コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン2)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマン
、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase2/



第16話 お星さま Revenge

脚本/Jay Beattie、Dan Dworkin 監督/David Von Ancken
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1998年8月29日。
トレスデールのデパートに買い物に行くブリーム親子。
妻・ティナ、夫・トム、そして9歳になる息子のカイル
カイルの洋服を買うが、カイルはこれまで好きだった漫画キャ
ラクターの服ではなく、大人っぽい服を着たがる。理由を聞くと
シェルビーという女の子と同じクラスになり、更には隣の席に
なるということだった。一枚25ドルもする服に難色を示す妻
だが、トムは一枚買ってあげようという。カイルは一人で試着
室へと向かう。ティナは付き添いが必要だと言うが、カイルは
もう子供ではないとして一人で行きたがる。トムもそれを尊重
する。
しかしカイルはそこで居なくなり、一ヶ月後に
ヨットハーバー
で遺体として発見される。

ジョンは兄の
アンソニーに呼び出されて、彼が勤めている教会
へと足を運ぶ。アンソニーは神父をしているが、98年に有った
小学生誘拐事件に於いて、
バーニー・ガンツが当時懺悔してい
た事を話す。バーニーは見張り役をしたという事を、アンソニー
は神父として聞いていた。つい最近宝石強盗に入ったバーニー
は射殺されたことで、懺悔の内容が公開されたのである。

当時の資料を調べると、身代金の要求の電話があった事を知る。
しかし取引に失敗し一ヶ月後に遺体として発見されていた。

ガンツの経歴を調べると小物の軽犯罪者で、兄の
マニーと組んで
いた事が分かる。

マニーの元に行くリリーとスコッティは、カイルの事を尋ねる。
すると雇われて見張り役をしていただけだという。依頼人の
名前は知らないが、彼はカイル家の金庫には
10万ドル分の無記名
債権
が入っていると言っていたとの事。受け取りに失敗すると
雇い主はパニックになって俺たちを解雇したのだという。

ニックとウィルは、カイルの両親の元に行く。
昨年カイルの部屋を片付けたとのこと。
98年当時無記名債権の事を尋ねると確かに持っていたが、夫の
トムは誰にも話していないという。FBIのアドバイスによって
それを身代金として渡そうとしたが、持って行ったゴミ箱に
犯人は来なかったとの事だった。すると妻のティナは、自分の
妹とその夫の
エドにそれを話したという。

エドを事情聴取すると、誘拐の事実を認めるがFBIの姿を見て
ビビリ別の手を考えたという。一人の男にカイルを売ったとの
事だった。

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1998年に誘拐され殺害された少年・カイル。
容疑者の一人が亡くなった事で、その時の懺悔を聞いている
神父は、刑事の弟・ジョンにその事実を伝える。
未解決だった事件が再び動き始める。

スティルマン家の事情にちょっぴり触れられる話だった。
ジョンには神父をしている兄が居たり、娘は18歳の時に
男に襲われていた事実があるなど、その辺の事実に触れられた。
今後このエピソードが発展することは無いのかも知れないけど
そんな事実を乗り越えて、子供に洗礼式を行う事で、前進して
いる姿があった。

さて事件は、身代金誘拐事件を扱った物。
家族と犯人にしか知り合えない事実を上手く利用したことで
一気に解決に向かうかと思いきや、そこはまた一癖も二癖も
有るのがドラマ。

カイルの妻・ティナは息子を失った事に対して夫・ケンを
責め続けていたわけだけど、ティナが妹夫婦に話したことが
全ての発端だったことで相当ばつの悪い話だったのでは無かろ
うか。

血の繋がりはないとはいえ親戚を誘拐して金を奪おうとする
ところが凄い訳で、その動機は薬代の為というしょうもないもの。

子供故に簡単に大人の言うことを信じてしまう怖さを感じる
話で、カイルの事を洗脳に近い形で留めてしまったところは、
学校の校長らしく子供への扱いが上手い一面があったのかな。
アメリカのドラマを見ていると、校長が小児性愛者というネタ
は結構多い気がするのだけどどうなんだろうか。

子供が親からの愛情を得られないことでの嫉妬心が動機なのか
と思い始めるも、その辺のやりとりにも一癖も二癖もある。
リリーが自らの経験談によって、アーチーから話を引き出す
辺りも、ちょっぴり悲しくさせられるものがあった。

刑事は自らの心に傷があるほどに、捜査として上手く立ち回る
事が出来る物なのだろうか。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事

クリスティーナ・ラッシュ (Nicki Aycox) リリーの妹
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事 #10
アンナ・メイヤーズ (Robin Weigert) 刑事 #11
フラニー・チン (Susan Chuang) 分析官


2005年
ジェニー・スティルマン (Melinda Page Hamilton) 娘
アーチー・ターナー (Jesse Head) 息子、救命士
ブラッド・ウィザム (Ty Treadway) ジェニーを強姦?
マニー・ガンツ (Brendan Wayne) バーニーの兄
アンドリュー・スティルマン (Michael Shamus Wiles) 兄・神父
--- (Daniel A. Lopez) 洗礼を行う神父

1998年
ルディ・ターナー (Vincent Angell) 学校長、児童性愛
カイル・ブリーム (Cayden Boyd) 9歳、誘拐される
ティナ・ブリーム (Brigid Brannagh) 母親
バーニー・ガンツ (Kyle Davis) 誘拐を懺悔
アーチー・ターナー (Andrew Michaelson) 息子
ケン・ブリーム (Brent Sexton) 父親、ルディを殺害
サンドラ・ライリー (Audrey Wasilewski) ルディの元妻
エド・クリプキ (Clay Wilcox) ティナの妹の夫


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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