クローザー
The Closer (シーズン4)

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Feb. 9, 2009
第13話 弁護士の力量 Power of Attorney

脚本/Michael Alaimo 監督/Rick Wallace
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不審者がいるとの連絡を受け通報のあった場所にやってくる
二人の警察官。ジェシカの自宅を調べると裏口から白人で
黒い服を着た人物が逃走するのを見て、警察官の一人はすぐに
応援を要請する。警察犬も導入され辺りを捜索する中、ジェシ
カの家では裏口のドアが開いており、女性が枕を押しつけられ
て窒息死しているのを目にする。

すぐにブレンダも現場へと駆け付けると、まだ検死官が来てい
ないので現場には入れないという。タオとサンチェスは既に
付近を聞き込みに出ていて、フリンは令状を取りに奔走している
という。
話によると午後10時半に隣人のエバンス夫婦
不審者が彷徨い
ているとの通報
を受けて警察官が見回りに来た所で不審者を
発見したのだという。ジェシカの事を尋ねると、数ヶ月前に
引っ越ししてきたばかりで、感じの良い人だったという。
そんな中、無線で容疑者が発見されたとの報告を受ける。
容疑者は木の上に居る事が分かる。

ブレンダたちはジェシカの部屋を調べる。
プロペンザたちによると、恐らくパソコンをしていて物音に
気がつき、それを確認する為にテレビの音を消し、そこで不審
者が侵入して来たのだろうという。逃げようとして髪の毛を
掴まれ引き戻された際に机の角に頭をぶつけていること。
そして床に倒された後に、枕で口を塞いで窒息死させられたの
ではないかというものだった。
現場には彼氏や家族の写真で溢れていた。
ブログを更新中に殺されたものだと判明し、被害者が開設して
いる
ブログ"ジェシカのコーナー"には、途中まで文章が入力
されていた。"現在ホームシックになったけど大丈夫、写真を
沢山飾ったので寂しくない、明日の誕生日はママのイチゴショー
トケーキが食べられないが、あと二週間は我慢だという。
プロペンザは婚約者・ピートからバースデイカードが届いて
いる事を告げる。

被害者の名前はジェシカ・ブッドール
ミズーリ州の出身で明日30歳の誕生日だったという。
ブレンダは玄関の鍵が開いていることに気がつく。記録を取る
前に誰かが開けてしまったとしたら証拠として使えなくなる
という。誰が開けたのか調べる様指示する。
サンチェスは侵入経路は裏口の浴槽脇の窓で、網戸を切り裂いて
入っている事を告げる。

逮捕された男・クリス・ダンラップの事を目撃したエバンスに
見てもらう。この人が彷徨いていたのか?と問うと
もう少し
背が高かった
と思うとのこと。看護師の妻も当時一緒に見ていた
との事だった。
クリス(27歳)。
バーバンク出身
逮捕されて以降一言も喋らないという。
前歴は2年前にトイレで8歳の少女に下半身を露出したことや、
9ヶ月前に親類の13歳の少女に対するわいせつ行為で逮捕される
がいずれも無罪だったという。

タオは事件付近の地図を持ってくる。
すると
半年で7件のレイプ事件が起きている事を知る。
最近2件は20日の間、7件中6件は浴室の窓から侵入し、網戸を
右から左に切って入る手口だという。被害者は全員ブロンドの
女性で20代。ブレンダはこれらの事件の物的証拠と、クリスの
財政状況を調べたいと語る。

ブレンダは取調室でクリスと話をする。
しかしクリスが話そうとすると突然弁護士のフィリップ・スト
ロー
が現れる。以前も彼の弁護をしたという彼。クリスの携帯
の通話記録を調べると、午後23時47分に電話している事から、
木の上から弁護士に電話していた事が分かる。

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逃走した容疑者がすぐに捕まり、事件としては早く終わる
案件かに思われた。しかし容疑者のクリスの弁護士の
カトローは優秀であらかじめ逮捕されないような段取りを
つれて裁判では必ず勝てるように工作していた事が分かる。

このエピソードの解決編はなんとラストシーズンの最後の
方まで待たねばならないようで、ちょっぴりストレスフル
な展開が用意された。ちなみに容疑者のストローが今後出場
するのは以下の二話。

Season 7, Episode 16
Season 7, Episode 21


ただこの犯人、徐々にエスカレートする傾向にあったけど、
張り込みしていれば、十分に捕まえられる案件ではないか?
この手の性犯罪者の再犯性は高いし、この容疑者の性的嗜好から
して次の犯行をしたくてうずうずし始めるハズであり、そこが
逮捕の決め手になりそうだけど。

冒頭から弁護士が犯人だという事はある程度想定が出来た。
問題は検事がわざわざ事件調書を見せなければならないと
する条件をのんだ所があまりに意味不明だった。今回の件で
関係している訳ではないのだとし、何故そこまで手の内を
明かしたのか意味不明なものがあり、ちょっと愚かな感じに
思えてしまう。

この検事、どう考えもクビだろうって感じたけど、フリッツも
今回はやけに司法取引を進めていたね。逆にモール襲撃戦以降
弱っているポープが検事に立ち向かおうとしている辺り
随分頼もしい物が有ったのかな。

冷徹な姿を見ると犯人の男性、最初はTerminator: The Sarah
Connor Chronicles
のクロマティ役の人かと思った。

さて事件としては単なる性犯罪者だけでなく知的さも兼ね備えて
いること。常に警察のやることを先回りして行動しており、
それに加えて弁護士として、どうすれば有罪にならないのか、
証拠が証拠として利用出来なくなるのかを知り尽くしていると
いう厄介な人物だった。

目撃証言が如何に宛にならないことが今回四人も存在している
のにまるで役に立たないところがある意味凄かったかも。

ただ現場で争っている跡、そして警察官が来た事でそれなりに
動揺して行動を取っているところなど、落ち度はありそうな
気がするんだけどね。

一方の犯人が小児性愛者で一方のボスの方が、金髪美人を狙う
性犯罪者という事で、犯罪がバッティングしないところが
二人の間で関係を保つことになってしまったのかな。


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ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニタ
ー室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父

フィリップ・ストロー (Billy Burke) 弁護士、レイプ、殺人犯
ガーネット (James Patrick Stuart) 検事
クリス・ダンラップ (James Jordan) 27歳、バーバンク在住、宅配業
Mr.エバンス (David Purdham) ジェシカの近隣住民、不審者通報
Mrs.エバンス (Brooks Almy) 妻、看護師
ローレン・クラーク (Brianna Brown) 6人目の被害者、目撃
--- (Todd Bloomer) Police Uni
--- (Michael Duisenberg) Police Uni
ジェシカ・グッダール (Kristin Johnson) 7人目の被害者、30歳
キム・スタンズバリー (Candice Mann) 4人目の被害者
--- (Ryan Smith) Police Officer
--- (Jose Luis Vasquez) Police Officer
--- (Jeff Wolfe) Police Uni
--- (Ryan Van de Kamp Buchanan) Detective

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