BONES - 骨は語る - シーズン6 December 2, 2010 第8話 溶けた骨の真実 The Twisted Bones in the Melted Truck 脚本／Josh Berman 監督／Gordon Lonsdale -------------------------------------------------------- 突然車が朝日と共に自然発火し、車の中に乗っていた男性が 焼けてしまう。 ハンナはブースと出勤前に話をしていた。 これからジャンコ上院議員を待ち伏せするのだという。 ハンナは着替えていると、突然ブースとパーカーの写真盾を 落としてしまいガラスを割ってしまう。ブースは気にしなくて 良いという。近々ブースはハンナと付き合いが本格化していく 中で息子とハンナを引き合わせようと考えていた。パーカー も君と逢いたがっていると語ると、ハンナは私は子供が苦手 で意地悪議員を相手している方が寧ろ楽だと語る。 そんな中事件の連絡が入る。 ブースたちは現場へと向かう。 火災捜査官が現場検証をしていた。通報を受けたのは午前6時。 ブレナンは発火点は何処かと問うとそれが見つからないのだと いう。まるで隕石が落ちたかのようだと語ると、ブレナンは マジメにそんなのが落ちてきたらどんなに小さくてもクレーター が出来るという。ブースはジョークだよと語ると、ブレナンは 苦笑いする。車体番号が一部見えなくなっているとすると、 アンジェラならば復元してくれるかもしれないという。 また白いヒックアップトラックには白い粉が付着していた。 難燃剤のカスではないかというブレナンは火の調整に使われる ものだという。もしかすると極地的な吹雪の残りカスかも知れ ないわねと先ほどジョークを言われた火災捜査官に言い返す。 そんな中トラックの中からは溶けたような遺体の骨が見つかる。 骨は溶けないとブレナンは語るが・・・ ラボに持ち帰られた骨を見てホッジンズは凄いという。 これが例の車に溶けた野郎かとすると、まだ男性とは特定され ていないし、溶けるというのは固体が液体になることを言うの だとブレナンは語る。そして骨ではそういう状態は起きないもの だという。粉がついていたのでそれを調べて欲しいとホッジンズ に渡す。 カミールは死因を見つけたかも知れないとして、胸骨に刺さる 銃弾を見つける。 デイジーとカミールは液体窒素を使い上手く分離させようとする。 デイジーはこれからFBIの心理査定を受けるとつげ、パスすれば こういうことを監視無しですることが出来るという。デイジー はカミールに酸化窒素で割れる可能性があるので慎重に扱って と語る。 これだけの骨の状態だと指紋も無理だし顔の復元、歯形を採るのも 無理だという。デイジーはカミールに対して液体窒素の放射を 自分にもやらせて欲しいと頼む。 アンジェラはブースとの電話で、車体番号の復元は下四桁7915 だけしか分からないという。ブースはアンジェラから難しい 言葉で復元の過程を言われた為に"なんたらかんたら"は説明 しなくて良いという。、ブースはアンジェラに対してリア・アク スルのメーカーは、9inchダナ、スパイサー社のものだったと告 げ、94年〜2002年製のピックアップに使われているものだと 語る。アンジェラは"なんたらかんたらね"と皮肉混じりに返信 する。 ブースはスイーツのオフィスにいくとプライベートの件で少し 相談があるという。パーカーとハンナの件かとしてスイーツ は目を輝かせる。パーカーがハンナのことを嫌っているのだと いう。嫌っている理由も聞く事が出来なかったという。 スイーツはブースが彼女の存在を隠していると思ったのだろう とし、逢わせることでの反応は不確かな物だが、確かなのは パーカーとブースの間には、愛と信頼があるということだという。 それがあれば何れはどんな状況であれ上手く行くはずだと語る。 デイジーはホッジンズの元にいくと、白い粉は酸化マグネシウム でしょ?と語る。マグネシウムは高温で瞬時に燃えるので、 15分から40分で摂氏500度になるだろうという。それを聞いた ホッジンズは骨のミネラル分が結晶化されている部分が溶けた かのように見えるのだろうという。デイジーはこれからFBIの 審理査定がある事を告げ、私がその事実を先に発見したのだと 主張する。しかし発火には適度な水分が必要だというホッジンズ は、俺は既に天気図から現場で小雨が降ったことを確認している ので俺の方が早く事実を調べていたことを語る。 俺はラボのキングだぞと語る。 車体番号からバイク整備工場のオーナージェシー・ウィルソン の元にいくブース。そこではホイールに使ったディスクの削り カスが多数あり、それはマグネシウムであることが分かる。 その事をバイトしているポールから聞く。 ジェシーに車の件を尋ねる中、遺体が発見されたことを聞くと、 恐らく遺体はジョージ・ライフォードだろうと語る。今日見て いない従業員は彼だけだと語る。金に困っていたのでマグネシウム のスクラップをあげたのだという。高校時代からの親友で、 彼は妻と金の件で揉めていたのだという。ブースはジェシーの 腕にタトゥーがしてある事を知ると、叔父が第二次世界大戦に 於いてパットン第三軍に所属しナチをやっつけたのだという。 ブースはジョージは9mmで殺害されていたことを告げ、ジェシー の登録されている銃は9mmのルガーだろうとすると、彼が マグネシウムを盗むのを見つけて殺したのではないかと問う。 しかしそれならば逮捕状をもってこいとして、自分は殺害して いないと否定する。 -------------------------------------------------------- 車体が自然発火して、車内に残されていた遺体の骨は溶けるハズ の無い形で変形していることが分かる。