クローザー The Closer (シーズン3) http://lala.tv/programs/closer/

第3話 それぞれの素顔 Saving Face

脚本／Adam Belanoff 監督／Michael Pressman
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警察官として勤続35年、フリンやプロペンザ、タオとも捜査を担当し
フリンに至っては7年半の相棒関係を勤めてきたレイ・ホッジが
亡くなる。晩年は二度の心臓発作によって警察官は引退し、
私立探偵をしていた彼。
葬式の場で、フリンは相棒時代にシンディというウェイトレス
が居た店で逮捕した時のエピソードを弔辞代わりにみんなの前
で聞かさせる。フリンは自分と相棒の時には決して犯人を逃す
事が無かったと武勲を語るのだった。
バグパイプの音と共に棺桶がシェフィールド葬儀場から運ばれ
ようとしていた。
警察官達が力を追わせて外へと運び出し、遺族達の待つ墓場へ
と向かおうとする中で、階段の所で思わずバランスを崩して
棺桶を倒してしまう。無残にも階段を転げ落ちる棺桶だったが
なんとレイの遺体以外にも金髪の女性の遺体が中に入っていた
事が判明する。フリンやプロペンザはこのままベテラン刑事
をさらし者にしておく訳にはいかないとして、棺桶に入れて
墓場に持って行き、改めて事件として掘り起こせばいいとして
現場の確保を無視して棺桶を運ぶ。それを止めようとするタオ
だったが、ダメだと分かるとすぐにブレンダを呼び出す。

墓場で神父が弔いの言葉を投げかけて今にも埋葬されようとす
る中でブレンダがかけつける。レイの妻・マギーはブレンダの
しようとしている事は死者への冒涜だとするが、事件の捜査な
ので理解して欲しいと説得する。プロペンザたちはタオが密告
した事を知り"タオ助"の野郎の仕業だと告げる。

女性の遺体の死因は窒息死だった。死後24時間程度だという。
ブレンダはすぐにレイを収めた葬儀場シェフィールド&エック
ハート社に連絡を取るよう告げ、教会にいき改めて現場検証
しようと語る。
しかし教会では葬儀の後には結婚式が行われる予定だった。
特に富豪・マイケルの娘・ミシェルの結婚式という事も有り、
ミシェルはそんな捜査で結婚式は妨害させないとして、
ブレンダにくってかかる。そして容赦なくブレンダの事を
殴る蹴るの暴行をしていた。その姿を撮影しているものもいた。
公務執行妨害で逮捕する事になる。

その事実を知ったポープとテイラー。特にテイラーは大喜び
で事の顛末を聞いていた。特にブレンダが暴行された映像は
インターネットの動画投稿サイトに掲載され、アクセス数
一位を獲得。
フリンたちが棺桶を落としていなければ発覚しなかった事件だ
として、前向きに捜査しようとブレンダを宥める。

マギーから話を聞くと、私以外に夫を恨む人なんて居ないのでは
ないかという。棺に収められていた女性の遺体の写真を見せる
と金髪で巨乳故に夫の好みだと語る。ただレイは心臓に持病
を抱えていたのでバイアグラを飲めば即昇天していただろう
という。ブレンダは私立探偵をしていた彼のファイルを見せて
欲しいと告げるとマギーは快く応じると共に、夫の遺体は適当
にガソリンでもかけて燃やして於いて欲しいと告げる。
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ひょんな事で遺体が棺桶の中から発見される。
遺体の身元は誰なのか。そして棺桶の中に遺体を入れる事の出
来る人物は誰なのか。

プロペンザとフリン。
野球を見に行くエピソード(シーズン2 #5「特別観覧席」)の際
に危うく停職になった時の教訓と、あの時のブレンダ様のお叱
りが全く効果が無かったようだ。
生前レオというベテラン警官は、タオ、フリン、プロペンザ
とは顔なじみのようだけど、金、ギャンブル、酒という警察官
にあるまじき三点セットを共有していた感じなので、プロペンザ
の行く末もこんな感じになってしまうのかも。既に離婚歴の多い
プロペンザが最後は女性によって身を滅ぼされるのではないか
という気がしないでもない。

事件は結婚式と葬式が同じ日に教会で行われるということで、
何とも不謹慎に思えてくる案件だった。

死者のために生きていた時のままで埋葬するというのが流行
しているのか、死体にまで整形して顔を整えるというような事
をしているのだろうか。棺桶に近づける人物が限られる状況の
中で、それをしていたからこそ整形外科医が犯人となれたのか。
日本でも死に化粧はするけど火葬してしまう日本では、それ以
上の事はあまり考えられないかな。
レオの奥さんも女癖の悪い夫の亡骸に対して酷い扱いにしよう
としてたところが笑えた。

ブレンダの口が大きい疑惑が浮上。
口が大きい女優といえば真っ先に思いつくのはジュリア・ロバーツ
だけど、最近見た「glee」のシーズン2のエピソードで、クイン
の恋人になるサムは、相当口の大きさを指摘されている役所
を演じていたのを思わず思い出す。
ブレンダの場合、派手な口紅もそうだけで、どちらかというと
歯が見えないような語り方をするので、年以上に老けた感じがする
のが特徴的かも。ダニエルズに口紅のことを訪ねたら、思わず
ファッションセンスにまで言及される辺り、余計なお世話だ
って感じだったね。でも愛してくれるフリッツがその口が良い
と言ってくれているのだから、まぁそんなに気にすることでは
ない。
思わず整形外科医との初対面の時に胸の整形か?と勘違いされ
た際に胸を隠してしまう辺りの仕草は可愛かった。
「ヴェロニカ・マーズ」のシーズン2は、まさにこの胸がネタ
とされてるし、日本のドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」でも
ムラサキさんは常に、胸の事を指摘される。

さてドラマでは結婚式の客が公務執行妨害の割にやたらと強気
に出てきたのが有る意味凄い。
これぞ金持ちの論理なのだろうか。
VTRは明らかに花嫁の不正しか写されていないのにね。
殴ってボコってそれでも警察官相手に金を巻き上げようとするの
だから一体どういう社会なんだって感じがする。

アメリカの場合、火葬はなくそのまんま防腐処置をして埋めてし
まう為に起きる事件なのだろう。時々その性質を利用して
銃を棺桶に入れて一緒に埋めてしまうんなんてエピソードも
出てきたりするけどね。

事件自体はそれ程難しい案件では無い感じがしたが、相変わらず
取調室でその様子を監視しているものたちの、不謹慎さは留まる
事を知らないし、あのほのぼのとしたこの場面こそ、警察官た
ちのストレス発散の場になっているだろうって所が何ともいえ
ないものがあるね。