた胸を強調するような
ドレスで凄かった。それこそ研究職の人には縁の無いような
ドレスって感じもする。


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テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

デイジー・ウィック (Carla Gallo)
アンドリュー・ハッカー (Diedrich Bader)
スティーブン・ターンブル (Andy Umberger)
アジダ・ジャバリ (Mozhan Marno)
リーランド・フランケル (Kasey Mahaffy)
アレクサンダー・ウィートン (Eli Goodman) 医師
--- (Eli Bildner) Auto Detailer (Rodney)
--- (Tim Mikulecky) Security Guard


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