キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き
Castle (2009年・アメリカABC)

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/castle/
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/950





第1話 新コンビ誕生 Flowers for Your Grave

脚本/Andrew W. Marlowe 監督/Rob Bowman
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ミステリー小説作家・リックの新作出版記念パーティー。
元妻で編集者をしているジーナは、その場を取り仕切る中で、
リックがシリーズものとして描いてきた
デリックストーム
主人公とした小説が最後となる事を告げる。小説のタイトルは
"嵐の終わり"で、ストームは銃で頭を撃ち抜かれて亡くなると
いう最後で幕を閉じる物語だった。

その頃、ニューヨーク市警のケイト・ベケットエスポジート
は殺人事件の捜査をしていた。今回殺害されたのはアリソン・
ティスデール(20歳)
、ニューヨーク大・大学院生でソーシャル
ワーカーをしていたという。現場では同じく捜査官のライアン
と鑑識のラニが遺体を調べる。なんと
遺体はバラの花で覆われて
おり、顔にはヒマワリ
が乗せられていた。
胸部に二発、22口径の銃弾を撃たれていた。
これだけ丁寧に扱われているが、性的暴行の形跡は無かった。
遺体にはバラ、目にはヒマワリ・・このシチュエーションを
ケイトは小説の中で見たという。

ジーナはリックに話しかける。
何故人気シリーズなのに、主人公を殺したのかと問うと、書く
のが義務になったので嫌気が指したとのこと。これからも新作
は書いていくので良いだろうというリックに対して、貴方は
スランプに陥っているのではないか?と問う。三週間で次の
原稿を仕上げなければ前金は返金してもらうという彼女に対し
て、金は離婚の際に全て慰謝料で払ってしまったと語る。
パーティーには、元女優でリックの母であるマーサと、リック
の一人娘であるアレクシスが来ていた。リックはマーサに対し
て同居するならば仕事のことには口を挟まない様告げるが、
仕事なんて一切していないじゃないのと言われ、スランプで
ある事を指摘される。

リックの元にケイトがやってくる。
事件のことで聞きたいことがあるとして署に来て欲しいと頼む。
リックには過去逮捕歴が有った。治安紊乱と公務執行妨害、
警察から馬を盗んだ事も有った。しかし全て不起訴になっている
事に不審に感じたケイトはそれを尋ねると、
ニューヨーク市長
は僕の小説のファンで仲良くしている
のだという。

ケイトは早速本題に入る。
不動産王・ハリソン・ティスデールの娘、アリソン又は、
マーヴィン・フィスク少額訴訟弁護士に逢ったことは有るか?と
尋ねる。フィスクは二週間前に殺害され、今回アリソンが殺害
された事を告げ、二人の死はリックの小説の一番を引用した
様な死に方をしているという。フィスクは小説
"復讐の女神"
アリソンは小説
"墓前に花を"にソックリだという。この手の
犯行は小説家の熱狂的ファンであり、ファンレターの中に何か
犯人への繋がりが見つかるかも知れないので調べさせて欲しい
という。リックは、小説家にとって作品をマネされるのは
勲章だとして軽口を叩く。ケイトは人が死んでいるのに不謹慎
だとして不快になる。

一方家に戻るリックは、母・マーサは年甲斐もなくバートという
マジシャンの男を家に連れ込んでいた。アレクシスは父の元
に駆け寄ると警察に連れて行かれるなんて何かまたヤバイ事
でもしたのか?と尋ねる。事件の協力を依頼されただけで、
自分の書いた小説を真似て殺人事件が起きたことを説明する。
大抵殺人事件の犯人の背景には衝動・欲望・政治が絡んでいる
のに、何故こんな作品を選んだのかとリックは腑に落ちない事
を口にする。


ケイトは他の刑事達にリックの小説を読ませることに。
この小説の中に何かヒントが隠されているかもしれない事。
プロファイリングの結果では、犯人は知性は低めだとされている
という。エスポジートたちは、家に帰ってまで殺人モノは
見たくないと愚痴るが、どんな人間がこんな異常なことが出来る
のか知りたくはないのかと問う。
マクナルティモンゴメリー警部と話す中で、現場からは
一切DNAも指紋も検出されなかった事が報告される。
そんな中、モンゴメリーはリックを改めてケイトに紹介する
と彼が捜査協力をしてくれる事になったと告げる。

