キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き
Castle (2009年・アメリカABC)

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/castle/
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/950





第2話 殺されたベビー・シッター Nanny McDead

脚本/Barry Schindel 監督/John Terlesky
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リックは友人の市長に頼んでニューヨーク市警に密着取材する
事になった。警部からは密着取材に於いてリックが怪我をした
としても一切の責任は市警に責任は無いとの書類を書かせる。
そんな中ケイトの元に事件を知らせる電話が鳴る。

マンションの地下室に有る乾燥機の中で女性・サラ・マニング
が殺害されて発見されたというものだった。ローゼンハーブ
夫人は、乾燥機が終わるのを待っていたが、何分経っても
終わらないために無理矢理止めた結果、中から遺体が発見され
たのだという。現場には漂白剤の容器が落ちていた。
話によるとサラは
12階のピーターソン家の子守をしていた
いう。

ピーターソン家にリックとケイトは事情を聞きに行く。
息子のジャスティンの子守をしていたというサラの事を妻の
クローディア、夫のハワードに聞く。サラはとても良い人だった
とし、いつも子供の面倒は夫婦で一日置きに見ていたが、
彼女には学校の送り迎えと、洗濯、夕食を作ってもらっていた
という。普段は出社後にサラには来てもらっているのだという。
サラにトラブルは無かったか尋ねるが、心当たりは無いという。
リックはこの手の事件は大抵顔見知りによる犯行の可能性が高い
と語る。するとブレントという人物と
一ヶ月前まで付き合って
いた
であろう事を聞く。

サラの荷物を調べると
携帯電話が無くなっている事に気がつく。
ロイは
エレベーター内に防犯カメラが設置してある事を知り
それを調べる事に。
このマンションでは三人の保守係が警備しているので、外部から
人が来れば分かるという。エレベーターの映像を調べると
サラは二度事件前後に搭乗している姿が写されていた。一度目
は洗濯かごをもっており、二度目は恐らく回収するために
向かったのではないかというものだった。しかし
不審者が
エレーベーターに乗った形跡は無かった
。犯人は階段を使って
地下室まで下りていったのか。
リックは捜査官達に、住民達の犯罪歴も調べた方が良いのでは
ないかと口添えする。

帰宅するリック。
娘のアレクシスは祖母・マーサの料理を食べ、食器を洗う姿が
有った。リックは現在行って居る捜査の事を娘にも語ってきか
せる。現在の事件は子守が被害者であること。アレクシスは
子守という言葉を聞いて私にも子守が居た事がなかったよねと
告げる。一方マーサがパパの子育てをしていたときには子守
が付いていたという。しかしとても子守とは言えない子守が
ついていたという。マーサは既に女優として働いていたので、
忙しくしていたとの事だった。

ケイトから電話が鳴るとリックは再び検視局へと向かう。
検死官のラニによると、
死因は漂白剤のボトルで後頭部を殴ら
れ、前のめりに倒れた際に、テーブルの角でこめかみをぶつけた
のが原因
だろうという。被害者のサラは亡くなる前に何者かと
ベッドを共にしており、
膣内からは殺精子剤が検出されている
という。つまりコンドームをしてセックスをしていたという
形跡だった。
被害者の携帯の発信はこのマンションの何処かに
有る
ハズだが依然として掴めないという。

そんな中、通話記録からサラの元に二ヶ月間、同じ番号から
電話が何度もかかっている事を知る。しかもそれはプリペード
式の携帯電話からだった。事件の数週間前からその電話が
無くなっている事を知る。恐らくサラは相手のことを避けていた
のだろうという。

