BONES - 骨は語る -
シーズン5





21 Jan. 2011
第13話 埋められた歯科医 The Dentist in the Ditch

脚本/Pat Charles、Josh Berman
監督/Dwight H. Little
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アルマンミルトーら南北戦争マニアたちは戦地に赴き、
サバイバルゲームのような形で楽しむ。セイラーズクラーク
起きた南軍と北軍の対決、ファームビルで起きた事実など
歴史的見解を戦わせる中、穴を掘っているとなんと赤い粘土層
から白骨化された遺体が見つかる。

ジャレッドはFBIのオフィスにいくと兄ブース(シーリー)に遭う。
インド旅行から無事に生還したのかと告げると、ジャレッドは
そこで恋に落ちた事を語る。アンダマン諸島に居たときに
知り合った女性・パドメ・ダラージであり、彼女にプロポーズ
しようと思っている事を語る。そんな中ブースの元に殺人事件
様の電話に連絡が入った為にこれから仕事にいくとして話途中
で出て行く。

遺体が発見された現場へと向かう中、ブースはブレナンに弟が
出会って一ヶ月の相手にプロポーズしようとしていることを
相談する。

現場に着くと粘土質の層から遺体が顔を覗かせていた。
松葉に含まれるタンニン酸によって赤い土になっているという。
この辺はタバコ栽培で土の栄養分が流出しているので水で流れ
落ちて粘土層だけが残ったのだろうとの事だった。あごの角度
からして男性の遺体ということだけしか今は分からないと語る。

ラボに白骨体を運ぶ。
胸骨に変性があり長い年月をかけて脱灰しているという。
胸の傷口を見たカムは剣か何かで突き刺されたものなのかと問う。
研修医のビンス(ナイジェル・マリー・ビンセント)は、
南北戦争の史跡地で遺体が発見されたということを知って、
得意のトリビアを語る。
南北戦争に於いては、腸チフスや赤痢、結核で亡くなった人の方が
戦争で亡くなった人よりも二倍くらい多いのだと。
ブレナンは再建手術の跡があるので南北戦争時の遺体ではない
と語る。チタン製のスクリューが埋め込まれていた。最初にこれを
使い始めたのは60年代半ばだという。下あごの歯から年は
20歳代後半から30歳代前半だろうとビンス。
そんな中突然カムは悲鳴を上げる。遺体から大量のクモ(フロンテ
ィネラコミュニス)が出てきたのである。すぐにホッジンズに
連絡してと語ると全てのクモを回収させる。
ブレナンは骨を傷つけないようにして粘土を取り除かねばならない
事を語る。

ブースはジャレッドからパドメを紹介される。
パドメはバージニアのアレクサンドリア訛りを持つ三世だと
いうことが分かり、英語も話せていた。ブースはインドまで行った
のに近所の人と知り合ったのかと呆れる。ブースはパドメにどんな
仕事をしているのかと問うと小学校の教師だという。

ビンスは遺体の歯の治療技術は二流だが使われている素材は
一流である事を語る。歯学部の生徒が試しに治療したもの
なのか。肘には腱炎の跡があり有鉤骨鉤がねじれたり摩耗したり
しているという。ブレナンはビンスに胸の傷の件を調べるよう
告げると、ビンスは素っ気ないブレナンに不満顔。
ブレナンが立ち去った後、「あなたにいずれ僕を誉めるように
なると告げ、いつかきっと称賛のまなざしで見つめさせる」
誓うのだった。

被害者の歯科記録から歯科技師のダン・ピナードだと判明する。
ブースはブレナンと共にダンの家に向かう中、弟の彼女は
訳ありである事を語る。それってカワイイとか巨乳の俗語なの?
というブレナンに対して、何か訳ありオーラが出ているのだとい
う。
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今回は粘土質の中から発見された白骨体の捜査。

