クローザー
The Closer

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第3話 正義の行方 The Big Picture

脚本/Nancy Miller 監督/Elodie Keene
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ブレンダは遺体安置所から該当する遺体を探す。
ガブリエルもやってきて探すのを手伝う。
探しているのは若い売春婦の女性の遺体で三日前に殺されたも
のだという。強盗殺人課がパソコンから彼女の顧客リストを
探し出したとし、殺される前にセックスしている事が分かる。
しかし彼女の身元は依然として分からなかった。
ブレンダは捜査を担当したテイラーの部下を批判するが、それ
を耳にしたテイラーはブレンダの元に来ると反論する。
ブレンダは三日も経つのに身元が分からないのは、被害者が
売春婦だからなのか?と問い、体内には精液も有るだろうことを
告げる。しかしDNA鑑定には一週間はかかるのだとし、顧客
リストを探し出したのは自分の部下だとして、ブレンダの無能
発言に異議を唱える。

被害者の遺体からは複数の刺し傷が見られた。
刃渡り15cmの
ギザギザのナイフ
で、被害者は180cm弱という大柄の女性だが
刺された角度から見て、
容疑者は被害者よりも身長の高い
人物
だという。彼女の事はインターネットの
エスコートサイト
"ストロベリーロリポップ"に掲載
しているとし、予約表も
残されているという。今月に入り、急激に人数が減り25人
と関係を持っているだけだった。その中で180cm以上の顧客
はわずか5人だという。
死亡推定時刻は
金曜日の午後20時から24時の間だった。

早速捜査を始めようとするが、上司のポープからは金でH
したくらいで顧客の人生を破滅させるような捜査はするなと
ブレンダに忠告する。何と言ってもこの売春婦の客は政界
や財界の有名人が多く居たのである。その中でポープの友人
であるダニー・ブースも顧客の一人だった。入国管理局の
男で、とても実直な男だとしてポープは彼のしたことを
弁明し人を殺すような奴ではない事を告げ、彼は今年フィア
ンセと結婚する事になっているのだと語る。ポープはダニエル
を尋問するのならば立ち会うことを告げる。

ブレンダとダニエルズは被害者の家を調べに行く。
一方他の捜査官達は顧客のウチ180cmの5人の容疑者と面会
する。ウェイチャートは裁判長で顧客の一人。金曜日の夜は
友人とサンタバーバラで過ごしているという。私にとって
売春婦は奉仕のための道具に過ぎないという。
ヒルトン議員も顧客の一人だった。彼は金曜日は犬を病院に
連れて行ったとし、自分たちを調べるよりも彼女の彼氏を
調べたらどうかという。確か建設会社に彼氏が居たようだと
いう。

ブレンダたちは被害者の家がもの凄く豪華な事に驚く。
彼女の常連であるデリバリーの店に電話すると、注文するフリ
をして、彼女が支払っていたクレジットカードの名義が誰だ
ったのか尋ねる。するとニコライ・コズロフだと判明する。
彼の父親・イワンはロシア系マフィアのボスで、二番目の愛人
との間にニコライが生まれていた事を知る。
ニックを取り調べすると、被害者の本名はゾーヤ・ペトロヴヤ
だと判明する。二人の関係を尋ねると、愛しているから彼女に
金をつぎ込んでいたのではなく、後腐れなく捨てる時のために
金を出していたのだという。殺された日には連邦ビルの14階
に居たのだという彼。そこはFBIのことだった。

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女性の売春婦が殺害した事件で、捜査が蔑ろにされていると
感じたブレンダは自ら指揮を執って事件解決に奔走する。

法の裁きをブレンダ自身が行おうとしているところに、ちょっぴり
怖さを感じるところだけど気持ちは分かる。
男性よりも女性に好感度の高いエピソードだろうね。
元々男性社会の中の女性リーダーということもあるだろうし、今回
出てくる買春の男性たちの女性に対する扱いの酷さはもちろんの
こと。ポープも身内を助けようとするし、フリッツさえも嘘を
ついたのではないかと疑う余地のある行動を見せたということで
ブレンダファンにはたまらないものがあるのだろうけど、イマイチ
私の中ではまだブレンダのことが好きになってはいない。

ただ男性だけでなく女性も自分人のために行動を起こした結果、
一人の女性を死に至らしめたということで、ゾーヤの知人である
ナディアも相当自責の念を感じていたのではないか。
ロシア時代からの知人かどうかは知らないが、毎日連絡を取っている
というあたり、その辺の複雑な事情が垣間見られるかなと。

ロシアンマフィア絡みの話は怖いことが多いね。
下手すればブレンダが狙われる身になるところを勇気をもって
追求していった感じ。
FBIがアリバイを証言する代わりに、殺人を見逃すことになるという
下り。小さな犠牲は無視して巨悪を追い込もうとする意図が有ったに
せよ、現場の捜査官とFBIの意識の違いみたいなものが面白く現れた
内容だった。

しかし最後にまさかブレンダが殺人現場となった家を購入するとは
思わなかった。思わず猫もついてきますと感じだけど、ダニエルズ
は保健所に連れて行かなかったのね。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

ニコライ・コズロフ (Seth Gabel) ぽん引き、マフィアの息子
ダニー・ブース (Don McManus) 入管管理局
ビル・ブラックバーン (Michael Woods) FBI
スティーブン・シムズ (Dean McDermott) FBI
ナディア・オーウェル (Stana Katic) ゾーヤの友人
--- (Elya Baskin) 司祭
アンディ・オスターマン (John Pyper-Ferguson) 弁護士
ヒルトン (Tom Irwin) Congressman Hilton
--- (Peter Haskell) 判事
--- (Brent Hinkley) Morgue Attendant
--- (S. Zev Esquenazi) Victim In Morgue
--- (Hugh Long) Priority Homicide Detective
ゾーヤ・ペトロヴナ (Carrie Minter) 19歳、ロシア人、売春婦
--- (Keith Mooney) Prisoner

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