コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン3)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマ

、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase3/





第20話 死刑囚 Death Penalty: Final Appeal

脚本/Sean Whitesell 監督/Alex Zakrzewski
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1994年6月4日、ラング家は引っ越しする。
妻がアルコール中毒の為の施設に入り、
夫・マイクは16歳の
ケイト
と共に新居へと移り住む。
元囚人を雇う引っ越し業者を使うマイク。元囚人であっても
やり直すチャンスを与えたいとするマイク。それはママにも
該当するのではないか?とケイトは反発し家に帰りたいとつぶ
やく。
ケイトはその晩、台所で暴行された後に殺害される。
容疑者は引っ越し業者の元囚人・
アンドレ・ティブスだった。

2006年、殺人課ではクーラーが故障し暑い日々を過ごしていた。
ウィルの元に刑務所のアンドレから電話が有ったという。
94年に少女をレイプ殺人した受刑者で死刑判決の出ている囚人
だった。
そんな中、17分署の悪徳警官・
ジョーイ・ノーマンが拳銃自殺
した事件が報道される。彼は主に不正三件に関わっていた容疑
をもたれたまま自殺。アンドレの事件を担当したのもノーマン
だった。

ウィルとミラーはアンドレに会いに行く。
するとアンドレもノーマンの自殺の件を知っており、自分を
逮捕したのはアイツで自分が無実であることを訴える。
ポケットに有った手紙をアイツが盗んだのだとし、俺の話を信
じる様ウィルに訴えるが、自白以前に状況証拠は全てアンドレ
が犯人であることを指している事を告げる。

調べた結果手紙はなく、当時殺害されたケイトの家の近くで
逃げ去るアンドレを掴まえたのがノーマンだった。アンドレの
靴に付着していたのが被害者の血痕であり、ケイトの父・マイク
もまた逃げ去るアンドレを目撃したとする証言によって、
容疑者が確定したのである。

アンドレはあの日マイクを怒らせたので嘘をついているのだろ
うという。あの日自分は詫び状を持ってケイトの家を訪ねたと
いう。
アンドレは引っ越し作業中にマイクが大事な鏡を運ぶのを手
伝うという親切心を断り、揉めている間に鏡を割り、経営者
ウェイン・ネルソンからクビを宣告されていたのである。
夜中の一時にケイトの家に行くのは尋常ではないとするウィル。
アンドレはクビになった後、飲み屋に行ったが、閉店まで飲ま
ずに居られるか自分を試しただけで、勇気を振り絞って手紙を
書いたのだと語る。

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■死刑囚の無実は晴らせるのか

今回のメインはウィルだった。
死刑囚が黒人という事もあるし、当時の事件にも僅かに関わり
が有った事もあるのだろうけど、似たような出身地であり
ウィルとは紙一重の人生を送っているという事で、上手い
味付けがしてあった。

でもウィルはなんでこんなに頑なに死刑囚の言い分を信じな
かったのだろうか。嘘をつく容疑者がそれだけ多いって事
なのだろうか。

■警察が事件を意図的にねじ曲げる

大切な人の死を前にして混乱している相手の証言を誘導させ
るというのは、有る意味反則っぽいね。
自殺した刑事は、黒人への差別意識があるのか。

刑事が間違ったのは良いとしてもその後のフォローが最悪。
検事局のあの男は一体何なんだって感じ。

■隠されている家庭・家族の事情

飲酒の件で被害者のケイトの母と今回の容疑者・アンドレは
共通点が有った。ケイトの悩みを聞いているウチに男女の
関係に陥る危険性も有るのではないかという可能性は有った
けどね。

■ケイトの父・マイクの罪

悲しいのは分かるけどこの人にも随分罪は有るような気がする。
まず年頃の娘がいるにもかかわらず、囚人の居る引っ越し業者
に頼んだこと。まぁ婦女暴行で捕まったわけではなく、飲酒で
傷害罪だったという事で容認したのかも知れないけど、リスク
は存在していた。

また彼の証言によって一人の無実の人間が死刑にされてしまった
事。なんだか何処まで罪を感じているのか分からない様な
感じで、一番複雑な心境にさせられたのはウィルだけだった
のではないか。

■意外な人物の浮上

ケイトの友人・バービーと、引っ越し業者の経営者ウェイン。
バービーは好奇心が旺盛だからなのか。何故犯罪者にこうも
簡単に近付いていくのか理解できないものが有った。
一方ウェインには虐待していた過去が発覚。そして娘のフェイ
スが12年前に家を出ている事が判明する。

■ドロップキック

検事補が言い始めたドロップキック。
それを何故かジョンが仕返しとばかりにドロップキックの事
を言い始めた。あの時の会話を何処かで聞いていたのか?

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事

フラニー・チン (Susan Chuang) 検視医
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から


2006年
マイク・ラング (Eddie Bowz) 主人、妻はアル中
ウィリアム・ダナー (Thomas Calabro) 検事補
ジョーイ・ノーマン (Michael Cavalieri) 17分署の刑事
バービー・イェン (Charlet Chung) 現在弁護士?
--- (Landall Goolsby) 事務員 
--- (Stacy Hall) 看守
アンドレ・ティブス (Michael Jace) 殺人の容疑者
--- (Weston Nathanson) 刑務所長
ウェイン・ネルソン (Dean Norris) 引っ越し業者・経営
フェイス (Lori Rom) ウェインの娘、12年前家出

1994年
ケイト・ラング (Cameron Goodman) 被害者
バービー・イェン (Samantha Quan) ケイトの友人


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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