コバート・アフェア CIA諜報員アニー
(Covert Affairs・シーズン2)

製作総指揮:デヴィッド・バーティス、ダグラス・リーマン、ジ
ェイムズ・パリオット
製作/共同製作:マット・コーマン、クリス・オード、ジョナサン
・グラスナー
製作:Universal Cable Productions

http://www.universalchannel.jp/series/covertaffairs





25 May 2012
第11話 それぞれの思惑 The Wake-Up Bomb

脚本/Stephen Hootstein 監督/Stephen Kay
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ダニエルはアニーから電話が鳴るが、意図的に留守電モードに
して電話に出ようとしなかった。未だにアニーがCIAだったと
いう告白に対して許せないでいた。
アニーは出張先であるイタリアから電話したもので、出張に
出る前に話をしたかったが、出来る限り今話をするとして、
留守録に吹き込む。仕事について、映画で見るのとは全然
違うこと。有名観光地に来ているが一週間以上ホテルの部屋で
待機している状態だという。
そんな中アニーの部屋に、手紙が届くと"エルバリア広場、
6時15分"と書かれていた。

アニーは指定された場所に行くと、そこで暗号を語る。
「オペラハウスは何処?「椿姫」が見たい」「マリア・カラス
無しの「椿姫」は意味無いよ」という男性。レナータ・スコッ
トはどうかと問うと、男からオレンジ色の封筒を受け取る
受け取った瞬間に男は何者かによって狙撃され、アニーは急い
で逃走する。イタリアの入り組んだ住宅街に入り込んで必死に
逃げるが、商人の手押し車とぶつかった際にバッグを落として
しまい、バッグごと相手に盗まれる。今度はアニーが相手を
追いかけることになるが、広場を経由し、相手は船にのって
逃げられてしまう。

アニーは腕を負傷しアメリカに帰国。
CIAに出社すると、コーヒーを持ったオーギーから声を掛けられ
る。息を潜めていたのに何で分かるのかというアニーに対して
第6感みたいなものだという。オーギーはアニーが腕を怪我した
ことも見抜いていた。ただの肉離れだというが・・
アニーは任務に失敗したことで落ち込んでいた。今後も失敗
が続くようで嫌だという。オーギーは姉の件で悩んでいるので
はないかとするが、姉との件は電話さえすれば解決出来ると
いう。すれ違うジェイが仕事を任されている事を知って、
アニーは益々落ち込む。私の評判はガタ落ちだとするが、
オーギーは彼にはまた別の問題が有るとし、アニーの信頼は
揺るぎないと告げる。

ジョーンに呼び出されたアニー。
バッグの中身は封筒以外で大事なものは遭ったのかと問われ
現金と偽の日程表だけだったと語る。他に私に出来ることは
あるかと問うアニーだが、ジョーンは必要な情報は既に他
から手に入れたとして、バックアッププランが用意されていた
事を知る。次の任務は今の所無いのでこの機会に充電して
怪我を治すよう言われる

それを受けてアニーはオーギーから以前より隠れ家を造れ
言われていたので今晩契約をすると語る。
ダニエルからもアニーに電話が鳴ると、住む場所が見つかった
かと問われ、他の人に部屋を貸したいので荷物を引き取って
欲しいと言われる。出来れば今週中に引き取って欲しいと
言われアニーはただ頷くしかなかった。

ジェイはキャメロンに遭うと、情報漏洩の件に関し捜査状況
を問う。今週中には捜査は打ち切りになるというキャメロンに
対して、自分に証言をさせてくれないかと告げる。情報
特別委員会があるのでその場で証言したいのだという。しかし
キャメロンはDPDからジェイが異動になりフェニックス行き
が決定しているのを知って個人的な思惑が絡んでいるのでは
ないかと問う。するとジェイは自分は誰が情報を漏洩している
のか知っているのだと語る。

アニーは引っ越しする中、ランチの為にスペイン料理店に
立ち寄りそこで本を読んでいた。するとザビエルというシェフ
に声を掛けられる。アニーは店の名前がEtxarteとなっている
為に難しい呼び名だと語ると、エチャルテと読むのだという。
バスク語ではエチェ=家、アルテ=間という意味があり、
"もう一つの我が家"という意味だという。この土地に住む人
たちは他の土地から来たか別の土地に移り住むものが立ち寄る
ことが多く、孤独さを感じるので家が必要だろうと考えて
店を構えたのだという。アニーはそんなシェフにくどかれると
ヤンチャな男だとして、ママからはそういう男には気をつけろと
言われていると語る。帰ろうとするが、アーモンドとチェリー
のタルト、そしてイザラを食べていって欲しいと言われ、
チェリーを初めて食べた時の気持ちを思い出しながら食べて
欲しいという。
アニーは気が付くと、ザビエルの家のベッドに寝ていることに
気が付く。朝食を作っていたザビエル。
ガスという犬が部屋にいて、アニーはまるで夕べの記憶が無か
った。フラフラしていたので声を掛けたというザビエル。
アニーは多分イザラのせいだろうとし、鎮痛剤を飲んでいた
のでフラフラになってしまったのだと語る。送っていこうと
したが、君が家の場所を話してくれなかったので連れてきた
事を告げ、ズボンは自分で脱いでいたのだと語る。
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アニーは姉・ダニエルとの話し合いも不調に終わり、イタリア
のベネチアでの任務も失敗に終わる。幸いにして任務に支障を
来すことはなかったが、やはりアニーもダニエルとの関係に
於いて不調であることで何処か任務にも気が入らない状態
だった。この機会にリフレッシュな休暇を求められ、住む
ところを探しそこに決める中、近くにあるスペイン系の
料理店にいくとそこでイケメンのシェフと知り合い。
しかしその男性はスペインの組織、CNIがマークしている男性
で、ザビエルは弟のゴルカと共に元ETA(バスク祖国と自由)
組織に属していて2003年には要人誘拐を企て検挙されている
ことが判明する。

