バーン・ノーティス 消されたスパイ
Burn Notice (シーズン4)

製作総指揮:マット・ニックス

http://tv.foxjapan.com/crime/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1
http://www.ntv.co.jp/burnnotice/





12 Nov. 2011
第13話 悪夢の続き Eyes Open

脚本/Jason Tracey
監督/Dennie Gordon
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闇組織などの弁護士をしていたアダム・スコットは、裁判に
於いて兄を無罪にしろとするデール・ローソンによって娘を
誘拐される。マイケルは何とか助ける中で、マイケルは
聖書を求めていた大手通信会社ドレイク・テクノロジーの会長
ジョン・バレットだと知ってマイアミで取引することになる。
聖書を取引する際の条件としてマイケルはその暗号化された
聖書には何が書いているのかを聞く事になっていたが、そこに
は非公開の情報員のリストが書かれていて、マイケルを首に
した組織のメンバーも書かれている事を知る。しかしマイケル
は作戦途中でヴォーンによって取引を滅茶苦茶にされ、助けに
来たジェシーは人質になったマイケルを助ける為にマイケルの
体に銃弾を撃ち背後にいる男を殺害するという強攻策を取る。
バレットはマイケルを人質にして車で逃走する中、マイケルは
ハンドルを無理矢理切って車を横転させる。しかしマイケルは
ジェシーに撃たれた傷によって大量出血を引き起こす。
薄れていく意識の中で、何者かが聖書と共にバレットが持って
いたスーツケースを持ち去っていく

世間ではバレットが亡くなったことで、騒然としていた。
単なる大企業の会長が亡くなったというだけでなく、ドレイク
テクノロジーがある種の犯罪組織の中心人物となっていた事実
も明らかにされたのである。戦争や内乱、テロ行為によって
利益を得ているという陰謀が公表され賑やかになっていた。

「スパイは日陰に生き光を恐れているが、いつか陽の目が見る
からこそ活動出来る。」
マイケルは救命に運ばれ3日間ずっと意識が戻らないままだった。
ずっと看病していたフィーもいい加減煩わしくなったのか、
そろそろ起きろとしてマイケルを蹴飛ばすと、マイケルは意識
を取り戻す。
出血多量で二度死にかけたが、心臓を銃弾がそれたお陰で助かった
事を語る。ノミの心臓だから助かったのだとしてマイケルを
皮肉るフィー。バレットが亡くなったこと。バレットが持って
いた聖書と暗号解読の書かれたスーツケースがなくなっていた
事を語る。俺を首にしたものたちの組織のメンバーが書かれて
いる事を告げると、リストが有れば組織をつぶせるとしてフィー
も喜ぶ。

ジェシーがマイケルの元にやってくる。
あの時は助けようとした事を語る。ジェシーはサムからこれまでの
経緯を全て聞いたとして、ねつ造されたマイケルのファイルも
統べてみた事を語る。ヤバイヤツに目をつけられているようだ
というジェシーに対して、マイケルはその組織を潰そうとしている
事を告げジェシーにも助けて欲しいと語る。サイモンが聖書で
作ったものは組織の構成員のリストであり、盗まれたケースの
中に入っていた事を語る。ジェシーはマイケルに操られて手伝う
のではなくこれが正しいことだと考えたから手伝うのだと語る。

マイケルの元には母・マデリンが訪れる。
療養中はウチに来なさいというマデリン。怪我した時くらいは
母親らしいことをさせてくれという。マイケルに対してこんな事
がいつまで続くのかと問う。

そんな中突然院内にはコードオレンジが流れる。
サムが病院に駆けつけると、オーシャンドライブで爆発が起きて
4人が死亡し、6人が重体だという。報道ではガス漏れという
感じだが、その情報も怪しいという。
マイケルは何が有ったか運ばれてくる患者たちに話を聞こうと
して、アリシア・レジンという女性に声を掛ける。私の弟の
ウォルトがボスと共にレストランにいた際に爆発が起きたこと
を告げ、ウォルトが店の外に出ようとした際に、若いカップル
が通りかかるのを目にしたという。その直後に店が爆発した
とのこと。アリシアはウォルトに対して、デールみたいなクズ
とは関わるなと言って来た事を告げ、デールはウォルトのボス
なのだという。デールは爆発によって亡くなったというと、
マイケルとサムは明らかにアダムによる仕業だろうと語る。
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マイケルは聖書を巡ってそれを求めていたバレットと取引する
もその過程で大負傷を起こす事になる。
2週間は安静にしているべきだと言われるが、オーシャンドラ
イブでは爆弾によって罪の無い人が亡くなっている事を知る。
被害者の一人でデールであった事からも、犯人はアダムによる
復讐だと分かる。

