キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き
Castle (2009年・アメリカABC)

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/castle/
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/950





26 Apr. 2010
第7話 血に飢えた宝石泥棒 Home Is Where the Heart Stops

脚本/Will Beall
監督/Dean White
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資産家の家が次々と狙われる強盗事件が発生していた。

リックは娘のアレクシスとフェンシングの練習をしながら、
アレクシスに出来た好きな子の話をする。好きな子の名前は
オーウェンで、詩のクラスで一緒の子でとても優しいのだと
いう。しかしまだ告白はしていないとの事だった。自分でも
まだ本当に好きなのか分かっていないとの事だった。

そんな中殺人事件が起きた知らせを受けて現場へいく。
いち早く現場に居たライアンラニ。ライアンは羽毛アレルギー
の為にくしゃみが止まらない中、リックとケイトが来ると
現状を報告する。
高価な宝石が盗まれているとし、押し入った
形跡は無い
という。
銃弾を一発胸に浴びているとし、至近距離
から撃っていること。銃声を聞いたものはいなかったが、
部屋の中に飛び散っている羽毛を見てリックは恐らく枕で
音をかき消したのだろうという。
ケイトによると
同様の事件はこれで4件目だった。
被害者の娘・ジョアン・デルガードから話を聞くと、母にお休
みの電話をしたが連絡が付かなかったので、ドアマンに調べて
もらったところ、ドアが開いていたという。被害者の母親は
なんと金庫の中に遺体が押し込められており、更には結婚指輪
をしている指が切り落とされていた。
ボトルカッターで切り落としたのであり、現場に薬莢が落ちて
いないことからリボルバー式の銃で撃たれたのだろうとの事だ
った。

4件の事件とも高級住宅地で起きていた。
隠し金庫が有る家で、高価な宝石を所有している家を襲って
いるという共通点が有った。
事件のはじまりは三ヶ月前の
セントラルパークウェストケス
ラー夫婦
の家に押し入ったのが最初で、ブルナー家パストリ
ー家
を襲い、そして今回デルガード家を襲っていた。
犯行が
エスカレートしている
事は明らかで、同一犯である事は明らか
だった。
ジョアンはそんな前から犯行が起きているのに何故止める事が
出来なかったのかとして、ケイトらを非難する。ジョアンは
母から何度も食事に来るよう誘われていたが、忙しくてなかなか
実現せず、そのせいで救えなかったのかも知れないと語ると、
ケイトは決して貴方のせいではないと語る。全力で犯人を捕ま
えると約束する。
リックはそんな会話を聞いていて、オレが死んだら娘はどう
なるのかなと呟く。ケイトは早死にするのは善人だけなので
貴方には関係ないことだと告げる。

現場の証拠から
ドアには真鍮の削りカスが付着しており、
恐らく
バンプキーが使われて部屋に押し入られたのであろう
との事だった。デルガード家の家のドアは特殊なので、普通
の泥棒ではないという。そんな中、デスポジートは一人
バンプキーを使った犯罪を行う人物に心当たりが有るとし、
エバン・ミッチェルだと語る。47丁目の宝石店強盗の際に
逮捕し五年の懲役を喰らったが、最近出所しているとの事。
エバンの銃を押収して調べる事になる。

ケイトたちはエバンを取り調べる。
昨夜の午後5時から9時までのアリバイを尋ねるが彼は犯行を
否定する。エバンの銃とデルガード殺害の銃は一致しなかっ
た。しかも彼の場合、一つ前の事件に於いては、犯行日時に
法廷に居たとする歴としたアリバイが存在している事から、
それを崩さない限り犯人にするのは難しいとの事だった。

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次々と金持ちが狙われる事件が発生する。
普段身につける宝石ではなく、パーティーやイベントで身につ
ける宝石を所有するセレブが狙われていることや、セキュリテ
ィが比較的しっかりとした家を狙っている事から強盗犯の中でも
限られた人物だとされる。

リックの人脈を使った捜査と彼が小説家だとする設定を利用
して容疑者をモデルにするという名目を使って情報を引き出す
という流れだった。

捜査過程は正直あんまり完成度も高くはないし、説得力も無かっ
た感じがする。

リックがわざわざ尋ねていった宝石泥棒の情報はほぼリック
が想定していた犯人像と変わりないものが有ったし、
リックが容疑者のパウエルから情報を引き出す流れも、どう
考えても口を割るような状況でも無い。最後に逃走していく
犯人の男性もそんなに他の犯罪者が恐れるほどのキャラに
見えない所が有ったな。

ドラマでは、比較的冒頭のところでリックとケイトが"ジンクス"
だと語り合うシーンが有った。同時に同じ言葉を発してしまった
際に先にジンクスだと言った方が罰を逃れてるという言葉遊び
で日本でも使われる。ソーダを買うまで話すことが出来ない
と言っていたね。

またケイトが容疑者を捕まえられずにストレスを解消する為
に射撃訓練場にいくシーンが描かれた。
リックはケイトに銃の撃ち方を教えてもらうが、実際には
銃の名手であるという設定だった。リックの行動を見ている
と普段から娘とフェンシングをしたりしているので、そうい
う趣味にも長けている所が有るのだろうし、小説家として銃の
撃ち方などを習っている部分がある事も想像に難くない。
ただ如何にも"出来る"男っぷりを描いた流れはイマイチ、リック
に対する嫌みっぷりを強調させるだけで、パーティーの
際にも、ケイトの前でリックはこういう場では誰もが狙ってい
るみたいなセリフが有ったが、なんとなく好かないキャラクター
に見える。

リックが過度に自宅のセキュリティを気にするという設定も
描かれた。今回狙われた家庭が全てセレブである事で、自分の
家族を気にしての行動。特に娘に対する愛情が垣間見られた
エピソード。それに対してマーサはアナイス・ニン的生き方
として、"人間の一生は短いので濃い生き方をしていれば死
は怖くない"と語っていた。

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ジーナ・グリフィン (Monet Mazur) 出版社、リックの元妻

ケイン・パウエル (Patrick Bauchau) 宝石泥棒、小説のモデル
ジョアン・デルガード (Caterina Scorsone) 資産家の娘
エバン・ミッチェル (Nick Chinlund) バンプキーを作る泥棒
ボブ (Joseph C. Phillips) 市長、リックのポーカー仲間
レイチェル・マッドドックス (Katie Lowes) 支援者委託
ポール・レイノルズ (Erik Van Wyck) レイチェルの彼
ルーシー (Elizabeth Ann Bennett) パーティーフリークの女性
アン・グリーン (Angela Oh) アメリカンダンスシアター経営
カール・ナディール (Michael Papajohn) 犯人

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