コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン3)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマ

、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase3/





第22話 ポーカー The River

脚本/Tyler Bensinger 監督/Craig Ross Jr.
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1984年1月14日。
セントウォルターズ病院のERで働く医師・グラント・ボーウェ
ン(40歳)
は、次々と運ばれてくる患者を見事な判断で処置して
いく。来年から
コーネル大に進学が決まり父と同じく外科医の
道を歩もうとしている息子の
ジェイソンは、父の職場に来て
そんな父の姿を見ては尊敬していた。患者の
家族・リーからは
夫を助けてくれたお礼だとしてグラントに全財産を渡すことを
告げるが、グラントは当然のことをしただけだとして、金は
受け取らなかった。
しかし彼は病院近くで殺害される。1984年8月容疑者は逮捕され
事件は解決したかに思えた。

2006年。ダナー検事補を殴った事で内勤させられるウィルは
折り紙で鶴を織る。
そんな中、ドナの変わりに
デビッド・ケイジ検事補が新たに
派遣されてきて、殺人課に挨拶していく。
そんなデビッドは、
エドウィーナという女性を連れてくる。
彼女は84年の医師殺害事件の目撃者であり、当時ドラッグを
していたので警察に証言することが出来なかったとして、話を
しに来る。
グラントが殺害した事件は、現場近くにいた黒人のホームレス
が容疑者として捕まり、二ヶ月後に獄中で亡くなっていた。
しかしエドウィーナの話だと、殺害される直前に医師と話を
していたのは白人の男性であり、男はセント・ウォルターズ
病院のキャップを持っていたという。

一方出勤してきたスコッティは近くでキャットが
母・ディーナ
と話し合う姿を目撃する。キャットは母に
ヴェロニカを公園に
は連れて行かないよう話していた。
スコッティはキャットから話を聞くと、
ファンリー公園に変な
男が居るので娘をそこには近寄らせたくないという。男は子供
を連れていないのに公園で一人本を読んでいるのだという。

当時の事件の資料を見ると、犯行は
38口径の銃弾
容疑者だったホームレスは被害者の靴を履いていた事から
捕まっていた。被害者の身体には
赤いハートのステッカー
付着していたという。

リリーとウィルは被害者の元妻で
ドレクセル大学で大学教授を
している
アン・ボーウェンに話を聞きに行く。
知り合いに殺害されたかも知れないことを告げると、ERの同僚
セス・ガービーという医師がおり、彼のことを妬んでいた
事を告げる。かつて
アトランティックシティの学会に同行した
際に、カジノに立ち寄り、その時セスから誘惑された事を語る。
グラントの父は飲んだくれていたがセスは医師として名声を
得て家庭も円満だった事で、セスは妬んでいたのだという。
グラントが死んだ後にもプロポーズされた事を語る。

外科医をしているセスに話を聞きに行く。
するとかつてグラントに妬んでいたのは確かだが、彼は転落し
ていったという。過去が忍び寄ってきたのだという。
彼はポーカー場に通っていて泥沼であり、家族を蔑ろにして
いたという。
サイラス・ティスデイルという男性とよくポーカ
ーをしており、その時ちょっとしたいざこざが有ったという。

サイラスに逢い、当時グラントを脅したのか尋ねると、それは
全くの正反対で彼とは意気投合していたという。殺害された
当時には自分はスキニーの店でポーカーをしていたと。自分の
大事な弟子を殺すわけがないという。アイツは、女性とポーカー
との間で板挟みだった事を語る。

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■被害者グラント

一見すると外科医/ERのエースで非の打ち所のない人物。
息子からも尊敬の眼差しで見られており、人間としても尊敬
出来そうな感じ。何故そんな彼が殺害されなければならなか
ったのか。

■容疑者たち

1) 妻・アン。
夫の死後、150万ドルの生命保険を手にしている。

2) 同僚セス。
グラントの妻・アンを愛していたが振られる。
医師としても優秀な彼を妬む理由は沢山ある。

3) 息子・ジェイソン。
優秀だと思っていた父親に意外な事実が浮かび上がっていく。
尊敬から軽蔑に至るときのエネルギーは相当な物があるだろう。
特に彼女のサラとその家族と卒業記念のディナーでの失態は
辛そうだな。

4) サイラス
ギャンブル狂の男。冒頭ではグラントを恫喝するような感じに
見えたが・・・

■ギャンブルに墜ちたグラント

親がどうしようもない飲んだくれで、そこからはい上がって
外科医にまで上り詰めたのに、墜ちるときは意外とあっさり。
アトランティックシティでのポーカーでの勝利が全ての人生を
狂わせてしまった感じだけど、あの時負けていれば、ここまで
のめり込まなかったのだろうか。

自助会に通うも、サイラスという男がいつまでも付きまとって
くる辺り、なんとも嫌な感じだね。
親友だとしているけど、サイラスという男は悪い道へと引きづ
り落とす悪友だよね。

■スコッティの過去

公園で男児を物色している男を思わず殴り飛ばした。
スコッティには自らそんな被害に遭った事があるのだろうか。
それとも子供を狙う犯罪故に、感情を抑えきれなくなったのか。

■ミラー刑事

今までミラーの私生活はベールに包まれていた印象もあった
けど、今回初めて娘と母親の姿が見られた。知ってみれば
大した謎でも無いけど。

■ウィル、現場に復帰

新しく来たデビッド検事補の口添えで見事復帰。
デスクワークで折り紙し始めたウィルを見て、みんな心配して
しまった事だろう。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事

フラニー・チン (Susan Chuang) 検視医
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から


2006年
サイラス・ティスデイル (V.J. Foster)
セス・ガービー (Mark Tymchyshyn)
ジェイソン・ボーウェン (Jason Chanos) 息子・コーネル大
アン・ボーウェン (Rende Rae Norman) 妻
ディーナ・ミラー (Tonya Pinkins) キャットの母
デビッド・ケイジ (T.E. Russell) ドナの後任の検事補
ヴェロニカ・ミラー (Brielle Bourgeois) 娘
ボブ (Christopher Goodson) 公園の男
Mrs.リー (Alice Lo) 中華街・金魚店
エドウィーナ・デイヴィス (Licia L. Shearer) 目撃者

1984年
セス・ガービー (Eamonn Roche) 外科医
ジェイソン・ボーウェン (Garette Ratliff Henson) 息子・外科

アン・ボーウェン (Stacy Haiduk) 未亡人
グラント・ボーウェン (Emmanuel Xuereb) 被害者
シドニー・ガーバー (Kevin Brief) サラの父 
Mrs.リー (Suzanne Whang) 患者の家族
--- (Brent Schindele) ウェイター


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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