ブレナンは骨が溶ける ということはあり得ないとし、溶けるということの概念を 説明するが・・・ このドラマにしては意外とマジメで大人しめのエピソードだった。 それぞれのキャラクターの使い方のバランスが均等で、奇異 な行動を取ったりするものがいなかったというところが好感度 のもてるところだったかも。 心理的観点から捜査を行ったスイーツ。 デイジーはドラマの中では多少秀でた奇異さを発揮したものの FBIの心理査定が有ったということを考慮すれば、まだまだ大人しい ものが有ったと思う。 ラボのキングのホッジンズは相変わらず実験をすると共に微細な 証拠を割り出して捜査していた。 カミールもまたいつものように会話の流れに罰の悪い形の 突っ込みをすることも殆どなかった。 アンジェラは完全に似顔絵の人ではなく、コンピュータを操る 数学的観点から現場なり特異な状態にある遺体の復元を行う人と なった。 皮肉な言葉のやりとりが多かった。 ブレナンが常識とジョークの境が分からず、ブースに突っ込まれる ことが多いけど、最近彼女なりにコミュニケーションの方法を 学ぼうとしているところは面白いところ。 火災分析官との冒頭のやりとりで、尊敬的意味合いを持つ 行動の一つとして肩をパンチで叩いて相手に"やるわね〜"と語る シーンが有った。 心理学に対する寛容さを見出したところも有るけれど、相変わらず 厳しい突っ込みも同時に存在する。 理科の教師に対して馬鹿って言ったら居残りになったとするブレナン の高校の淡い思い出の時にブースが口を挟もうとしたら、思わず 「基礎的なプラニク定数も理解せずに量子力学を教えようとした」 と語っていた。「事情も知らず悪かったよぉぉ」と語るブースは 相変わらず吹き替え版・木下浩之さんの声で見ているので 「Dr.HOUSE」のハウスの言いぐさっぽく感じてしまう。 学生たちから大人と子供の定義を説得する際に、先日も似たような 主張をしていたけど、多くの原始文化では子供が居てもおかしく ない年だとして大人扱いするブースにはみ出し物の生徒たちは 「クール」だという言葉でブレナンの称して素直に喜ぶ姿が 有った。 また今回はブースが初めてハンナを息子のパーカーに引き合わせる 姿が有った。ハンナって子供に自分の幸せを邪魔されたくない 感じの女性に見えるので、元々子供が嫌いなのかなとも思ったけど 対応の仕方は上手かった。ブースからは「子供と思うな、小型の男 と思え!」と言われていたのは笑えた。 パーカーとハンナが二人きりの会話の中で質問合戦をして互いに 理解を深めようとしていた。 パーカーの好きな番組は「ウェイバリー通りのウィザードたち」 のようで、このドラマの中で愛する人と結婚する為にジェリーが 魔法を捨ててまで結婚した事を引き合いに出し、ボクは女の子の 為に魔力は捨てないと語る姿が印象的だったか。 スイーツは相変わらず「スターウォーズ」ネタ。 被害者の妻の金の使い方に関して容疑を持った際に、スターウォーズ のトレカを購入していることに関して「冗談じゃない、分からず屋 はお前さんの方だ」とC-3POのモノマネをしていた。 デイジーとの絡みではFBI心理査定に関して質問の内容を聞かれ そうになり当初は道義的問題を引き合いに出していたけど、 デイジーがあまりに"出来ない子"だった為に思わず答えまで 話してしまうスイーツの姿が有った。 そんな心理学者さえも愛の為に狂わせてしまう倫理感。 それが今回の事件の中で起きている顛末の正体だった。 教師は学生と関係を持ち、その関係を知った別の学生は教師から 金を脅し取る。教師に好きな人を奪われたと知って、女子学生 はその教師を殺そうとして、旦那を唆そうとしてジッパーを 下ろしたけど拒まれたので殺害したというものだった。 ジッパーの傷が骨にまで刻まれてしまうというところがなんとも 言えないけどね。 ■使用された曲 ・Good Morning Happiness by Grant Lee Phillips ・What You Do to Me (feat. Billy Danze, Jim Jones & Nicole Wray) by BlakRoc ■検索用キーワード テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨 シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官 アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵 ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム" キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事 ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士 マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識 デイジー・ウィック (Carla Gallo) 助手、スイーツの彼女 キャシー・ライフォード (Alicia Lagano) 教師、ジョージの妻 ランディ・スミノフ (Alastair James) 学校のPCでポルノDL アンバー・フレイア (Stella Maeve) 化学でカンニング ジェシー・ウィルソン (Mac Brandt) バイク整備工場のオーナー (R.C. Ormond) Arson Investigator ハンナ・バーリー (Katheryn Winnick) 記者、ブースの彼女 パーカー・ブース (Ty Panitz) ブースの息子 Ms.ハノーバー (Aonika Laurent) 弁護士 ポール・リノト (Tanner Novlan) 整備工場の生徒、無口 ジル・マッキントシュ (Taylor Parks) 黒人の生徒