クローザー
The Closer

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第10話 尽くしすぎた男 The Butler Did It

脚本/Rick Kellard 監督/Tawnia McKiernan
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殺人容疑で証人として召喚されていたダットン家の執事・アル
バート・ターナー(70歳)
が法廷に来なかった為に、警察はダッ
トン家にいく。
ダットン家は、父親の
ローランド・ダットンが亡くなる前に
ストリッパーのアンジェリーナ・ダットンと再婚した事で、
遺言書によりアンジェリーナに殆ど遺産の多くが渡ってしまい、三人の
兄妹達は20億ドルの受け取るハズの遺産が1千万ドルになって
いたのである。そんなアンジェリーナが遺産相続からわずか
数日後に
薬物の過剰摂取で亡くなっていたのである。そのアン
ジェリーナの殺害嫌疑がアルバートにかかっていた。
ダットン家に兄妹が集まるも、誰も入り口のドアの暗証番号を
覚えておらず開けることが出来ずにいた。ブレンダはそんな
ドアをパトカーを使って乗り越えて邸宅に入っていく。
するとアルバートは脚立を使い、庭に繋がるドアの所に
首を
括って亡くなっていた
のである。

すぐにトーマス・イェーツ検事補と、ダットン家の顧問弁護士を
勤めているジェームズ・ブルームがやってくる。トーマスは
遺体は検事局付きの刑事が捜査するので、市警のブレンダには
コーヒーでも入れていてくれと嫌みな態度を取る。
遺体には触れるなと言われる中で、首つりのヒモを括っていた
梁が折れて、遺体はガラス窓を突き破って室内に落ちてくる。
生きていたら相当痛かったはず、死んでいて良かったなとプロ
ベンザは呟く。

検死官は自殺だと判断していた。
しかし弁護士のジェームズは、アルバートは理性的な人物だっ
たとし、自殺するような人物ではないという。アンジェリーナ
の事を確かに嫌ってはいたが、彼女を知る誰もが嫌っていた
事だという。アルバートは検事局から司法取引を持ちかけられ
ていた事を知る。殺したのは一体誰なのか?とトーマスに尋ねる
が、アルバートではないことは確かだと告げる。

トーマスはブレンダの家にやってくる。
アルバートは自殺ではないと思うというトーマス。
ブレンダは先ほど無礼な扱いを受けたことや、自殺だと検死官
が判断した案件を捜査する気はないという。トーマスは前者を
謝罪し、検察としてはアルバートはアンジェリーナ殺しに
関してはシロだと見ていた事を語る。誰かを庇っている行為
ではないかと。自殺のまま処理されれば、ダットン家の殺人犯
は野放しになったままだとして、再捜査する様頼む。

ブレンダはバズらと共にアルバートを検察が取り調べた時の
VTRを見返す。最後にアンジェリーナに逢ったのがアルバート
だったというメイドの証言によって、彼に容疑がかかった結果
だった。アンジェリーナの部屋に入るアルバートの姿は目撃
されているが、出ているのを目撃されていないというのである。
アンジェリーナが亡くなったのは薬物の過剰接種であり、アル
バートは鎮静剤をもっていた事など、不利な状況に有った。
それを問い詰められると、アルバートは少しずつ顔色が悪く
なっていった為に、アルバートは容疑の目を向けられていた。
しかしVTRにはアルバートの杖が写っている事に気がつく。

検死官・クリッペンから話を聞くと、アルバートは
変形性関節
症で手術が必要な状態
だったという。アルコールを飲んだり
鎮静剤を飲んでいたと知る。何よりもそんな人物が脚立を移動
させたり、梁にロープをくくりつけたり出来る物だろうか?と
し、
自殺ではなく他殺であると判断していく。
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■アルバートの死は自殺か他殺か

アルバートは足を悪くしていたので自殺することは出来ないと
する所から調査が始まったけど、脚立に指紋が無いとか後から
発覚していく辺り実に捜査がいい加減な物があるなと思わせる。

■人の死に対する関心の無い金持ち兄妹

人が死んで自分たちに容疑が掛けられているのに、大して緊張
することもなく居られたのは、殺していないとする確信が有った
からなのか。

結果的には顧問弁護士が犯人だった。

ダットン兄妹には遺産も戻ってくる感じだし、実に使える弁護士
だね。心神耗弱に出来ないか?と提案する弁護士もあんまり
緊張感の無い人だったね。

■ダットン三兄弟・デブリン

特にゲイの次男・デブリンがサンチェスを気に入り誘ってくる
辺りが笑えた。

24時間一緒に過ごせば5万ドル払うという。
サンチェスは逆に5万ドル払うので居なくなってくれとするけど
実に美味しい話だな。

■ダットン三兄弟・ディアナ

薬物中毒の彼女。リハビリ施設に通っているようなことを言っ
ていたけど、全然効果無しじゃないか。
弁護士は毎月薬を捨てていると言っていたけど、購入するディ
アナとのいたちごっこ。

クスリが切れた後にトイレで吐きまくっていたけど、そんなに
苦しい思いをしてまでクスリをしたい物なのか?

■ダットン三兄弟・デニス

10年前にクリスティーン・ベリンジャーという元恋人を殺害
している様子。それが本当か嘘かはよく分からないけどね。
デニスはブレンダの事を気に入っていた様子。今後もドラマに
出演してくることが有るのかな。

■ブレンダの私生活

相変わらず部屋が汚い。
まさか検事補のトーマスが直接彼女の家にやってくるとは思わ
なかった。最初はフリッツが来たのかと思ったけどね。
ネコが出てこなかったけど、ちゃんと生きているのだろうか?

そしてブレンダの運転テクニックも冒頭から満遍なく披露された。

■プロペンザのミス

あのプロペンザが自分のミスを認めるとは思わなかった。
フリンが居なくなってなんだか特捜班がかなり平和になった
気がする。やはり諸悪の根源はフリンだったのか。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

ジェームズ・ブルーム (Stephen Tobolowsky) 弁護士
トーマス・イェーツ (Thomas Ian Griffith) 検事補
デブリン・ダットン (Rick Ravanello) 次男、ゲイ
デニス・ダットン (Douglas Sills) 長男、暴力性
ディアナ・ダットン (Katy Selverstone) 長女、薬物中毒
アルバート・ターナー (Clive Revill) ダットン家の執事
スザンナ・ウォルシュ (Samantha Quan) 風紀課・サンチェスと捜査
アンジェリーナ・ダットン (Mary Castro) 継母、殺される

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