コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン4)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマ

、メレディス・スティーム

http://www.dlife.jp/lineup/drama/coldcase_s4/




 

 

Sep. 24, 2006
第1話 ビデオカメラ Rampage

脚本/Veena Sud 監督/Mark Pellington
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1995年9月23日ウッドランドヴァレーモールで銃乱射事件が
発生した。ありふれた街のありふれた土曜日。
2人の高校生、キャメロンニールが起こしたもので
モールに
居た客15名が犠牲
となる。
キャメロンとニールはその日、モールで
ビデオカメラで撮影
していた


リリーとスコッティ、ヴェラは話し合う。
リリーはジョセフと過ごして
刑事の集いに参加せずにいた為に
上司のスティルマンからは冷遇に合っていたリリー。
スコッティはヴェラからナースの合コンが有るのでこられるか?
と誘われる。
そんな中スティルマンがやってくると、95年の乱射事件につい
て進展が有ったという報告がある。当時2名の犯人は猟銃と
テック9をモールで乱射したが、結局犯人は自殺して決着がつい
た事件ではないのか?と問うが、モールの
通気口の改修工事
していた際に、事件
当日に犯人達が撮影していたビテオカメラ
が発見された
というのである。当時目撃者の証言では、犯人が
カメラを撮影していたという証言は一切無かったが、目撃
証言はそんなものだという。餓鬼が人を殺した後に、今度は
コロンバイン高校銃乱射事件が起きたんだよなとヴェラは語る。

みんなでビデオカメラの映像を見る。
当初ニールが撮影していてキャメロンが犯行の予告などを
語っていたが、その後二人が一緒に写るのを
何者かが撮影
している
のである。三人目の犯人が居たのだという。
事件二日前にキャメロンの日記が当時見つかって居て、その
挿絵はニールが描いていた。そこには犯行計画が詳細に書かれて
いたのである。学校でも四六時中犯行計画のことを話していた
との証言を得ていたが、
動機は謎だった。二人が幼馴染みであり
ニールはモールで清掃員のバイトをし、キャメロンはシナモン
キングのカウンター係をしていたのだという。三人目も
モールでのバイト仲間なのか。
カメラの中では、
"破壊者"、"黙示録"、"殺戮マシン"という
名称を使っていて、破壊者がキャメロンのことで黙示録は
ニールの事だと分かっていた。
"裏切り者の虐殺"というオンラ
インゲームで使っていたハンドル名でも有り、この"殺戮マシン"
が第三の犯人なのかが疑われる。

キャメロンの両親は市内に住んでいて、ニールの両親は
ジョー
ジア州
に引っ越ししている事が分かる。
キャメロンの両親から話を聞きに行く。
すると父・ジムはキャメロンは決して首謀者ではないと語る。
第三の犯人がいた可能性を告げ仲良くしていた人はいないか
尋ねると、デイトン・ムーアがゲーム仲間だったとし、高校
に通うまでは仲が良かったという。いつもボス面していた
ので付き合わなくなった様だとのこと。決して息子はモンスター
でなく、私たち両親もあの日に息子を失ったのだと語る。

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リリーと上司のスティルマンの間でジョセフを巡り微妙な
雰囲気が流れる中で、今から約10年前の1995年に起きた
事件に関して、被害者・加害者の心の傷とは余所に、新たに
事件には第三の関係者が存在していた事が判明する。
動機に関して、まだ解明出来ずにいた事件だが、当時のビデオ
カメラ映像が出てきた事で、事態は急変していく。

久しぶりに見た「コールドケース」。
シーズン3を見た時から随分時間が開いたので、シーズン3の
終了時の状況が掴みづらいものが有ったのだけど、リリーに
恋人が出来ているという状況を除いては容易に入る事が
出来たかな。

銃乱射事件はアメリカの持つ暗部の一つ。
心に秘めた憎しみ・苦しみ・怒りなどをぶつけようとした際に
容易にそれを解消できるエゴイスティックな凶器である銃が
目の前に有るという環境は実に怖いところ。
包丁で人を殺すこととは違って銃の場合、何処か現実離れした
ゲーム感覚の部分も有るのだろうね。

正直この高校生が何に対して怒りを抱いていたのかよく分から
ないところも有るし、これだけ暖かい家族が居るのに、何故
こういう結末を見せなければならなかったのかは正直謎である。
子供に対する盲信故に、銃を子供の手の届く位置に置いて
置いたのが間違いとしかいえないものがある。

しかし今回の事件に於いて被疑者は爆弾のような存在だったと
語っている様に、青年2人の中に有る猟奇さ部分は至る所で
危険だとするシグナルを発しているので、何処かで適切に止める
べき人が止められればこういう事態にもならなかったのかな。

人が感情的になるという瞬間が至るところで遭遇する。
特に好きな女性であるティナに対してディヴィが思わず失意から
心ない言葉を投げかけてしまうところなど、人間的な部分だと
思うし、こんな状況に於いてもザックを嫌いになれないとする
辺りの心理が人間の複雑さを感じるところ。

自殺した二人は自分たちの身勝手な振る舞いをやり終えて
満足しているのかも知れないが、生きているものたちは
どの人物も傷として残り、それでも生きていかねばならない
とする状況は何とも切ないものがある。

また今回、リリーがジョセフといきなり結ばれていたり、
スコッティの兄のマイクが児童虐待の被害を受けていたとする
疑惑が持ち上がり、またまた複雑な状況に陥りそうだ。
つい最近までスコッティも精神疾患の女性との繋がりが
取り上げられていただけに、私生活は大変そうだね。

乱射事件の犯人の一人・キャメロンを演じているのは
CSI:NYでマックの恋人が残した子供・リード役を演じていた
Kyle Gallnerだった。
また95年度版・デイトンを演じたJohnny Pacarは、
跳べ!ロックガールズ 〜メダルへの誓いで主人公のエミリー
の事を支えていたデイモン役で出演していた。


■使用された曲

・Smashing PumpkinsのBullet With Butterfly Wings
Edwyn CollinsのA Girl Like You
・FilterのHey Man, Nice Shot
・BushのGlycerine
・Joan OsborneのWhat if God Was One of Us
・PailheadのI Will Refuse

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事

フラニー・チン (Susan Chuang) 検視医
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から
ジョセフ・ショウ (Kenny Johnson) リリーの彼氏 s3 #23から

2006年
ティナ (Jeanette Brox) '95 ウェイトレス
デイトン (Patrick Scott Lewis)
Mr.コルター (Grainger Hines) '95 父親
ディヴィ・シェルマン (David Clayton Rogers)
バリー・ルイス (Arnell Powell)'95 警備員、撃たれて車イスに。
Mrs.コルター (Lori Harmon) '95 母親
--- (Michael Patrick Breen) Bar Patron
--- (Jawara) Swat member
--- (Timothy Judd) EMT
--- (Codie Scott) Parent
ニナルディ () 西分署
マイク () スコッティの兄


1995年
キャメロン・コルター (Kyle Gallner) "破壊者"
デイトン・ムーア (Johnny Pacar) "殺戮マシン"
ニール (Will Rothhaar) "黙示録"
ディヴィ・シェルマン (Martin Spanjers) ティナを好きな生徒
ザック (Michael Trevino) ティナを弄んだ男
--- (Luis Villalta) Uniform
ジャッキー・マロニー ()
サラ ()

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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