BONES - 骨は語る -
シーズン6





November 11, 2010
第6話 クルーズの甘い罠 The Shallow in the Deep

脚本/Carla Kettner
監督/Mark Helfrich
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ブースが寝ている元にブレナンがやってくる。
寝ていたブースはなんとか目覚めると関節を鳴らす。
ブレナンはブースに対してスイーツから職務復帰の許可証の
サインをもらって早く捜査に加わるよう告げる。ブースは
昨夜ハンナが夜中に仕事に出て行ったので二度寝していたのだ
という。ポキポキと関節を鳴らしているとブースはこれって
体に悪いのかと問うと、滑膜ガスがはじける音であり、体が
限界を超えて悲鳴をあげているのだという。骨へのダメージ
があるが壊れるのはあくまで骨だけだという。
これまで第三胸椎の圧迫骨折、胸骨、中足骨など折っているし
人を庇って肋骨に穴も開けて靭帯まで損傷したのだという。
体を酷使すると早く老化するのだという。
あなたくらいの年ならば老人と見なされるところも有り、狩り
を免除される部族もあるのだという。
老人扱いされ不機嫌の中、ブースとブレナンはスイーツのオフ
ィスを開けると、なんとそこにはスイーツと共に裸でちちくり
有っているデイジーの姿が有った。ブレナンはデイジーに対して
今日はあなたが助手なのではないかとして呆れる。
ブースは今すぐにこの書類にサインしてくれと告げると、裸の
ままのスイーツにサインさせるのだった。

デイジーはブレナンに今朝のことを言い訳する。
スイーツとはヨリを戻していないとし、偶発的に起きたことだ
と語る。たまたま借りた本を返しにいったのだとすると、偶発的
に寝てズボンが下りたというのかと問う。

一方ジェファソニアンでは大変なことになっていた。
メリーランドの沖合で奴隷船である"アマリアローズ号"
引き上げられたのである。
ジェファソニアンの理事からの命令で奴隷貿易の解明の為に
全部の遺体を鑑定し人物を特定するよう言われる。
150年近く前の遺体に診断するなんて無理だとするが、積み荷
目録のコピーが有り、ニューオーリンズに運ばれようとしていた
奴隷の記載も物として扱われていたので記録に残っているという。

一人ずつ年齢・人種・特徴を調べていく中、カミールは
ピンク色をした骸骨を発見。一体何の有機物なのかとして
ホッジンズは興味を示す。得たいの知れないという言葉は
適切だというホッジンズはNTI(地球外知的生命体)かも知れない
として何の有機物なのかを調べるという。取りあえずピンク色
した骨は全てホッジンズの元に預けられることになる。

しかしその遺体は頭蓋骨を見ると篩板(シバン)と口蓋骨に
貫通した形跡が有ることが分かる。ボーンズによると下から
上につり上げて脳底に突き刺さったものだという。軟骨の
状態から見て死後一ヶ月未満の遺体であることも分かり、これは
殺人事件だと疑う。

豆状骨が摩耗している遺体・・手枷されている遺体を見ていた
デイジーに対して殺人事件の方を優先して調べる様指示する。
ボーンズは骨端の融合具合から20才前後の遺体だと知る。
体中の骨が幼少期に虐待されていたであろうことを示している
ことが分かる。

アンジェラは頭蓋骨から復元を試みようとするが、未だに
ホッジンズがピンクのもじゃもじゃを調べていて骨が調べられ
ないと不満。彼に対してアルファルファ人形を調べる前に殺人
事件を調べるよう告げる。ホッジンズは何十億年も前に
彗星に乗って地球にやってきたものが宇宙に落ちて生命の元
になったという説を説く。それを聞いたアンジェラはホッジンズ
の説得は無理だと考えて、頭蓋骨スキャンをさせてくれと語る。
ホッジンズはスキャンしている彼女に対して、これは新種の
生物かも知れないと告げ、もしもそれが証明されたら俺が名前
をつける事が出来るとして、その場合にはこれをアンジェロニク
ス・モンティネグリスにすると語る。

スイーツは遺体が発見された経緯について、遺体が網に引っかかり
その網が奴隷船に引っかかったことを知る。幽霊網に引っかか
った幽霊なのかと驚く。スイーツはブースに対して恋愛に対する
アドバイスが欲しいと告げ、自分の意思の弱さ故に、デイジー
との関係がグタグダしていることにどうしたら良いかと問う。
年齢を重ねた人のアドバイスは貴重だとすると、
俺は「ハンソロのつもりで目覚めたら一気にオビワンになった
気分」になっているというブースだった。

そんな中アンジェラが復元した情報を元にFBIの顔認識ソフト
が反応する。マイク・キャスパーだと判明し、カルバート郡に
は妻がいるという。しかし記録では28才の男性だった。
ブースとブレナンはそれを確認しに行く中で、20才前後だと
いうブレナンの見立てにミスがあるのではないかと告げる。

