コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン3)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマ

、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase3/





第9話 ペンダント A Perfect Day

脚本/Veena Sud 監督/Roxann Dawson
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1965年8月28日。
ジャージー海岸で遊ぶ4歳のビビアンと母親のシンディ。そろ
そろ帰ろうという母に対してビビアンはもっと居たいという。
母は娘に目を瞑らせて、波の音を聞かせ、この海は決して何処
にも消えない事を告げ、いつでもここに有るのだと語る。
しかしビビアンはその後亡くなる。

2005年。
ホームレスが人間の手をつり上げたとして、殺人課が動き出す。
検視医の
フラニーによると、遺体は白人の女性で3歳から5歳児。
腕の骨が2本とも折れていて、落下したときの骨折痕ではなく
回復した跡が見られるという。そして遺体は40年以上川の中に
有ったであろう事が伺えるという。
当時の記録では該当する行方不明者の届け出が出ていなかった。
しかも当時は虐待に対する認識が無かったこともあり、虐待さ
れていたとしても、そこから辿ることは出来ないという。
リリーは白骨体から顔を復元しようと告げる。

ニックは骨折痕から、該当するであろう人物を特定してくる。
1965年に
セントボリフェース病院で同様の怪我をした人が運ば
れた記録が残っているという。担当した
グレッグス医師は現役
だとの事。

早速話を聞きに行くと、グレッグスは当時研修医だったという。
頭骨と尺骨を折った子供という事で覚えているという。
母親はドライブインレストランの制服を着ていたとし、その時
母親は誤って抱いていた子供を落としてしまったと話していた
との事。しかし腕の骨折はねじ曲げられていたという。その事
を指摘すると、女性は私は悪い母親なので、この子と離して
欲しいといわれたという。

偽名を使っていた為に母親の名前は分からず。
しかし当時ドライブインレストランに努めていたとの事から
レストランが
エルウッドグリルだと判明し、オーナーに話を
聞く。すると恐らくその人物は
シンディだとし、いつもビクビク
していて何かから逃げたがっていた様だという。夫はとても
いい人そうな人物で、シンディの方が旦那を振り回していた
様だとの事。その時どっちかが死なないと終わらないという謎
の言葉を聞いたと証言する。夫の名前は
ロジャーだという。

そんな中、顔を復元した事でその人物を知っているという人
が現れる。法廷書記官をしている
スタントンという女性だった。
復元した人物は、私だとして、自分の幼いときの写真を見せる。
自分は歳の時に養子になったが、その人物はビビアンではないか
という。母親からビビアンの事は空想の人物だと言い聞かせら
れたという。ある時母は教会に私を連れて行くとそこで置き去り
にし、別れ際に
ペンダントを置いていったとの事。
彼が守ってくれるとしてペンダントを手渡されたとすると、
ペンダントには聖ミカエルが彫られていた。ミカエルは警察の
守護聖人であり、裏面に彫られているナンバーから、そのペン
ダントの持ち主は警察官・
アート・バルドーチンであった。
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■1965年の事件

冒頭からいきなりマイガールのBGM。
登場する双子の女の子が滅茶苦茶可愛らしい!
そして母親シンディを演じるCharlotte Stewartもとても美人
さんだった。

■川で亡くなったビビアン

しかしよく川で白骨体が流されずに見つかったなという感じ。
医療記録が残っていたことで随分捜査の進展に役だったけど、
医療記録ってどのくらいまで残されている物なんだろうね。
当時の医師が未だに現役というところが驚いた。

■虐待しているのは母親か父親か

当初は目が悪いと語っていた母親の責任かと思わせたけど、徐々に
父親である事が判明していく。当時虐待に対する社会的な認識が
足りなかったことも有り不幸な事態へと発展していったようだ。
しかし警察官が虐待するってパターンはドラマでは意外と多い
気がする。

■まさかの双子

何故モーラは生き延びて、ビビアンが死んでしまったのか。
母親は何故子供を捨ててしまったのか。
そして母親自身は生きているのかなど気になる要素が多かった。

■同じ警察官が関わるデリケートな話

ロジャーだけでなく、もう一人の人物・アートもまた警察官。
アメリカでの警察官同士の妙な連帯感・結束感が時に暴走を
引き起こすことがあるけれど、今回はアートが虐待している
ロジャーを仲間と共に殴り飛ばすシーンが有った。

■シェルターの存在

自助組織が存在していた事は、ホントに良かったと思う。
こういうボランティア組織ってアメリカは多いよね。
日本も多いのだろうけど、あんまり有るのかどうかはよく分か
らない。

■殉職したロジャー

アートが殺害したのかなと思ったけど、殺害には関与していない
のかな。
最後にアート、モーラ、シンディの再会はなかなか感動的だっ
た。
リリーやスティルマンたちは、生きている相手を裁きたかったのだろう
けど苦肉の策として、刑事達の集まる店でロジャーの写真をハズさせた。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事
ジョジー・サットン (Sarah Brown) 28歳、新しく殺人課へ

フラニー・チン (Susan Chuang) 検視医
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から


2005年
ナンシー・ウォルシュ (Maree Cheatham) ジャーマンタウンでシェルター
モーラ (Megan Follows) 双子の娘
アート・バルドーチン (Ned Schmidtke) 元警官
シンディ・バルドーチン (Charlotte Stewart) アートの1日だけの妻
グレッグス (Jack Betts) 医師
ティファニー (Jessie Jones) シェルターの後援者
--- (Marc Raducci) パートナー
マッティ (Damara Reilly) ドライブインのオーナー
--- (Kelly Sells) Bruised Wife

1965年
シンディ・ムルバニー (Meredith Monroe)
ロジャー・ムルバニー (Michael Rodrick) 父親・警察官
モーラ・ムルバニー (Amy Schlagel)
ビビアン・ムルバニー (Zoe Schlagel) 双子の娘、父に殺害される
アート・バルドーチン (Christopher Stewart)
ナンシー・ウォルシュ (Tracy E. Wilson)
ティファニー (Olivia Hack)
マッティ (Tuffet Schmelzle) ドライブインのウェイトレス
グレッグス (Tim Tracy) 医師


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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