二人でリックに届いたファンレターを読む。
犯人の背景が何処にあるのか知りたいというリック。しかし
事件には背景が無い時だってあるのではないか?というケイト
に対して、物事には全てを導く繋がりが有るという。
リックはケイトに対してどうして警察官になったのか?と尋ねる
と、貴方ならどう思うか?と逆に問うケイト。マンハッタン訛り
が有るので良家の育ちで良い大学を出て卒業後に、就職に
置いても良い職業が選べたはずで、普通のケイトのような人物
ならば弁護士などを選びそうだが、それをしなかった所を
見れば何か起きたハズだという。しかも自分自身の事ではなく
恐らく君の大切な人に何か起きたのではないか?とリックは
プロファイルする。大方有っているというが・・・
そんな中、"お前の墓だ"と書かれたファンレターが有り、
アリソンの死を関連させる手紙である事を知る。手紙からは
指紋が検出されるが、割り出しまでは一週間かかるという。

そんな中、再びミッドタウンで殺しが起きる。
プールの中で亡くなっていたのは、住民のケンドラ・ピットニー
だった。
小説"散ったプロムの花"を踏襲する様な殺し方で
有る事が判明する。

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■好みが分かれるリック・キャッスルの人物像

主人公の男性はミステリー小説家。
ケイト自身が軽いノリのリックが現場に出没することが気に食
わないとしている様に、とにかくキャラが軽いし、人の死を
死とも思っていない感じの性格。銃を向けられようとも
人が無残に殺されようともあんまり驚きもせずに対処している
辺りは結構癖が有る。

一人娘が居るという設定はなんとなく、特捜刑事マイアミ・
バイス
を思い出させるな。

■女性刑事役ケイトを演じるStana Katic

あまり聞いた事がないなと思っていたけど、クローザー
では3話でナディア役、24のシーズン5では、コレット役
Brothers & Sistersでは1話目にカレン役、HEROES
では、シーズン1の頃にハナ・ギテルマンという能力者役
で出演して居るみたいだ。

■3件の連続殺人事件

容疑者はリックの小説の熱狂的なファンのカイルかと思えば、
カイルの手紙には指紋が付いているのに現場では周到に証拠が
消されている事に違和感を感じて、更に継続して捜査が行われ
る。しかしカイルとアリソンに接点があり、そしてカイルの
働く店の客として一人目の被害者・フィスクと三人目の被害者
のケンドラが通っていた事を知る。
因みにカイルは広汎性発達障害だった。

■動機を知られないが為のカモフラージュ殺人

アリソンを殺したい人物による犯行だったが、彼女だけを
狙うと犯行意図、そして犯人はすぐに特定されてしまう。
そこで犯人も別の二人を殺害する事で捜査の攪乱を図った様だ。

■アリソンの父は不動産王

父親はジョナサン。総資産1億ドルは有るという。
リックは彼を見て死期が近いことを見抜く。
写真の姿と違って急激に痩せている事と、髪の毛を気にして
いる素振りから化学治療を受けているであろう事を知る。
資産の半額は慈善団体に寄付、そして半分は子供に相続する
との事。

■骨肉の争い

結果的には遺産を巡るトラブルで、父親からの愛情を一身に
受けていた妹と、辛く当たられていた息子・ハリソンの境遇の
違いが殺害の引き金となったようだ。
しかし妹を殺害して、しかも関係のない二人の人間を殺害
出来るというのだから凄い。

■リックは逮捕され慣れている

手錠の鍵を持って居るところが凄い。
市長とも顔が利くので、捜査に加わることも容易な様で。
とりあえずケイトを小説の主人公のモデルにしたいという
事で密着取材の形で捜査に加わって行くみたいだ。
直前にSMに於けるセーフワードを"アップル"に設定して置いた
所で手錠に繋がれてしまう所など、面白く設定されているんだ
けどね。

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ジーナ・グリフィン (Monet Mazur) 出版社、リックの元妻

本人出演 (Stephen J. Cannell) 小説家、賭けをしていた。
本人出演 (James Patterson) 小説家・メガネをかける
マークウェイ (Dan Castellaneta) 判事
ジョナサン・ティスデール (Keir Dullea) 息子
--- (Colby French) Detective
ハリソン・ティスデール (Brian Avers) 父親、不動産王
アリソン・ティスデール (Kym Jackson) 娘、NYU大学院生
カイル・キャボット (Kurt David Anderson) リックの小説マニア
シルバー・フォックス (Ian Jarvis)
--- (Caitlin McHugh) Receptionist
--- (Kevin Jiggetts) Uniformed Cop
--- (James P. Anderson) Guest Writer
--- (Quarles Antoine) Book Release Party Guest
--- (Maria Diaz) Book Release Party Guest
--- (Joey Auzenne) Cop
--- (Jason Mulcahy) Elite Guest
--- (Andrew Stewart-Jones) Bartender

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