コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン4)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマ

、メレディス・スティーム

http://www.dlife.jp/lineup/drama/coldcase_s4/




 

Oct. 8, 2006
第3話 ライター Sandhogs

脚本/Greg Plageman 監督/David Von Ancken
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1947年3月24日
バートルマン建設の炭鉱夫たちは、地下にいく。
現場監督はボビーの父・ビッグマック。従業員として、ドノバ
ン、ネイト、ボビー
などが居た。ビックマックは呼吸気管に
問題が有り咳き込む姿が多くなった為に、そろそろ現場監督の
世代交代が言われていた。次はドノバンが有力視されていた。
ドノバンは仲良くしていたネイトに対して、よく自慢話している妻
アリスにそろそろ逢わせろと告げる。黒人だったネイトは当時
黒人差別事情からなかなか白人であるドノバンとの関わり合
いには慎重な物が有ったが、ドノバンはここでは白人も黒人もない
とし、ここではクソ色だという。そんな中、爆発によってドノバンは
亡くなる。

2006年
スコッティとヴェラは遺体が発見された現場へいく。
ヴェラがあまり服を着替えていない事を指摘するスコッティ。
遺体が発見されたのは
地下鉄の拡張工事で発見されたもの
という。ヴェラは地下にはデカイネズミがいるので下りたくな
いと告げる。供給トンネルで掘り起こされた白骨遺体で成人男
性、頭蓋骨には鈍器のキズがあるという。1948年に閉鎖された
トンネルだとすると、ヴェラは古生物学者による案件では
無いのか?という。スティルマンは当時のニューヨークの事情
に詳しく、
遺体は都会の鉱山作業員だろうという。
遺体には505のタグがあり、バートルマン建設の名前が書かれて
いた。当時彼らは
砂堀人と呼ばれており、地下で作業する
関係で気圧が高いので潜水病にかかることがあったという。
崩落事故による死ではないのか?とするが、もしも事故ならば
関係者が遺体を回収しているハズだという。これは生き埋め
にされたものだろうと。

リリーとジョセフは一緒にランチにドーナツを食べる。
リリーは私が刑事だからドーナツを買ったのかと問う。私は
ドーナツは嫌いなんだという彼女に美味しいから食べてみて
と告げるジョセフ。ジョセフはリリーに愛していると語るが、
リリーはその返信に言葉を詰まらせてしまう。もう行くと
告げてキスする。

労働安全衛生局から照合すると、遺体はジョン・ブーマー・
ドノバン
だと分かる。40年代の組合長だというスティルマン。
1948年に失踪届が出ていたとし、当時地元の男達は就職する
のは警官か消防士、砂堀人だったという。
失踪しているのが日曜日であることや、当時労働紛争で悩んで
いたという情報が合った。

ドノバンの義理の弟のボビー・マカリスターが存命していた。
元組合長で、砂堀人たちが集まるのは大抵
デビルズポケット
のマルーニー
という店なので自宅に居なければ行ってみろと
スティルマンは指示する。そこは刑事に於ける
ジョーンズタ
バーン
みたいなものだという。

ボビーに逢うと話を聞く。
ドノバンはボビーの姉と結婚していたのだという。
ボビーの父・ビッグマックは30年間組合長をしていて、俺で
3代目だという。スコッティたちは
ボビーが持って居るライター
に目を向ける。父から結婚祝いにもらったものだという。
当時の事を聞くと、バートルマン建設の社長が酷い人物で、
ネイトが崩落事故で死亡して以降組合を作った事を告げる。
ドノバンは社長と対立していた事を聞く。

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炭鉱で働いていた組合員の男性・ドノバンの遺体が発見される。
失踪届が出ていたが、当時労使交渉で悩んでいたことで
自殺説や岩盤の落石事故で巻き込まれたのではないかとする
事故説、そして当時の経営者の横暴な振る舞いによって、
探偵者とは名ばかりの労使交渉の組合長を殺害したのではない
かと疑われる中、果たしてどんな真相が隠されているのか。

