BONES - 骨は語る -
シーズン5





Dec. 2, 2009
第9話 天才ゲーマーの真実 The Gamer in the Grease

脚本/Dean Lopata
監督/Kate Woods
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廃油の回収業社ジュニアウィリーは、レストランで使用さ
れた廃油を回収する為にシーフードレストランの店の外にある
タンクから回収しようとする。しかしホースに何かが絡まり
タンクの中を調べるとなんと遺体が発見される。

ブースとブレナン、カミールは現場に着くまでの間、スポーツ
について語り合う。釣りはスポーツではないというブースは
汗をかかないのでスポーツではないと主張。ブレナンはそれ
ならば近代五輪でスポーツ種目になるチェスはどうなるのかと
問い、チェスのボリス・スパスキーは試合中発汗するのだと語る。
カムもまたチェス、新体操、ブリッジ、シンクロはスポーツでは
ないと語る。
そんな中、現場で遺体を目にするが、まだ肉がついた状態の
遺体だった。ブレナンは私の担当する案件ではないとして、これ
はブースの担当だと告げる。
カムは男性の遺体で食用油の中に2、3週間付けられたものだ
ろうと語る。遺体をタンクから引き上げるとなんと皮膚が
ドロドロに剥がれ落ちて骨が見える。これなら私の好みねと
ブレナン。

スイーツとホッジンズはフィッシャーが映画「アバター」
試写会のチケットに当たったとして、二人を試写会に誘う。
SFファンを公言すると女性に引かれるのは何故なのかとするが
フィッシャーは僕はSFファンを公言しているが100人斬り間近
だと語る。
遺体の骨を見るフィッシャーとブレナンは側頭骨や大腿骨に
打撲痕が有り、右の腸骨には刺された痕があるという。殴られて
刺されたものなのかというフィッシャー。しかしカムは
気管支全体に油が入っているので、タンクに入れられた時には
まだ生きていたのだろうと語る。溺れて死んだのだという。
体内の一酸化炭素レベルは17%で、ヘビースモーカーの倍の数値
が出ているという。
骨の削り痕、圧迫痕から、左肩に重い荷物を持つ人物で、
犬に追われるような仕事をしているもので普段は車に接する
様な職業の人が被害者だとすると、ブレナンは恐らく郵便配達員
だろうと語る。

ブースは被害者はスティーブ・リフトン(26歳)。郵便配達員で
有り12日前に捜索願いが出ている事を語る。
ブースは骨だけで職業を当てたブレナンに関心を示す。
ブースはリフトンの配達ルートと廃油回収業者のルートを地図
で調べた事を告げると、ベン図の事ねと告げ、意味が分からねば
ググってみてと語る。ブースは恐らく「まっちりイチャイチャ、
シッポリニャンニャン」だと告げ、配達員は暇を持て余し
夫に相手にされない主婦と関係を持ち妻に寝取られた夫が
嫉妬で殺害したのだろうと語る。
取り調べ室に被害者の妻・ジル・リフトンが来ている事を知ると
ブレナンは、「もっこりクチャクチャ」したかどうかを聞いて見
ましょうと語る。

ジルから話を聞く。
夫は単なる配達員だが、副業でゲーマーをしていたのだという。
アーケードゲーム「パンキーポング」でパーフェクトで世界
チャンピオンになった人物だという。熾烈なスポーツなんだという
ものだった。とてもIQの高い人だが時々何を言っても上の空
だったという。しかし良い人なのだと語る。

一方フィッシャーは遺体に付着する肉を取り除くためにビール
の浴槽の中に遺体をつけ込む。肉が落ちるまでは数時間かかる
とのこと。その間、スイーツとホッジンズとフィッシャーは
アンジェラのオフィスで「アバター」の予告編を見ながら
試写会にいく相談をしていた。するとアンジェラが現れ、
あの青い人は何なのかと問うと、一同ナヴィ族だろうと語る。
私のモニタで映画なんか見ないでよと告げると、普段はポルノ
とか見ているのだろうと告げる。

配達員のスティーブに苦情を申し立てた人物がいるという事で
シーガー家を訪れる。父のキース息子・ダギーの傍で怪しい
行動を取っていたのがスティーブだったとし、それで訴えたの
だという。しかし苦情を言ったのは三ヶ月前のことなのに今更
何を調べに来たのかと問う。息子のダギーは自閉症でアーケード
ゲーム「パンキーポング」を一日中やっているのだという。
それを見たブレナンは被害者もこのゲームの世界一のプレイヤー
だと語る。
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    廃油の中から発見されたのは何の害もない郵便配達員の男性
スティーブだった。しかし彼には裏の顔が有り、ゲーマー
としてゲーム「パンキーポング」の世界チャンピオンである
事を知る。

自分もゲーマーなので今回の内容はタイトルからして
興味満々な感じだったのだけど、結果としてゲーム自体が
イマイチアホっぽいゲームだったのでちょっと萎えるエピソ
ードだった。こういう時に実在するゲームを取り上げる事は
出来ないのだろうか?

