バーン・ノーティス 消されたスパイ
BURN NOTICE (シーズン3)

製作総指揮:マット・ニックス

http://tv.foxjapan.com/crime/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1
http://www.ntv.co.jp/burnnotice/




Mar. 4, 2010
第16話 悪夢の再来 Devil You Know

脚本/Matt Nix
監督/Matt Nix
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マイケルは上層部に対して俺の人生に関わるなと告げ、決別
宣言を出す。しかし上層部はスパイ時代の敵を覚えているのか

とマイケルに問うと、彼らは何処に行ったのかと告げ、我々
が君を守っていたのに下りるのかという。我々の後ろ盾を失え
ばどんな目に逢うか分からないぞと告げられるが、マイケルは
上層部と会談していたヘリコプターから飛び降りたのだった。
(シーズン2最終話より)


サイモンが脱獄し、それに手を貸したギルロイは一千万ドル
の報酬の代償としてサイモンによって殺害される。ギルロイは
亡くなる間際にサイモンの事を口にして、サイモンの狙いは
マイケルだと告げ、体に巻き付けられた
爆弾を爆発させて死亡
する。

マイケルはすぐにサムに電話するとギルロイが囚人によって
殺害された事を告げ、現在FBIに追われている事を語る。
サムはFBIだけでなく国土安全保障省、IRS(内国歳入庁)や
食品医薬品局までもマイケルの事を追ってくるはずだと語る。

「スパイ行為は違法。どんな大義名分が有ったとしても・・」
マイケルは警察によって見つかり追われることになる。
警察も本部に
カナル通りで容疑者が逃亡している事を報告。
マイケルは警察官を襲い気絶させると銃を奪って逃げる。
水上バイクで逃げようとするマイケルに対してFBIのキャラハン
は発砲してくるが一足先に逃走する。

マイアミメトロ利用者専用駐車場に来たマイケル。
「駐車場は逃亡者には天国だ。一時の休息が出来るだけでなく
ケータイや洋服もすぐに手に入る。」

マイケルは他人の車から服とケータイを盗み出すとサムに連絡
を入れる。自宅はFBIによって監視されている事を聞くと、
マイケルはサイモンを探さなければならない事を告げる。
サムはフィーとマデリンにはその後の事は全て話して置いた事
を語る。とりあえず
緊急用の倉庫で逢おうと告げる。

一方マデリンの元にはFBI捜査官のキャラハンが尋ねてくる。
マデリンは一緒にマイケルの用意した場所に退避しようと
していた所に彼らが現れたのである。ショットガンを隠し持って
いた為に不審者に捉えられてしまうマデリン。マイケルは
現在容疑者として逃亡している事を告げると、逮捕に協力して
欲しいと言われる。アナタならばマイケルと連絡が取れるはず
だと。

「スパイは人が避ける所を好む」。
マイケルとフィーとサムは武器の調達に行く。
そこにマデリンからの電話で、
"事情が変わったので今すぐに
帰ってきて"
と言われる。しかしこれは暗号となっていて、
マイケルの父が酒に溺れた際に決めた暗号だったのである。
逆に帰るなという意味だった。恐らくFBIによって包囲されて
いるのだろうという。フィーはマデリンならば尋問を受けて
も耐えられる事を告げる。
サムはマイケルに対して、サイモンの一件で俺とフィーから
頼みが有ると言われる。絶対に独断で実行するなとし、俺たち
は仲間である事を告げる。互いに助け合おうとして、サムは
三人に
お揃いのナイフを手渡すのだった。マイケルはギルロイ
を爆死させたものがマイアミに居るハズで、サイモンは
マイアミの爆弾製造者に作らせたハズだという。フィーに
なんとかその人物を見つけて欲しいと語る。自分は
コーラルゲ
ーブルズ
に有る車を取りに行くという。