黒人と白人の問題は依然として民族的差別の問題として存在して
いる。

少し古いドラマを見ると当時でも都会では差別の問題は
比較的少ないと見なされていたことも有って、田舎で
恋に落ちた黒人と白人のカップルが都会を目指すかどうか
の葛藤が有るというドラマは見た事があるけど、このドラマの
なかでは、現在の世界でも差別するものは差別するんだな
って感じだった。

マフィアなどの力で従業員を率いる時代性ということも考慮
すると、労使交渉など無意味な程に絶対的権力者が居たんだ
ね。

ドノバンの度量の大きさを感じるのが、真っ黒に
泥で汚れた仲間を見て、ここでは黒人も白人もないとして
ネイトに接していたことだろう。
そしてアリスに対して真剣に考えていたのはドノバンだけだ
ったこと。

ドノバン演じていたNeil Jacksonは、跳べ!ロックガール
ズ 〜メダルへの誓い
で体操コーチのサシャ・ベロフ役を
演じていた。このドラマの中でも信念が強いキャラクター
だったけど、ボビーの父親は差別は血縁が大事にされる
時代に有っても、実の息子のボビーを組合長に選ばず、
ドノバンを選ぶというのだから、見る目が有ったのだろうね。

実の兄のように接していたボビーが、色んな所で裏切ったり
姑息な手段に出ていたのが実に痛々しい。

キャラクター周りのネタでは、リリーがジョセフとの幸せ
を満喫しつつも、愛していると言われた事で躊躇いを持っていた
こと。そんな時に登場するダメ男のレイがタイミングよく
現れるのだからなんとも言えないものがある。
ジョセフは相当ヴェラから威嚇されていたけど、リリーの
中の心の闇はまだまだ深そうだね。

1948年の時代背景が事件となったのでその時代を良く知る
スティルマンの助言も役に立ったな。

最後にボビーに問い詰める際には、かなの自供頼みの一面
が有ったけど、他人に送られた父親からのライターを
未だに使っているという神経がある意味凄かった。


■使用された曲

・Louis ArmstrongのThat Lucky Old Sun (Just Rolls Around Heaven All Day)
・Louis ArmstrongのI Wonder
・Louis JordanのBuzz Me
・Hank WilliamsのMove It On Over
・Son HouseのJohn the Revelator
・Big Bill BroonzyのSixteen Tons

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事

フラニー・チン (Susan Chuang) 検視医
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から
ジョセフ・ショウ (Kenny Johnson) リリーの彼、福祉局・地域調停係
レイ・ウィリアムズ (Brennan Elliott) リリーの元彼、バイカー

2006年
アリス・ストールワース (L. Scott Caldwell)
ボビー・マキャリスター (Jack McGee) ライターを持つ
マテオ・サッカード (Mike Genovese)  刑務所
サム・バートルマン Jr. (Rick Scarry) 息子、刑務所
デボン Jr. (Mark A. Neely) アリスの息子

1948年
イーサン・マキャリスター (Ryan Cutrona) 'Big Mac'、ボビーの父、組合長
ボビー・マキャリスター (Lee Burns) イーサンの娘
ジョン・ドノバン (Neil Jackson) ボビーの姉と結婚、不妊
アリス・ストールワース (Enuka Okuma) ネイトの妻、ウェイトレス
サム・バートルマン Sr. (Michael Monks) 警察会社・社長、冷血
ハンク・ビショップ (Marc Ewing)
ネイト・ストールワース (Skyy John) 黒人、アリスの夫
--- (Michael Wingate Jones) Police Officer
--- (Ken-Ali) Sandhog Bar Patron
マテオ・ザッカード (Gino Anthony Pesi) トラブルメーカー
--- (Chuck Schanamann) Attorney
--- (Benjamin Steeples) Sandhog


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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