アンジェラからはこのゲームは最新の機種でもリメイク
され当時のゲームを再現しているものが発売している程
人気のあるゲームだとしていたが、ゲーマーたちが公式的
に認めているのは当時のアーケードゲーム版での記録だけ
というのはある意味ゲーマーとしてはその心境がよく分かる。

最新ゲームで再現されているゲームの多くは、アルゴリズム
が違ったり、完全再現出来るだけの処理能力十分にあるの
だけど、実際には当時のゲーマーたちにとっては僅かなタイ
ミングの違いというのが意外と致命的なものとして写る
ので、最初に出たゲームの方が基準と成ることが多い。

ただアーケード自体も基板によってバージョンが変わり、
難易度調整されていたりするので、マニアであるならば
バージョンの違いなんかもかなり大切な要素となり得る。
まぁ家庭用とアーケード用では解像度が違うので、再現が
難しいというものもあるし、自分の好きなゲームの一つ
「バトルガレッガ」を例に挙げてもセガサターン版として発売
された際には、アーケードゲームよりも処理能力が卓越していたので
処理オチすべきところで処理オチしないなど指摘される
ことが多かった。

さてドラマとしては、事件そのものはほぼホッジンズ博士が
遺体の凶器の傷によって付着している3つの物体・インドクジャク
の羽毛、コオロギ科の虫、ウシノクグサ属の芝によって、場所を
特定しそこから被害者に関連する人物を特定した感じ。

殺害した父親は、自閉症の息子がアーケードゲームに心を奪われ
て、自分たちに関心を示さないことに失望していた様で、そんな
息子が出したパーフェクトスコアを使って商売に利用していると
する人物を殺害した格好だったけど、完全に筋違いという内容
だった。被害者がゲーム好きで、少しでも自閉症の子どもとの
間で心を通わせ父親には見せない顔を見せていることで嫉妬する
というのであれば分かるのだけど、偽ゲーマーがそう長いこと
ごまかせる筈もないのだろうし、被害者の妻は良い人だとしていた
けど、良い人ならば人のものを奪わないだろうし、なんとも
違和感は有った。

オタク繋がりという事で、ゲーマーとSFオタクが平行して描かれ
ていたり、オタクが持てないとする偏見をフィッシャーが破って
いくというものだったけど、やっぱりモテないとは思う(笑)

スポーツとは何かという事がテーマとして浮上。
その過程でホッジンズ博士が上半身をランニング姿で実験して
いる際に、腕に掘られたタトゥーがアンジェラの顔だと判明。
テキサスオヤジにやられたとするネタも面白かったし、スポーツ
は汗をかくものだとする流れを踏襲したネタで興味深かったけど、
テキサス親父というと最近では別の意味で話題になっているな。
公式ホームサイトと称するものまで出来ているところが凄すぎる
な。

舟状骨の異常、骨吸収嚢胞から見て被害者はドケルバン病だと
いうブレナン博士。医師としての知識も持ち合わせているのか
って感じで、凄い博識だね。

フィッシャーがトーリーに対して法医学者ということを説明する
際には「現実世界とその向かうに存在する冷たい地獄を取り持つ
仲介人だよ」と語る辺りも笑えた。
テントを押っ立てることを引っかけた流れは笑えた。

ブース&ブレナンは相変わらずスポーツの定義で言い争い。
最終的にはブースが3番アイアンの無いクラブバッグを見て
違和感が有るとするスポーツマンらしきスキルが犯人特定に役立っ
た。これまで勘が鈍ったとしていたブースにとっては、良い
回復具合か。
貴方の常識はバビロニアの60進法みたいねとするブレナン先生
の方が、60進法みたいなんだけどね。

そういえば、ホッジンズが語っていた
「タキモシスフランクランジェラクムを解凍中だと言え!」との
ことだけど、何かの暗号が含まれているのか、単に出任せを
言ったのだろうか?


■使用された曲

・Matthew RyanのThe World Is...
・Matthew Perryman JonesのRain or Shine

■検索用キーワード




テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

コリン・フィッシャー (Joel David Moore) 研究員
トーリー・ペイン (Kaylee DeFer) タトゥー、アバターを見に来る
クリス・バリンジャー (Sam Golzari) 「ジェミニ」団体代表
ディアドレ・ライアン (Jessalyn Wanlim) ゲームプレイヤー
キース・シーガー (Evan Arnold) ダグの父親
ジル・リフトン (Laura Heisler) スティーブの妻
ビリー・ゲーブル (Oren Skoog) ゲーマー、俺が世界一だっ
ウィリー (Mickey Jones) 廃油回収業者
ジュニア (Nick Nordella) 廃油回収業者
バリー (Steven Christopher Parker)
ダグ・シーガー (Jordan Del Spina) "ダギー"、自閉症の息子
--- (Giovanni V. Giusti) Skateboarder Avatar Fan
--- (Michael Markarian) Lab Technician
--- (Frankie Ponce) Avatar Nerd

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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