今回のドラマを通して改めて兄弟の関係とか家族の絆
みたいなものを感じる作りだった。

シーズン2のメインの流れとしては、アニーが自分の仕事を
姉に打ち明けるということと、シーズン1の後半から持ち上
がった情報漏洩の件でジェイの動向が気になるが今回その辺
のネタで構成されたものだった。

そういう意味では二つの要素が折り重なるようにして
存在していた今回のエピソードはシーズン2を象徴している
ものがあり、その対応なり今後の行く末を占うのに興味深い
状況として描かれたのではないか。

アニーが冒頭から作戦に失敗するというのも珍しい。
バッグを盗まれたので、アニーの情報からダニエルがまた
危険にさらされてしまうのではないかというものが有った
のも確か。バッグの中には携帯電話などが含まれている
なんて事は無かったのだろうね。

新しい部屋に引っ越し。
何もない部屋だけど、普通の暮らしとは違う訳で世界中を
飛び回っている彼女にとっては普通の暮らしというのは
似合わない。
ダニエルが家を出た妹を何処かで呼び戻してくれるのでは
ないかとして期待しているけど、やっぱり子供たちを思うと
近くに家族がいるのは危険だからね。
ただ正直このドラマ、Anne Dudekさん目当てで見ている
ので離れて暮らすと出番が無くなるようでその辺は心配
かも。

ミスした流れを取り戻す流れは存在するのかなと思っていた
けど基本的には今回のアニーはやられっぱなしだった。
ザビエルとゴルカの関係を通して、兄弟であっても
誤解した流れのままでいるとこう言う事にも繋がってしまう
かと思うとちょっと怖いね。

スペインの諜報機関の名前とか珍しいなと思って見ていた。
日本が舞台とされる場合、KOANとかGAIJIとか言われるんでしょ
うかね(笑)、スペインに於けるバスク自治区の扱いというのも
世界史を勉強していればよく知られているのかも知れないけど、
日本史専攻だった自分にはあんまり馴染みがない。
ただスペインのサッカー・リーガを見ていると、よくバスク人とスペ
イン人のことが話題に出るよね。

CIAの尾行を次々と交わしてアニーをあっさりと捕まえた
ゴルカって相当強者だなと思っていたけど、ザビエルは
もっと強かったな(笑)

店を構えて居場所を作っておきたい兄の気持ち。
その辺はダニエルにも存在していると思うけどね。

そしてジェイはなんとフェニックス行きに反発して暴挙に
出た。ジェイと父・ヘンリーってまるで人種が違うのに
親子なのかと相変わらず違和感は有るけど、父親の癖を
利用して、父を出し抜いたところは血は争えないという
ところなのか。

目の見えないオーギーに対して目をつむっていて!と語る
シーンとか、オーギーからワインの栓抜きをプレゼント
されるシーンとかほのぼのしたシーンも程よく挿入されている。

・Apple Trees & TangerinesのCan You Save Me

・James Vincent McMorrowのHear The Noise That Moves So Soft And Low
・YppahのNever Mess With Sunday
・PacifikaのPaloma
・AWOLNATIONのKill Your Heroes
・PacifikaのSol


アニー・ウォーカー (Piper Perabo) CIA
オーギー・アンダーソン (Christopher Gorham) CIA
アーサー・キャンベル (Peter Gallagher) CIAの機密部の部長
ジョーン・キャンベル (Kari Matchett) 国内防衛部(DPA)の部長
ダニエル・ブルックス (Anne Dudek) 姉
ベン・マーサー (Eion Bailey) アニーと恋に落ちるが・・・
ケイティア・ブルックス (Adelaide Humphreys) ダニエルの娘
クロエ・ブルックス (Avigail Humphreys) ダニエルの娘
マイケル・ブルックス (Evan Sabba) ダニエルの夫
ジェイ・ウィルコック (Sendhil Ramamurthy) アーサーの部下

ザビエル・エチャルテ (Santiago Cabrera) スペイン料理店
ゴルカ・エチャルテ (Matias Varela) ザビエルの弟、元ETA構成員
ヘンリー・ウィルコックス (Gregory Itzin) ジェイの父
--- (Jon De Leon) Staffer
--- (Dean Copkov) Stunt Compadre
--- (John Stead) Stunt Compadre
カール・シュミット (Ian Matthews)
--- (Miranda Millar) Neighbor
ガルシア (Paulino Nunes) CIA
キャメロン (Jonathan Watton)
--- (Christian Lloyd) Doorman
--- (Colin Price) ATF Agent



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