バーン・ノーティス 消されたスパイ
Burn Notice (シーズン4)

製作総指揮:マット・ニックス

http://tv.foxjapan.com/crime/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1
http://www.ntv.co.jp/burnnotice/





17 Dec. 2011
第18話 スパイの結末 Last Stand

脚本/ Matt Nix
監督/Stephen Surjik
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タイラーに工作員リストを奪われたマイケルは、自分に協力
しないとヴォーンに連絡が回るような手はずになっていると
して無理矢理金儲けに参加させられるが、ラリーがタイラー
を殺害してしまい、マイケルとしてはヴォーンに伝わる覚悟
をする

『いかなる基礎的状況下でも最も大切なのは冷静な行動だ』
みんなが集まる中、何処に電話してもFBIが駆けつけてしまう
ことをサムは語る。FBI内部にはヴォーンとグルになっている
人物がいてしかも相当な上層部の人間だろうという。名簿を
政府の要人で頼れる人物に渡すしかないとすると、サムは自分
には考えがあると語る。マデリンに対して"ヤツ"と話をして
欲しいと頼みに行く。

そんな中マイケルの元にヴォーンから電話がなると、そろそろ
逢うべき時ではないかといわれる。マイケルは今日は都合が
悪いとするが、お遊びはこの辺で終わりだとし、君とは友人同士
にはなれなかったと語られる。君は私の敵に回ったのだといわれる。

『モノの隠し場所も様々だ。一般的には便利だが目立つ場所を
選ぶ』
マイケルはリストの隠し場所として核施設に隠そうと考えていた。
ヴォーンにバレたとしても簡単には盗まれないようにする為
だった。廃棄物などがトラックによって施設に入るのを狙い
走行中のトラックを止めてなんとか施設内に潜り込もうと考える。

一方ビル・コーリー議員は、有権者たちの前でアピールし
パーティーの為にマイアミを訪れていた。サムはマデリンに
対して何とか議員を外に連れ出して欲しいと頼む。

『道路障害は常套手段だ。偵察に必要な時も敵を尾行するに
も待ち伏せする時にも道路を遮断する。』
マイケルたちは送水管を破裂させて道を封鎖しようと考えて
いた。爆弾を設置しようとする中、フィーはマイケルに対して
此の作戦が上手くいったとしたら私たちには何が待っている
のか?と問う。命を賭けるだけの値打ちはあるのかと。こんな
戦いは誰もが望んでいないとし、戦う意味が分からないという。
マイケルはフィーに対して君と俺とでは立場が違うのだと語る。

そんな中早くもマイケルたちは計画を実行する前にヴォーンの
部下によって見つかってしまう。銃で発砲される中、マイケル
たちは車に乗って急いで逃走を図る。

『つまる所カーチェイスは車が勝負だ』
マイケルの車は明らかに相手の車の性能とは差があり追いつかれる
のも時間の問題だった。マイケルは自分の車に爆弾をつけると
フィーたちの車を横付けし、マイケルは車を破棄してフィーたち
の車に飛び移る。そして爆弾の起爆スイッチを入れると爆発
炎上し、ヴォーンの部下の追っ手を立ちふさがせる。しかし
更に追っ手がやってくるのだった。そんな中、車は追い詰められ
て横転すると、ジェシーは脚に大怪我を負ってしまうのだった。

『トロイ戦争もテルネピュライの戦いもアラモの戦いも小さな
部隊だが遥かに巨大な敵に戦いを挑んだ話だ』
マイケルたちは建設途中のホテルに逃げ込むが、ホテルはヴォーン
の部下たちによって囲まれてしまう。突撃を防ごうというマイケル
に対してフィーはジェシーに必要なのは病院だとして、対応を
見誤らないよう訴えるが・・・