トリビア好きのビンスが研修医として登場。
ちょっと彼の脳がぐちゃぐちゃみたいな指摘をホッジンズから
受けていたけど、それが結果的に被害者の頭蓋骨の骨折のヒントに
なった様だ。頭蓋骨の骨折はいわゆる日本でもよく見かける
"ど根性大根"みたいな感じで、内側に入った種子が頭蓋骨を
付きだしてきたというもので、死因ではなかった。

ビンスは随分とブレナン先生のリアクションを気にしていた
けど、ブレナンは私と同じレベルになる必要はないとか、
ラボには天才は沢山居るがアンジェラは違うとか相当失礼
なことを言っていた気がする。

冒頭からカムの蜘蛛が大嫌いネタ。
確かにあの登場の仕方は相当グロかった。
映画「インディージョーンズ」で洞窟の中にいた蛇の大群レベル
の気味の悪さだったな。(このシーンって映画「ロマンシング・ストーン」
だったっけ?)

今回は久しぶりにブースの弟・ジャレッドが登場。
久しぶりに出てきたと思えば、相変わらず騒動を引き起こす。
今度は結婚だと言うこと。ジャレッドの相手はパドメ
というインド系アメリカの三世だけど、演じているDilshad
Vadsariaは「リベンジ」でパドマ役でノーランを支える役
で出演していた。

ブースは弟のためと称して、彼女の素性を調べ上げて弟を
怒らせる。弟のためなのかそれ以外にも何かブースの中に
存在している感情が有るのか。気になるのは彼女の出演が今回
一度切りのクレジットでしかないようなので、ブースの心配
も現実的なものになるのかも。

ブレナンはブースの愛の論理的信念には共感していた部分も有
り、ブレナンの親子関係に於いても折り合いを付けられた
のはブースによる言葉が大きかったのでブースが起こしている
矛盾に対して反論していた。ブースは常々「愛は全てに
於いて勝利する」「真実の愛が有れば父の罪は許せるだろう」
と解いていたこと。しかしブースもまたブレナンの普段の
台詞を真似て、「結論に飛びつく前に情報を集めろ」と言って
いた事を指摘していたり、頭を使った反論をしていた。
ジャレットもまたブースに対して「兄さんは自分が決めたら
人の意見など気にしない」とするのも何となく分かる気がする。

更にゲイへの偏見、そしてエスコートサービスへの偏見に対して
ブースが如何に矛盾しているのかを解いて上手く説得していた。
ブレナン自身も今回は随分と歩み寄りをみせて、かつての
「私は愛なんて脳内の化学反応に過ぎないと思っていたけど
ブースが語る様に愛があるから化学反応が起こるという理論
を信じる」としていた。

スイーツはジャレットに関しては全く入れてもらえずって
感じでかなり寂しそうだったな。

さて事件はビンスの能力・やる気を喚起したりしながら解決
していくものだった。
骨に付着している粘土なんて簡単に取れそうな気がするけど
そんなに複雑か?って感じがする。

ブレナンの研修医をまるで尊重しない態度にカムが一言言って
いたけど、なかなかブレナンと付き合うのは難しい気がする。

■使用された曲

・The Bird and the BeeのWhat's in the middle

■検索用キーワード



テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

ジャレッド・ブース (Brendan Fehr) シーリーの弟、インド旅行
ルーカス・ピックフォード (Greg Pitts) 工事の男
パドメ・ダラージ (Dilshad Vadsaria) ジャレッドの婚約者、3世
グレース・ブライソン (Fay Masterson) 元歯科技師
シド・ジグラー (Eltony Williams) 32歳、消防士、元海兵隊、アメフト
クリストファー・ファイフ (Cameron Bender) ゲイ、ダンの元恋人
ジェイソン・ヘンドラー (Robert Gant) コーチ
ジャスパー・アルマン (Travis Wester) 南北戦争マニア
デュバル・ミルトー (Matt Crabtree) 南北戦争マニア
ヴィンセント・ナイジェル・マリー(Ryan Cartwright) 研修医
グレッグ (Andre M. Johnson) "カーディナルズ"選手
ダン・ピナード () 被害者


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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