電話の相手で、サラが付き合っていたというブレット・ジョン
ソン
が見つかる。彼はプリペイド式の携帯を使っては居たが、
その携帯をクレジットカードで購入していたのである。
ブレットに話しを聞くと確かに一ヶ月前まで付き合っていたが
いつの間にか互いの間に溝が出来てなんとなく別れたのだと
いう。何故サラの死の事を知ったのか?と尋ねると、サラに
アルバイト先を紹介したベビーシッター仲間のクロエ・リチャ
ードソン
から知らせを聞いたとし、彼女もこのマンションで
働いているのだという。ケイトはサラの留守録に入っている
ブレットの声を聞かせる。すると連絡を寄越さず無視している
サラに激怒している様なブレットの声が録音されていた。
ブレットは事件当日には仕事をしていたので、アリバイは
有るとして犯行を否定する。

子守がよく集まる公園にいき、クロエから話を聞く。
クロエはベッカの子守のためにこの公園に来ていた。
彼女は大学を卒業した後も職に就けなかったので、サラに仕事
を紹介した事を告げる。サラとはいつも待ち合わせして、職場
に来ていたという。サラは誰と付き合っていたか知らないか?
と尋ねると、サラはよく仕事を延長していた事を告げ、いつも
帰宅するのも一緒だったが、
子守先の主人が家にいる日に限って
延長していた
事を聞くのだった。

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リックは半ば強引に市警の仕事について回り小説の題材を
捜す。
今回の事件は、マンションの洗濯室で殺害されたベビーシッタ
ー殺害事件。殺された女性の影に不倫していた男性の影が
見え隠れしているが・・・

やたらと出しゃばりなリックの行動に、好き嫌いが分かれそう
な感じもする。作家は普段は部屋にこもっているだけ有って
外に出るとやたらとおしゃべりになるのだろうか。
小説家なのでボキャブラリ自体はあるとは思うのだけど、やた
らと社交性過ぎると感じるのは、母親の影響もあるのだろうか。

今回出て来た二つの家族。
どちら共に夫が浮気をしていた。
ミスリードを誘う最初の夫婦・ハワードは、妻が頭脳派なので
離婚弁護士と協議する中で、たっぷり仕返ししようとしていた
感じ。

そして殺害の引き金となったハリス家の夫・イアン。
クロエが担当していた家だけど、いつの間にかサラとの関係
に陥っていたようで、結果的に暗黙の了解を押し破り、クロエ
が担当する家庭に入り込んだサラが、クロエから殺意をもたれる
という女性同士で親友の関係での殺害事件に発展しているところ
ところはちょっぴり皮肉なのかも知れない。一番悪いのは家庭
を壊す浮気なんだけどね。

家庭を壊すという意味では浮気だけではないようだ。
子育てに関する是非について、リックとアレクシスの関係が
抽出された。リックは二度の結婚に失敗している様だが、
子育てに関しては良いパパみたい。それだけ幼少期に寂しい
思いをしてきたからこそ、娘にはそんな思いをさせたくない
思いがあるんだろうね。

捜査に過程に於いて、エレベーターの映像を同時に見比べて
みて、その違いを見いだすという発想は面白く出来ていたね。
携帯電話を鳴らしてみれば良いと誰もが思っただろうけど、
鳴らすタイミングが全てだったところもあるので、ずっとあの
ベッドに置かれて気がつかなかったというのもちょっと不自然
だったかなという気がする。

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ジーナ・グリフィン (Monet Mazur) 出版社、リックの元妻

クローディア・ピーターソン (Jayne Brook) 妻
クロエ・リチャードソン (Sarah Drew) ベッカのシッター
ハワード・ピーターソン (George Newbern) 夫、会社の部下と浮気
イアン・ハリス (Jason Brooks) 音楽家・女性癖が悪い
ダイアナ・ハリス (Melinda Page Hamilton) イアンの妻
--- (Ken Lerner) Police attorney
ブレント・ジョンソン (Michael Graziadei) サラマニングの元彼
--- (Len Lesser) Neighbour
ベサニー (Lony'e Perrine) クロエのルームメイト
フランク・ギャリット (Eamon Hunt) イアンの弁護士
--- (Claudia Choi) Video Technician
--- (Rodney J. Hobbs) Worker
--- (Ama'ri) Nanny Kid
--- (Yaron Urbas) Photographer

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