キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き
Castle (2009年・アメリカABC)

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/castle/
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/950




第3話 危険な遊び Hedge Fund Homeboys

脚本/David Grae 監督/Rob Bowman
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公園の湖でボートに乗った遺体が流れ着く。

キャッスル家では朝から娘のアレクシスは新聞を見ていた。
IT時代に新聞を読むなんてと父・リックは娘に突っ込みを入れ
ると、私は反逆児だからと告げる。新聞には何が書いてあるの
か?と問うと、70年代の復活との記事が書かれていた。
マーサは市立大で講義をするのだという。
ボジティブライフ
入門講座
で、舞台の仕事を辞めてでも社会の為になる仕事がし
たかったのだという。
そんな中、アレクシスは父に対して、ジュリーの父がドラッグ
で入院したので、D.C旅行に引率してくれないか?と頼む。
しかしパパがお婆ちゃんを見張っていないと以前に一人にした
際に派手なパーティーをして大変な事になったという。
そんな中でリックの元に事件が有ったとの連絡が入る。

リックはケイトと共に現場へ。
被害者はドニー・ケンドール(18歳)
レディング高校3年生
パークアベニューに有るセレブの通う私立校だという。
検視医の
ラニによると胸に一発、大口径の銃で撃たれており、
しかし血痕が溜まっていない事から別の場所で殺害されてボート
に乗せられたのだろうという。被害者のスニーカーには土と
草が付着しているとの事だった。ケイトは血だまりの残る
殺害現場と薬莢を見つけるよう指示する。

ケンドール夫妻から話を聞くと、息子にあったのは昨日の学校に
行く前だという。夕食は殆ど友達と食べて帰宅しない事が
多かったという。小学校からの付き合いだと。ケンドール氏
によると、金融関係の仕事をしていたが
会社が倒産して全てを
失った
のだという。暮らしは変わったがドニーは頑張っていて
くれていたという。

ドニーが通うレディング校のマルカムに話を聞く。
私生活については良く把握していないが、彼は優秀な生徒なの
で奨学金を支給していたという。私生活では、アマンダ、ロミー
ブランドン、スペンサー、マックス
と仲良くしていたことを告
げ、庭に集めて置いたという。

ドニーの事について5人の男女から話を聞く。引っ越し前には
とても派手に生活していた映像が有るとして動画を見せてもら
う。ケイトは彼が殺害された日に公園に居た理由を知らないか?
と尋ねるが、知らないという。ケイトは自分は
ヨーク高校
通っていたので、
仲間の中にあるルールは良く知っている事を
前提とした上で、かばい合っているであろう事を指摘する。
しかしウソはいつかバレるものなのだとして説得する。
ドニーの家は破産したので一緒に遊ぶときは大変だったという。
彼はドラッグに走った事を告げ、
公園で人にクスリを売ってい
たのだという。

ケイトに電話が鳴り現場に行く。
リックはケイトが公立だとは意外だとするが、公立だと言えば
相手が警戒心を解くのだとし、自分は私立に通っていたのだと
告げる。
現場に行くとライアンから犯行現場だと思われる場所を見せら
れる。ベンチに座っていたところを胸を打たれて殺されたので
はないかという。しかし暫く遺体が放置されていたのは不自然
だという。

一方通報者のファルシングノ夫人が署に来ていて、当日公園
で逃げ去る人物の写真を見比べていた。銃声後に白人が逃げる
のを確かに見たのだという。スコーヴィルが目撃者だと告げる。

スコーヴィルから事情を聞く。
彼には二度、薬物を売った前歴が会った。
72丁目に走り去った
のを目撃されている事を告げ、ドニーの事を知っているでしょ
と問う。貴方は三振法に引っかかる身分であることを告げ、
このまま黙秘すれば終身刑になる事を告げると、口を割り始める。
公園で薬物を売っていた事を見つめるが、売ったときには
ヤツの5人の仲間も一緒だったのだという。五人全員に会ってい
ると語る。

