クローザー The Closer (シーズン3) http://lala.tv/programs/closer/

27 Aug. 2007
第11話 監査人の秘密 Lover's Leap

脚本／Steven Kane 監督／ Jesse Bochco
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エリシアンパークドライブで崖から車が転落しているのを
交通情報のヘリコプターのパイロットが発見して消防署に通報。
中に40歳代前半の女性の遺体が発見される。

ブレンダは手術後初の仕事で現場にやってくる。
被害者はマルブリット・スコット(マギー)。国土安全保障省の
職員だという。落下した車はトヨタのプリウスで、5日前に空港
でレンタカーを借りているものだった。車体に衝突痕もなく、
道路にはスリップ痕も無い。しかし自殺するにしても、環境に
配慮した車で落ちるか?とプロペンザ。木に抱きつきたかった
のかも知れないとフリン。
しかしロサンゼルスに国土安全保障省の職員が何をしに来ていた
のか。
ブレンダはハーネスをつけて崖下まで遺体を確認にいく。
プロペンザは遠慮することに。

被害者の遺体は顔は無事だが、下半身はコヨーテに食べられた
であろう形跡が有った。バッグが無く携帯電話も無い。
とりあえずカーナビに残っているドライブ情報を調べようと
いうことになる。車の中にはホテルの駐車券もあるので鑑識
に車を調べてもらおうと。
そんな中、バズはブレンダが漆に触れている事を指摘する。

署に戻るとポープはブレンダの身体の事を気にする。
現在担当しているマギーの事を調べているが、国土安全保障省
は彼女がロスに来た理由や職種など一切教えてくれないと
愚痴る。ポープは彼女は監査人であり、ロス市警の事を調べて
いた事を語る。私の友人だったとするが、ポープが彼女の事
を"マギー"と呼んでいる事に気がつく。超過勤務になっても
構わないので調べてくれと語る。

国土安全保障省は彼女が所持していた携帯電話とパソコンの
行方を気にしている様子だという。
彼女が泊まっていたホテルを調べるが特に外部から侵入した
形跡は無かった。パソコンの充電器が有る事からもパソコン
を所持していた事は明らかだった。タオは回収してきたカーナビ
を調べると、ホテルを出てからノースロサンゼルス通り150に
向かっているという。恐らくLA署の財務課のジム・ハンソンに
会ったのだろうというポープ。その後ダウンタウンのレストラン
にいき、ノースハリウッドのシビル・オーディオ社に向かって
いるという。保障省から下りた給付金でLA署は通信機器を購入
していたが、その機器はシビル・オーディオ社から購入した
ものだという。そしてその後墜落したパークドライブに行って
いるとの事だった。転落場所はLA警察学校から5ブロックの近い
場所であり、普段は人気もなく電灯もないので、男女が性的
関係に及ぶ場所である事でも有名である事を聞く。

ブレンダはマギーの件をフリッツを使って調べてもらおうと
考える。特にマギーの暗号化された携帯のデータを手に入れた
いと頼むが、フリッツは新しい規則が出来たので難しいと語る。
しかも現在重犯罪犯の盗聴中だとするが、ブレンダは自分の
用件を語ると電話を切ってしまう。

モラレス検視官の元にいくガブリエル。
モラレスはガブリエルのフレッドシーガル社製のスーツが
気になっていた。モラレスによると転落事故後も生きていた
とし、爪の中には土が入り込んでいて、ヒザや肘に擦過傷の
痕跡が有るという。頭部に致命的な傷を負い、それでも崖を
這い上がろうとしていたこと。頭部からは木片が見つかり
それが凶器だとするが、コヨーテは人間の身体でも柔らかい
顔を好んで食するのに、それを避けているのは不自然だと
いう。その原因は催涙スプレーを吹きかけられているからだ
と割り出していた。

ジムに話を聞く。
ジムは彼女があまりに執拗な捜査を繰り返していた事を非難
し、給付金がLA市警の予算に及ぼす影響は僅か2%なのに
勤務時間の8割をそんな調査で邪魔されていたという。彼女は
一ヶ月おきにやってきて財務資料を全て提出したとのこと。
仕事以外に話した事は一切無いと語る。
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崖から転落した女性は国土安全保障省の監査人のマギー。
彼女はLAPDの監査を調査していたが、秘密主義の役人たちの
せいで捜査がはかどらないばかりか、FBIが捜査権を主張
してくるという最悪な状況。
しかし亡くなったのが国土安全保障省の役人と言うことも
有って秘密情報の流出が懸念されていく。

お騒がせなブレンダの両親がいつの間にかフェイドアウトして
いた。もう少し愛する娘の仕事っぷり、彼氏っぷりをゆっくり
と観察していくのかと思われたけど、両親にとって観光よりも
娘の様子を見に来る方が大切なんだなと思わせるネタだった
ので煩わしさの中にもどこか憎めない所が有った。

さて今回は、ポープの不倫ネタとLAPDの財政難ネタ。

ポープってもう少しブレンダ一途なところが有ると思っていた
のに、こんな所でも女性と関係を持っていたとする辺りショッ
クというよりも驚きかも。アメリカ人はハゲててもモテるな。

更年期障害ネタも取りあえず一段落する中で、甘いスイーツを
封印されたブレンダが何処まで耐えられるのかが見物。

正直シーズン3になってネタにされ始めたLAPDの財政難を絡めた
テロ対策課の内容がイマイチよく分からなかった所だけど、今回
ようやくそれが効果的に利用されたという所なのかな。
ただテロ対策課とは名ばかりな部分が有るので、監査が入っても
大丈夫だったんか?みたいな感じでちょっぴり心配もしたけど、
取りあえず一安心。更に水増しして金を請求していたみたいなの
で多少LAPDとしても財政的には余裕が出てきたのだろうか。

通話記録とカーナビの移動記録だけで上手い事真相に導かれた
感じ。催涙スプレーを使用したという時点で女性的犯行かなと
思いつつも殺し方は残忍だし凄いな。
遺体がすべてコヨーテに食べられたらまた捜査が多少立証する
のに難儀な一面が出てくるかもしれないけど、現場にいたことを
証明する漆ネタで上手い事、オチを付けた感じだった。

そして何よりも被害車両の行方が最後になってポープ専用駐車場
に止められている辺りが色んな意味でメッセージ性をはらんでいて
興味深い所だったな。

そういえば検死官はクリッペンからモラレスに変わったのかな。
最近モラレスしか見かけないぞ。