スパイの情報は政治家に渡ることが多いのも事実だ』

『ビルの懸垂下降は原則が肝心だ。固定箇所がなければ重りを
用意すれば良い』

『爆弾は熱う爆薬と火薬を組み合わせてつくる。火薬で点火し
爆薬を爆発させる。雷管を作るのが難しいのだ』

『スパイは尋問の訓練も身につけている』
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いよいよシーズン4ファイナルエピソード。
なんと言ってもヴォーンの組織はこれまでにもマイケルが
対峙してきた組織とは比べものにならないし、各機関に
彼と連携する人物がいるということで、誰を信用してリスト
を渡せばいいのか正直分からなかった。
そもそもの今回のエピソードを見ると誰からリストを渡す
所の話ではなく、生きていられるのかみたいな感じのする
これまでの中でも最も過酷なミッションだったように思う。

マイケルだけが戦っているのであればまだ良い。
その結果マイケルだけが亡くなるのもある意味では仕方が
無いのだろう。ただこのドラマでは、マイケルを含めた
家族や仲間達との絆が深いことも有って、そんな人物を
巻き込んでしまう部分が有るのが、なんとも怖いところだ。

マイケル自身はスパイとしての訓練を受けている。
どんな拷問で有れ、どんな凄惨な光景・場面で有れ、それなり
に耐性を持ち冷静に対処出来るところは有るのだろうけど、
それ以外の人物に関しては、何処までその力が及ぶところが
有るのか。
精神的支柱となるべき、ママ・マデリンに至っては、彼女を
知るものに対しては最強の力を発揮出来るのに、彼女を
知らなければそんな彼女の力を見せつけることさえ出来ない
状況である。

スパイならば自分の痛みは耐えられるけれど、愛するものが
その痛みにサラされる時にはどういった行動をとるのかどうか。

今回はジェシーがそんな痛みを押して行動を取っていたし、
なんと言ってもマデリンが人質にされ、ヴォーンによって
殴られた。
どんな場面でもマイケルに向けられる銃弾の数・兵士の数
を見れば絶体絶命の中、意外と効果を発揮したのが、地元の
議員であるビル・コーリー議員率いる精兵部隊である。

当初サムの退役軍人仲間だと思ったのは私だけだろうか。
「傷追い人」の中で、退役軍人達が集まり組織を作って
主人公らに襲いかかってくるシーンが有ったけど、そんな
状況を思い出させた。

フィーに恋するジェシーにとっては切ないけど、二人が特別
な関係に有るという事を示し後押しするところなど良い感じ
のシーンだったし、マイケルが最後になる可能性を考えて
ジェシーに謝罪するシーンは切なく思えた。ただそれでも
シーズンはこの先も続くことを考えると、絶対にしなないこと
が明らかなので変に安心出来たけどね。
死を覚悟した場所にフィーも飛び込んでくること。
タイミングよくサムが登場するところなど、もの凄く格好
良い登場の仕方だった。

さてマイケルは随分と長距離を異動させられたけど、まさか
車でマイアミからワシントンまでロードムービー化していた
のかな。ホワイトハウスが目の前にそびえ立っていたけど、
なんだか寒そうな感じだった。
彼の前に現れたのは、かつての上司なのだろうか?

気になるのは現在リストを持っている人物かも。
ジェシーはマイケルに返していたし、マイケルは最後にフィー
に渡していたりもするのかな。



マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女"フィー"、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母

バリー (Paul Tei) マネーロンダリング
ヴォーン・アンダーソン (Robert Wisdom) 政府・裏組織
ジェシー・ポーター (Coby Bell) スパイ防止

レインズ (Dylan Baker) マイケルの元上司??
--- (Pedro Moreno) Vaughn's Lookout
--- (Damon Sementilli) Agent
ビル・コウリー (John Doman) 議員
--- (Erin Beute) Check-In Woman
--- (Wil J. Jackson) National Guardsman
--- (Mary Elizabeth Bell) Girl with Grandmother
--- (Cedric Dumornay) National Guardsman
--- (Don Festge) Armed Nuclear Guard


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