ケイトらは5人のドニーの仲間の元に行くと、みんなドラッグ
をしているのでしょうと問う。ウソの供述をしたのは司法妨害
になると告げると、ブランドンは本当の事を言おうという。
公園でドニーがおかしくなったので止めようとしたこと。
時々パーティーと称してみんなで公園に言っていた事。ドニー
がドラッグの調達係をしていたが、
突然酔った男がやってきて
銃を手にしてドニーに200ドルを返せと迫って来た
という。
そこでドニーは撃たれたのだという。
近くに居たというロミーが犯人の面通しをする事になると、
彼女は迷わずスコーヴィルを指さすのだった。

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IT社会を反映し、若者文化を取り入れた事件の顛末を描いた
もの。
例え友人であっても、少し関係が崩れるともろいものがあるな
と感じさせる事件だった。

次々と事態が二転三転して面白いものが有るのだけど、結論に
飛びつく前にもう少し各々の友人関係の背景なり、性格を
捜査すべきだったのかな。

正直初対面の頃から、ブランドンが突出した様な悪そうな
顔をしていたし、まさにその直感が額面通りに結末へと
導かれる話。彼が友人とは名ばかりの人物を操り、二人の人物
を殺害するというのだからとんでもない。今までの小学からの
連んできた歴史は一体なんだったのかという事になる。

ブランドンにとっては、頭が良いことと、金持ちである事から、
何でも自分のものにしないと気が済まない性格が有るのだろう。
ドニーとアマンダが付き合っていて、アマンダが振られている
という事実と同時に、ブランドンが彼女の心の隙間に入り込ん
で、近づいたといのも、彼にとってはゲーム感覚のものが有った
のか。
ただ本当のゲーム的遊び人であるならば、殺すという選択筋では
なく策士ぶりを見せて、奪っていくべきものが有るとは思う
けどね。

最後は殆ど言葉遊びのような自供の引き出し方だったので、
何処まで裁判で使えるのか分からないものが有る。
下手すると全て認められず、ブランドンは無罪を勝ち取る可能性
も有り、かなり消化不良として残るものが有った。

動画の共有と同時に、携帯電話も同期接続をしているという
辺り、友人ならば良いのも知れないけど、あまり過度の仲間
意識もまるでマフィアの結束感みたいで違和感が有るね。

そしてキャッスル家の事情。
娘が改札で金を払わず出てしまった事を告白。
ドラッグがキーワードとなっていた事件なので、リックとして
もドッキリする所だっただろうけど、無賃乗車くらいでこれだけ
傷ついている娘を見れば、リックとしても当分は安心だね。
まぁ狙いすぎているって感じのシーンだったけど。

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ジーナ・グリフィン (Monet Mazur) 出版社、リックの元妻

ロミー・リー (Jamie Chung) レディング高校・アジア系
ブランドン (Nolan Gerard Funk) レディング高校・犯人
アマンダ (Michelle Page) レディング高校・鼻ピアス
スペンサー (Kunal Sharma) レディング高校・パーマ
ケント・スコーヴィル (Steve Talley) 麻薬の売人・前科
マックス・ヘラー (Creagen Dow) レディング高校・気が弱そう
Mrs.ケンドール (Caitlin Dulany) ドニーの母
イアン・ヤンクマン (Charlie Finn) ケントの弁護士
ドニー・ケンドール (Drew Van Acker) 18歳、レディング高校
クリス・マーカム (Patrick O'Connor) レディング高校・校長
Mr.ケンドール (David A. Kimball) ドニーの父
Mr.リー (Keisuke Hoashi) ロミーの父
Mrs.リー (Julia Nickson) ロミーの母
Mrs.ヘラー (Peggy Dunne) マックスの母、自殺を知る
マーゴ・ファルシグノ (Anita Finlay) 目撃者
--- (Jesse D. Goins) スペンサーの弁護士

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