コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case

製作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase/


第16話 ボランティア
Volunteers

脚本/Jan Oxenberg 監督/Allison Anders
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1969年6月3日。ジュリアとジェラルドはルネの事を目隠しして
ステーションワゴンに乗り込ませる。

2004年、カルバンビルを解体し駐車場にしようとしていた現場
で白骨遺体が二体見つかる。ビニールシートでくるまっていた
事もあって遺留品は全て残っていた。着ていたベルボトムの
シーズンから60年代の遺体である事が推察される。
当時の記録を調べてみると白人女性と黒人女性の失踪届けが
出ていることを知る。
女性は白人のジュリア・ホフマン、男性は黒人のジェラルド・
ゲイリー。失踪当時乗っていたとされるステーションワゴンが
消えていたことや、遺体の放置の仕方は当時のマフィアが関与
していた事を思わせた。

アダム・クラークという男性と三角関係に有ったことを知り、
早速会いに行く。現在のアダムは人々に生き方を提言する
ライフコーチをしていた。彼に話しを聞くと二人はカナダに
居たと思っていたという。当時の若者はコミューンでベトナム
参戦に対する反戦運動が活発な時期だった。アダムに被害者の
二人が麻薬の売買に関わっていたことを尋ねるが、それは無い
という。彼らと親しくしていたというテリー・マックスウェル
を訪れる。彼女は現在画商をしていた。彼女から当時のアダム
は活動家の先頭に立って自分自身の事に忙しかったという。
彼は人気が有ったために女性からも人気があってやりたい放題
だったという。テリーは事件当時警察は敵だと思っていたので
言わなかったが、被害者の二人は何やら秘密活動を行っていた
様だと告げる。Dr.Lという人物と接触したり、現金の封筒を
持っていたりしたという。ジュリアは本気で活動を行っていた
が自分は何か問題が有ればすぐにコミューンからは離れようと
思っていたことを聞く。

遺体の入ったビニールシートの中から茶色の長髪とコーヒーの
成分が検出される。遺体が放置されたのはコーヒー工場の近く
ではないかという事になり付近の河川を調べるとワゴン車が
発見される。中からサイフが見つかり、そこには緊急時用の
住所の書かれた紙がビニールに封をされて入っていた。
早速住所の場所に行くと、対応に出たのはDr.リンデンだった。
ジェインを探しているというと、ジェインは組織の名前だった
という。そこで始めて被害者二人が中絶手術の為のボランティア
をしていた事を知る。消えた日の朝にはルネという女子高生を
連れてきたといい、処置が済んだ後に二人は彼女を連れていった
という。二人が亡くなった後の連絡係はコレット・ファーガ
ソンが行っていた事を知り、彼女に話しを聞きに行く。
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今回は反戦運動と称して持て囃される男性の過去を描いたもの
だった。
ヒッピーと呼ばれる愛と平和を訴えて戦争へ行くことに反対する
若者達の時代に起こった殺人事件だ。

当時の情勢不安な所や、中絶手術が禁止されていた時代という
背景もあって、ちょっと危険が漂う感じで若者が無尽蔵に活動
を広げていた感じ。

マフィアや麻薬の影を臭わせつつ、対立する黒人解放宣戦など
怪しさが色んな所で漂っていたが、結局ドラマはアダムの経歴
を知ることで急展開を迎える。彼は反戦どころか66年から67年
の間に戦地に行き、麻薬の売買で捕まっていること。FBIから
交換条件として反戦運動の情報を売っていたことを知る。

当時から裏切り者の噂は流れていたわけだが、まさか活動を
主導していたアダム自身がスパイであり、更には殺人者だと想像
出来る人も居ないだろうね。

髪の毛が残っていた事が決定打となったわけだけど、写真など
手元に残しておかねば良かったのにね。あの時代の夢のような
時を忘れられずに居たのだろうな。
そんな彼が現在に於いてライフコーチなる啓発活動を行っている
ところもなんとなく納得してしまう様なエピソードだね。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) フィラデルフィア市警殺人課の刑事
スコット(スコッティ)・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) フィラデルフィア市警殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事
クリティーナ・ラッシュ (ニッキー・エイコックス) リリーの妹
クリス・ラシング (ジャスティン・チェンバース) 警察

カイト (Josh Hopkins) 検事補

エリッサ (Marisol Nichols) スコッティの彼女?
テリー・マックスウェル (Karen Austin) 画商
チャーリー・リンズラー (Michael Harney) ルネの彼氏。
ルネ (Mary-Joan Negro) 2004年
アダム・クラーク (Chris Sarandon) 2004年・ライフコーチ
ライオネル・ロイス (Terrence Flack) 2004年。服役中
コレット・ファーガソン (Elayn Taylor) 2004年
レオ・リンデン (Watson Watring) 2004年。医師

ジュリア・ホフマン (Amber Benson) 事件当時22歳、被害者
ルネ (Maggie Grace) 中絶手術を受ける。当時17歳
1969年のチャーリー (Trever O'Brien)
1969年のテリー (Katee Sackhoff)
1969年のアダム (Riley Schmidt)
ルーイエ・アマンテ (Doug Spinuzza)
ジェラルド・ゲイリー (Garland Whitt) 被害者。黒人男性
1969年のDr.レオ (Jim Gleason) 闇の中絶手術
1969年のコレット・ファーガソン (Milauna Jemai) 連絡係
ジョニー (Jason L. Miller)
1969年のライオネル (Jocko Sims) 黒人解放戦線

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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