キャメロット〜禁断の王城〜
Camelot

制作総指揮 ・・・ グレアム・キング
脚本 ・・・ マイケル・ハースト

http://www.bs11.jp/drama/2052/





Apr. 1, 2011
第2話 聖剣と王冠 The Sword and the Crown

脚本/Chris Chibnall 監督/Ciaran Donnelly
--------------------------------------------------------
モーガンがブリテンの君主で父・ウーサー王を毒殺し、王妃
だったイグレーヌを追い出し、ロット王と協定を結んでブリテン

の王を継承しようとしていた所、マーリンはウーサー王の実子
としてアーサーを連れてキャメロット城に戻る。
それを知ったロット王はアーサーの育ての母を目の前で殺害し
立ち去らなければもっと死人が出るとして、立ち去るまでに
5日の猶予を与えると言われる。


母親の葬儀が行われる。
海の見える丘に遺体を埋葬すると、アーサーは一人にして欲しい
と告げる。

その頃モーガンはロットがアーサーの母の身体を貫いた剣の血
を拭き取り、これまでに何人殺したのか?と問う。警告したの
に無視したヤツが悪いのだという。モーガンに対してロットは
我々に勝利をくれた死者を悼むのか?と問い、それとも我々の
強い団結を祝うのかと告げる。モーガンはすぐにあの子は居なく
なるハズで、王座には私たちが就くと語る。

マーリンはロット王の攻撃まで後4日だとし、防御を強化しな
ければならない
事を告げる。門番を増やして、見覚えのない人
には問いただす事が必要だという。少しも信用はするなとし、
現在
最優先すべきはアーサーの警護だという。未来の王を守れ!
と騎士たちに告げる。

アーサーは海岸にいると、突然
夢に見た女性グィネヴィア
現れる。夢とは違いアーサーに対して、ジロジロ見るような
無礼なマネは許さないとして突っかかってくる。アーサーは
夢で貴方のことをみただけだという。女性は現在この地で起きて
いる事は理解しているとし、私には指一本触れさせないと語る。
アーサーは逃げてきた事を語り、そしたら君が現れただけだ
と告げる。母親が死んだばかりで丘の上に埋葬してきた事を語る。
ロット王に報復されたのだと告げると、グィネヴィアは
私の
家族もロット王に刃向かって殺された
事を語る。グィネヴィアは
私は貴方の夢の中でどうするのか?と問うと、覚えていないという。

そんな中アーサーの元に、育ての父・エクターがやってくる。
なんとかロット王の襲撃からは逃れられたという。
グィネヴィアはアーサーの元から立ち去る中、アーサーは名前を
尋ねるが、今は言わないでおくと言われてしまう。
マーリンはロットの事を甘く見ていた私の責任だとして、エクター
に謝罪する中、敵討ちの為にエクターにも力を貸して欲しいと
告げる。
暴力ではなく知恵で戦うと。

一方モーガンは一人森に行くと自らの指を切り血を流すと、
何者かに話しかける。ウーサーは死んだがまだ息子が居たこと。
しかし母親が殺害され心が折れているハズで、その時は近いと
誓う。

マーリンはアーサーたちの前で、王とは始め概念として存在する
ものだとし、
君が王だという事を人々に信じさせようという。
それを
現実にさせる為には奇跡を行うことだという。
マーリンはアーサーの義兄ケイレオンテスらを連れて、
伝説
の剣がささった滝
につれていく。ローマ人によるとあの剣は
軍神の剣だと言われているもので、いつから有るのか不明だが
あれを取ろうと挑んだものは全て死んだのだという。岩から
剣を抜いたモノがブリテンの王となるのだと。アーサーは
誰にも出来なかったものが俺に出来ると思うのか?と問うが、
君には必要な事で、今は勝負の時だという。自分の力を信じろと。
力と知性があっても挑まぬモノは私の王ではないと言われる。

--------------------------------------------------------

田舎で暮らしていたアーサーにはウーサー王の血が流れている
事を知り、ウーサー王が殺害された今、マーリンによってアー
サーがブリテンの王として国を率いるべき事を説かれる。
まずは国民からの信用を得るべく、国王の血が流れているもの
にしか引き抜けない伝説の剣を引き抜き、伝説を作って国民
からの信頼を得ていこうとする。

北朝鮮の将軍さまたちが伝説に拘り、色々と普通の人には為し
得ない伝説を作っては国民に布教しているところは、こういう
心理を突いているという所に有るのだろう。

アーサー王伝説では有名な伝説の剣を抜くというエピソードで、
このエピソードによって感化されたゲームやシナリオは数多く
存在しているものと思われる。

ドラマはちょっぴりエロい描写が多く、シースルーな衣装だった
り、モーガンが貼り付けされたり、グィネヴィアがいきなり
乳首全開じゃないかという感じでフランス映画っぽい所が
有ったけど、ご丁寧にもモザイクがかかっていた。

アーサーが夢に見ているグィネヴィアが命の恩人でも有るガウェ
インの婚約者だったという事によって、恋愛的要素に於いても
今後は盛り上がっていきそうだ。

さて今回は上述したアーサー王伝説ではなくてはならない剣を
引き抜くエピソードが描かれた。
力ではなく知性を持って問題を解決していくという所は新しい
王の時代を感じさせるものだろうし、強さや知性だけでなく、
時に挑戦しないものに王の資格が無いとする辺りの展開も面白く
出来ていた。

滝の上に刺さっている剣を引き抜く光景は美しかったし、
モーガンが見晴らしの良い山の上に貼り付けにされる時の映像
も自然に溢れていてとても綺麗だった。

意外なのは早くもロット王がエクターと相打ちで亡くなってしま
った所だけど、モーガンとの関係に於いて優位性を発揮している
かに思われたロット王が実際には操られているという展開は
興味深く作られている。

"あれには近づくな、関わってはいけない"としていたけど、
果たしてそれが何を意味するのか。

アーサー王 (Jamie Campbell Bower) イグレーヌとウーサー王の子
モーガン・ペンドラゴン (Eva Green) ウーサー王と前妻との娘
マーリン (Joseph Fiennes) 魔術師
グイネヴィア (Tamsin Egerton) アーサーの夢の中の金髮美女
ケイ (Peter Mooney) アーサーの義理の兄、円卓の騎士の一人
イグレーヌ (Claire Forlani) 女王、ウーサーと再婚
レオンテス (Philip Winchester) 円卓の騎士の一人
ガウェイン (Clive Standen) 円卓の騎士の一人

エクター (Sean Pertwee) アーサーの育ての親
ロット王 (James Purefoy) ウーサーの最大の敵、オークニー王
ウーサー王 (Sebastian Koch) ブリテンの王様
ブラシヤス (Diarmaid Murtagh) 円卓の騎士の一人
ウルフィウス (Jamie Downey) 円卓の騎士の一人
ペリノア (Adam G. Goodwin) 円卓の騎士の一人

--- (George McMahon) Messenger
--- (Fergus Kealy) Scotland
ネンテス (Brian McGuinness)
--- (Colin Maher) Duke of Cornwall
--- (John Lovett) Archbishop
--- (Caoimhe O'Malley) Scullery Girl

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system