マイクの妻・クレアに遭い遺体の件を尋ねる。恐らく遺体は
旦那のマイクだとすると、それはあり得ないと告げ、本人に
話を聞けば良いという。なんとマイクは生きていたのだった。
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メリーランドの沖合で発見された奴隷船の中から一体だけ
当時の遺体とは符合しない骨が見つかる。
状況を聞くと遺体は置き網に引っかかり、浮遊した末に奴隷船
に引っかかったものだと判明。更にその遺体はなんとピンクの
もじゃもじゃが付着していて、まるで見つけてくれといわんば
かりに導かれた遺体である事を知る。

今回のテーマはルーツだったのだろうか。

一人の遺体は殺人だが、何百万人の殺害は歴史か・・と告げる
カミールが奴隷船積み荷目録の中の名前の中にヘイニー・ボー
フォート(25才)いうという名前を見て自分の曾祖母と同じ名前
だということを知る。

一人の命の大切さということを示す様な意図が有るのだろうか。
特に今回の遺体の捜索の過程に於いて、孤児施設で育った人物
に該当者がいて、しかも里親を募集するという番組に出ていた
子供だったことが判明する。

僅か150年前の人権と現在の人権の現状というものを比べてみた
ようなエピであり、スイーツが孤児だったという設定から
しても、身近に溢れているような事が示されたし、今回は
エピソードとしては取り上げられなかったけど、カミールの
娘自体も養子として向かい入れた状況があり、なんとも言えない
切なさを感じるものだった。
そんな命の重さというものを考えると、安易な形で行われている
ラボ職員に於ける性の問題(主にスイーツとデイジーだが)というもの
も引き立たせたものが有り、改めてスイーツのエピを通して安易な
関係に対する警鐘を鳴らした面が有ったのかも。
これから生まれようとしているアンジェラとホッジンズの子供に
向けても、ある意味では安易な子育てはしないとする決意が
生まれたものなのかもしれないね。

ドラマ上、アンジェラが妊娠していることになっているが、
実生活ではテンペランス役のエミリー・デシャネルは、
このシーズンが始まった2日後に結婚しており、このシーズンが
終わった11月に子供を産んでいる。

さて上述した様に遺体が導いた事件だったけど、興味深いのは、
顔認識ソフトが導いた被害者は最初は生きている人物・マイク
にヒットした。全く関係がないと思われた案件だったが、
実際にはその妻がクーガークルーズで殺害していたという
なんとも不可思議な事件である。
更に名前はキャスパーだという事で、昔クリスティーナ・リッチが
出演したオバケの映画「キャスパー」を思い出してしまう。

そもそも今回の事件は、色んな面で奇抜な演出が目立ち、急に
冒頭からブースが年寄りだとする主張から始まったのも、
このクーガークルーズを意識した流れが有ったのかも知れないけど
ちょっぴり唐突な設定であるように見えた。

ブレナンがクーガークルーズでモテたことに喜んでいた。
年の差の許容は年齢の半分+8才だというデータを持ち出した
スイーツに対してブレナンは私は24才と付き合っても良いという
ことねと語っていた事から、ブレナンの年齢の設定は、32才と
いうことになるのか。

最終的には殺害現場を特定し、当時の状況からフジツボが吸収
したであろう血液からDNAを検出していたけど、フジツボが血液
を吸収するのか、そして一ヶ月も前ならばいくら何でも分解
されているのではないかと小一時間だった。
殺害現場、犯人を特定する為に、当時の目撃者だと思われる
船長に状態依存学習という手法を使って記憶を蘇らせる。
レイバーデーで起きた殺人であるということから、当時の状況を
再現する為に酒を飲ませただけだったけど。

寝室で見つかったウジ虫に関してはまるで関係なし。
違法なチーズの中に入っていたイタリア・サルディーニャ地方
のカースマルツという羊のチーズの中に入って居ただけだと
判明。

またスイーツとデイジーは共通性を探り合う過程で、一緒に鑑賞
した「Saved By The Bell」(1989-1993)を見たことを語り、
デイジーがジェシー(演技者:Elizabeth Berkley)で僕はオタクの
スクリーチ(演技者:Dustin Diamond)だと語っていた。

■使用された曲

・MoulinexのStack Love
・Latin Soul SyndicateのMambo Mambo
・MaxFemmのHope is All There Is
・The Chapin SistersのSweet Light


■検索用キーワード


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

デイジー・ウィック (Carla Gallo) 助手
クレア・キャスパー (Kerry O'Malley) クーガー女
ハンター・ラング (Paul James) クルーズ船のバーテン
ナディア・ブレイク (Robin Riker) クルーズ船の企画
ショーン・ケリー (Dave Florek) クルーズ船・船長
マイク・キャスパー (Jeffrey Johnson) 28才、航空関係
--- (Kavan Reece) Boy Toy
エレン (Deena Dill) ブースに声をかける女性
リアム・モローニー (Griffin Cleveland) 被害者、施設育ち
--- (Nicholas Gamez) Young Stud
--- (David Banuelos) Squint
--- (Malcolm Bodon) Jeffersonian Salvage Crew



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