何よりもドラマとしてはジェシーとの関係がどうなるのかに
かかっていた今回のドラマ。
前回マイケルのことをまかりなりにも銃で撃ったことで、
上手いこと彼に対する怒りを吸収・終息出来れば良いのだけど、
そう簡単にはなかなかいかないのは人としての心情だろう。
サムから全ての事情を聞いたというように、工作員である
限りは、どの人物にも不意にその身に降りかかる不条理な事態が
起きているということでマイケルに共感出来れば怒りも静まるの
だろうけどね。
またフィーと組んだ際には、確かに出だしはウソをついていた
けど、どんな人間かまではウソをついた覚えはないとする訴え
を通して、本質的なところにジェシーが気が付くと良いのだろう
けどね。

傷ついたマイケルが捜査をすることにかなりの違和感が有った。
回復するまでは比較的動かなくても良いシーンを多用しつつ、
ドラマとしてはマイケルの活躍を回していかねばならないという
ことで、仕方のない措置なんだろう。逃走しようとした彼が
柵を乗り越えられずに転ける辺りは相当ヤバイ状況だけど、
咄嗟にその状況を利用するというのも流石はマイケルだった。

ヴォーンの登場の仕方は相変わらず腹が立つ。
彼のせいで責任はあやふやだし、二度と現れないとしながらも
次の仲間を送り込んでくるということでまた暫くは監視され
ていくのだろう。聖書の入手が目的だとするならば、またすぐに
ヴォーンの組織の人間が監視につくのだろうし、恐らくその諜報員
リストの中にヴォーンの名前もあるというところなのかなと
想像出来るものがある。

さて今回の事件は、聖書の流れを追いつつも、前回助けたアダム
が自分の娘を誘拐したギャング組織に対して、今までの弁護士
コネクションを利用して復讐するというもの。
ただその復讐の方法も安易に犯罪者に助けを求めたというよりも
説いてはいけない反社会主義者の男の鎖を解いて世に放っている
感じでなんとも後味の悪さの残るものだった。

飼い犬に手を噛まれる形でそんなアダムもマヌケな死に方を
してしまったり、爆弾犯が異常性を持ちつつも、相当手慣れた
動きで一流の諜報員であるマイケルたちを奔走していくところは、
工作員顔負けでちょっぴり違和感は有る。

ただマイケルとしてはリスクを犯してまでも彼に何度も近づいて
狂信者ぶりを演じていたのと平行して、ジェシーの言動が
少々危なくなっているところもまた、リスキーなものとして
存在している感じ。


マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女"フィー"、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母

バリー (Paul Tei) マネーロンダリング
ネイト・ウェスティン (Seth Peterson) マイケルの弟
ヴォーン・アンダーソン (Robert Wisdom) 政府・裏組織
ジェシー・ポーター (Coby Bell) スパイ防止

デニス・ウェイン・バーフィールド (James Ransone) 爆弾魔・イカれてる
アリシア・レジン (Tina Casciani) ウォルトの姉
ウォルト・レジン (Ricky Wayne) デールの部下
アダム・スコット (Danny Pino) 弁護士
--- (John Dudley) Police Officer at Impound Lot
--- (Dennie Gordon) Female Senator
--- (Philip Hoelcher) Cop
--- (Nicholas X. Parsons) Teacher's Assistant
--- (Margo Peace) Nurse
--- (George Sandalakis) Nerdy Professor
--- (Scott Sorrels) Guard
ルーディ (Tommy Groth)
--- (Chuck Aurin) Fiona's Neighbor
--- (Terra Dawn) Beach Patron
--- (Kit DeZolt) College Student


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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