「スパイは偶然を信じない」
マイケルの目の前で屋台が炎上する。
PALM LANEテレビジョンと書かれた家電店にマイケルの姿が
映像として流れているのを見て、店の中にサイモンが居る事
を知る。マイケルはサイモンと逢うと、何故俺のことを付け狙う
のかと問う。するとサイモンから意外な事実を聞かされるの
だった。

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マイケルは組織に戻る事が失敗したが、その過程でギルロイと
いう凶悪斑がマイアミが何らかのとんでもない悪事を企んで
いる事を知って、フィーたちの制止も聞かずに近づく。
するとギルロイはある囚人を脱獄させたがっており、しかも
相手はマイケルを指名してきているのだという。マイケルは
サイモンという囚人の名前を聞くがまるで心当たりがなく
戸惑う中、ギルロイはあっさりと殺害され、マイケルは全ての
罪が彼に向けられるようになってしまう。

今回のエピソードを見ると、良いスパイと悪いスパイの典型
的キャラクターの共演って感じだった。ただ良いスパイも
まかり間違えばいつでも悪いスパイになり得る可能性がある事
を示唆するものが有り、上層部の不条理な事ばかりを押しつける
と末端のスパイだって反乱を起こすという事が当たり前の様な
事として描かれている感じ。

囚人役を演じているのは前回の感想の中にも書いたけど、
ターミネーターのドラマ版で、マシンのジョンを演じた
Garret Dillahuntだ。
この人の無表情さはゾッとくるものがあって迫力が有るんだよ
な。

シーズン2のラストで憤りを感じて上層部との縁を切ったマイ
ケルだけど、今回FBIがマデリンを問い詰めたことなどを
見る限りでは、上層部との関係をそれなりに良好なものとして
扱って行かない限りは、周りに迷惑をかけてしまう事にも
繋がる。何も守るべきは、敵対するテロリストだけでなく
国内の捜査機関からも素性の明かせないマイケルは守って
貰わねばならない立場なんだよね。

普通の感覚ならば、マイケルほどすばらしい諜報員をそう
簡単に手放そうとしているとも思えないけど、この上層部の
人間だけが何らかの暴走を図っているということなのかな。

正直上層部を含めた組織の面々はあまりにもあっさりと
サイモンに出し抜かれている所を見ると、あんまり大した組織
に思えないんだよね。

さて今回はなんと言っても散々マイケルはサイモンによって
振り回された。サイモンを殺す機会などいくらでも有っただろ
うにそれを出来ない状況をうまく作り出して、延々と駆け引き
が続いた感じ。
そんな中でもやっぱり仲間の存在はありがたく感じる流れ
だったし、最後の最後でマイケルはやはり単独で行動するとした
事で変な亀裂が生まれていなければいいけどね。

気になると言えば完全に放置状態のマデリンの様子も気になる。
FBI捜査官のキャラハンには散々な事を吹き込まれている訳で
それを信じようとはしないけど、やはりマイケルがこれまで
何をしているのかと問われた際に答えられない事は、母親として
は無念でしかないというところだろうね。

手元にシーズン5まで入手したので、Dlifeの新シーズンを
待たずして継続して見ても良いのだけど、取りあえず優先順位
を考えて海外ドラマを消化していこうと思う。

マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女"フィー"、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母

バリー (Paul Tei) マネーロンダリング
ネイト・ウェスティン (Seth Peterson) マイケルの弟
メイソン・ギルロイ (Chris Vance) フリーランスのサイコ野郎

--- (John Mahoney) Management
カラハン (Al Sapienza) FBI捜査官
サイモン・エッシャー (Garret Dillahunt) 元スパイ、精神病
--- (Ernie Boch) Hot Dog Vendor
キース (Timothy Brennen) Bomb Maker
--- (Mark De Alessandro) Police Officer
--- (Damian Lang) Building Security Guard
--- (Adam B. Scott) Delivery Guy
--- (Nicholas Simmons) Cop
--- (Robert Schlegel) Armed Guard

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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