クローザー
The Closer (シーズン3)

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第2話 殺人の埋め合わせ Grave Doubts

脚本/Hunt Baldwin、John Coveny 監督/Arvin Brown
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フリッツは朝から寝ているブレンダのベッドにカプチーノを
持って現れる。なんだか凄く親切なので不気味に感じていると
フリッツは
父親から電話が有った事を告げる。ブレンダは留守電
を聞いたのかと思ったが、
フリッツは間違って電話に出てしま
った
事を告げると、ブレンダは顔色を変え始める。何と言って
いたのか?という問いかけにフリッツは"ブレンダは居るか?"
とだけ言って切られたとの事だった。ブレンダはわざとやった
事ではないのか?とし偶然とは思えないと疑う。

そんな中、開発中の業社がブルーシートに包まれた遺体を発見
する。
青い防水のシートに覆われた白骨遺体で、サイフのID
から被害者はダレル・リチャーズだという。検視の結果、
死後どのくらい経つのか分からない状況だとのこと。
しかし遺棄死体の捜査は77分署の管轄ではないか?とすると、
なんと
遺体のポケットからはプロペンザの名刺が入っていた
だという。プロペンザは遺体の前で必死になって、死亡した
相手が誰なのかを思いだそうとしていた。だいぶ痩せたなと
白骨死体の前で呟く。免許証は95年で切れて居るので、埋めら
れたのはそれ以前の事だろうという。遺体が着ているベルトは
ギャング団に人気のベルトで、
エイトディースのメンバーでは
ないかと推察される。ブレンダは防水シートのメーカーを
調べて欲しいという。

ダレルは
1992年5月6日に失踪届が出されていた。
ロス暴動が起きたのが1992年4月29日なので何か関係している
のか。
クリッペンによると歯形から99.9%はダレル本人で間違いない
という。皮膚が干からびているので死因の特定など難しいが
恐らく脇の下を打たれた事による射殺事件で、弾は体内に
残っていた。恐らく至近距離から撃たれたものだろうと。
タオの知人の弾道検査のブライアンによると、線条痕を調べれ
ば一致するものは出てくるかも知れないが、恐らく使用された
銃は
コルトダイアモンドバックと呼ばれるものだという。

フリンはプロペンザの為に、
"イチョウの葉のエキス"を持って
くる。物忘れに良いらしいぞとチクリ。
プロペンザによると、三人前の妻の頃に出会った人物だとして
必死に思いだそうとするが・・・
一方防水シートは
ドーキンズ社のもので、その年の出荷枚数は
30万枚。付着していたペンキを調べているという。宅地開発業社
所有の土地でギャングとの接点はまるでないという。
そんな中プロペンザは有る事を思い出す。銃の報告書を見た
中で見覚えのある名前が有るのだという。ジャック神父だと
いう。彼は警察署に大量の銃を持ち込んでいる人物だった。
フランシスコ修道会の神父で、銃と食料を交換する活動をして
いた。
1992年6月に司祭がギャングに仕事を与えたのだとし、逮捕の
妨害をしていると告げる。プロペンザは当時5月に神父の元に
聞き込みに行ったという。その際に若い男から相談が有ると
持ちかけられたのが
1992年5月4日のこと。その時にその若者に
名刺を渡したのを思い出す。しかしその二日後の5月6日に
ダレルは失踪していて、6月の初旬に神父が銃を大量に警察に
持ち込んだのだというが・・・

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またしてもプロペンザいじりの話だった。
定年ネタで責められたプロペンザの使われ方がここの所激しい。

気になるのはブレンダの私生活かも。
ブレンダがこの年になっても結婚できずにいるのは、やはり
実家の両親が関係していそうだね。
この年になって、今更のように動揺するような事でもある
まいしと思うのだけど、ブレンダにとってはフリッツとの同棲
がバレたことは相当応えている様子。

さて事件は複雑なものが有った。
ロス暴動事件の際に起きた事件の一つだけど、ロス暴動とはきっか

に過ぎず、麻薬の売人をしていた兄と弟の問題だったようだ。

ガブリエルが神父や今回の容疑者に対して肩入れしていたのは
民族的な見地というよりも、やはり地域にどれだけ彼らが貢献して
いるのかを身をもって知っているからに他なら無いのだろうね。

警察官よりも多くの貧困層、そして犯罪者予備軍たちを更生させて
きた彼らの存在を裁くことへの抵抗感は、全く分からないでもない
ものがある。ただブレンダが語るように、法よりも自分の正義を
貫きたいのであれば警察官としての資格はないと思うのも確かな
もので、罪を犯したものが更生することへの難しさを改めて感じ
させるものが有った。

ブレンダがケイヨンから自供を引き出す流れは相変わらず筋が通っ

いて、相手のねじ曲げられた事実を元に成り立つ正論を、上手く
反論した感じがする。

必死に罪を償うために働いてきたのも事実なのだろうけど、一番の
被害者は二人の息子を亡くす母親なんだろうね。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

ジャック (Mark Rolston) 神父
ケニヨン・リチャーズ (Dohn Norwood) 弟
ブライアン (David Zayas) 弾道検査
テリー・ミラー (Keith Diamond) 車イス、元エイトディーズ
Mrs.リチャーズ (Beverly Todd) ダレルとケニヨンの母
--- (Alphonso Johnson) Gang Boy
ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) (voice) 父

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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