コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン3)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマ

、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase3/



第7話 殺人予告 Start-Up

脚本/Karin Lewicki 監督/James Whitmore Jr.
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1998年12月6日。ハイテク株のバブルがはじけかけていた頃、
ベンチャー企業・ライオンスタッフの上場によって大金を手に
した共同経営者のスコット・ソーヤーとエイミー・リンド。
ハイテク株は終わりなんて言わせないとして、スタッフたちは
大盛り上がりする。エイミーは儲けだけが全てではなく、まだ
紙面上のことで現実ではないとするが、スコットは興奮し、
これからもっと発展することを告げる。
しかしエイミーは、川の上のボードの中で一人亡くなって発見
される。

2005年、学校に中古のPCが寄付されて来る中、少年はPCのハー
ドディスクを修復した際に、中から脅迫状が出てきたという。
文章には実在する名前・エイミーの事が書かれており、毒殺
するような事が書いてあるという。そして何のことだか文章の
中には"ガスティー"と書かれていた。エイミーは24歳という
年齢で心不全で亡くなっていた。この文章を書いた人物を
探そうという。

一方西分署のアナ・メイスに呼び出されたスコッティは、彼女
からスクールキルダーで女性が川の中に突き落とされる事件が
発生したという。スコッティの幼なじみエリッサもそこで
川に落ちて亡くなっている事から、もしかすると連続殺人事件
ではないか?という。容疑者のダンテ・サンチェスの事を明日
取り調べる事を聞かされ、一緒に取り調べの場に来るか?と尋ね
られる。スコッティは自殺ではないと分かっていたとし、いつか
証明できると思っていたと語る。

PCの中の日記を見ると、この文章の2日後にエイミーが亡くなっ
ている事を知る。エイミーにはオートンスクール時代の同期と
会社を立ち上げており、PCの寄贈元はその会社"ライオンスタ
ッフ"のものであると判明。97年にMBA取得、98年に会社を立ち
上げ、その年に株式上場を果たしている。しかし二ヶ月でバブル
は弾け会社が倒産している事を知る。

エイミーにはフィラデルフィアに住む姉・アローラが居る事
が分かり事情を聞きに行く。妹は夜中まで仕事をしていたと
いう。スコットとの関係を尋ねると、エイミーは彼に気があっ
たみたいだが、スコット自身は女っぽい女性が頼みだったとし、
男勝りで意固地なエイミーとはタイプが違っていた事を知る。
エイミーは頭脳担当でスコットは主に広報担当だったとの事。
コールマンが彼女たちの会社に100万ドルを出資する事を決めて
一日で全てが変わってしまったとの事だった。
エイミーにはゲイジという弟が居て、10歳になるときに亡くな
ったという。AM3:00に亡くなった事で、エイミーはそれを元に
事業を立ち上げようとしていた事を聞く。

スコットに話を聞くと、彼によると従業員が敵だったという。
中でもマルビンダーという従業員が経営に加えて欲しいと
訴えてきたという。ガスティーという言葉をよく使っていた
事を聞くと、日記の単語と符合する事が分かる。ヒンディ語
で"娼婦"という意味との事だった。
しかしマルヒンダーから話を聞くと、日記を書いたのは自分
ではなくオフィスではその言葉が流行っていたと告げる。
また当時大金が絡んでいた事から、スコットとエイミーの仲が
悪かったという。スコットは無駄遣いしフェラーリを購入し、
スーパーボウルに広告を出すために105万ドルの広告契約を
勝手に出して300万ドルの赤字を出したとの事だった。

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■亡くなった人との決別

スコッティは未だにエイミーの死の事について調べているが
スティルマンからは、何年経ってもその原因は分からないと
言われ、前を向いていく事を説得される。

今回のドラマの中でも、殺害された女性・エイミーは弟の死
をずっと引きずっている様子が存在した。しかし最終的には
弟のこととは決別して自分の人生を歩むことを口にした直後の
殺人事件だった。

■出資者のコールマン

元々は自分の金ではなく奥さんが資産家だったようだ。

エイミーの再度の検視によって、死因は塩化カリウムだと
いう事が判明。コールマンの妻も94年に心不全で亡くなって
いること。そしてコールマン自身腎臓を患っていて塩化カリ
ウムを処方されている事が分かる。

■PCの中の日記の謎

インド人が書いたであろう事が判明するが、書いたのはマル
ビンダーではなくその妻だと判明する。妻とは親同士の合意で
勝手に結婚させられた事で、殆ど向き合って居らず、マルビン
ダー自身はエイミーの事が好きだったようだ。

■コールマンの秘書・ジェラルディン

20年間コールマンの事を支えてきた女性。
彼女はコールマンの事が好きだったのかな。
ライオンスタッフの株価が急激に落ちている事を知り、
空売り・インサイダー取引の形跡が見つかっていく。
HGフライデーという名で空売りが行われ、それがジェラルデ
ィンである事が判明する。
しかし実際には、名を借りたばかりで全てはコールマンの仕業
だった。

■熱気球を上昇させるために・・・

目の前に岸壁が迫る熱気球に乗った人が上昇するためには
砂袋を落下させる必要がある。果たして砂袋はスコットなのか
エイミーなのか・・・

■スコットという悪魔のような人物

エイミーの最大の不幸はスコットという人物に出会った事だ
った。勝手にアホみたいな投資をして会社を潰した挙げ句、
エイミーを殺害するというとんでもない人物。見ていて殺意
を覚えるようなキャラクターだった。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事
ジョジー・サットン (Sarah Brown) 28歳、新しく殺人課へ

フラニー・チン (Susan Chuang) 検視医
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事


2005年
クリフトン・コールマン (Richard Cox) 富豪
アローラ・リンド (Valerie Dillman) エイミーの姉・科学教師
ダンテ・サンチェス (Mark Adair-Rios) 殺人の容疑者
スコット・ソーヤー (Rodney Scott) エイミーと共同経営
マルビンダー・カタニ (Amir Talai) インド系の従業員
ジェラルディン・ライト (Deborah Van Valkenburgh) 秘書
アナ・メイヤース (Robin Weigert) 西分署の刑事
ナンシー (Lori Lively)
テイラー (Zach Mills)
モパリ (Qumaru Nisa)

1999年
エイミー・リンド (Sarah Jane Morris) 共同経営


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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