クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜)

製作総指揮: マーク・ゴードン 


第3話 パームビーチの爆弾魔
Won't Get Fooled Again

脚本/Aaron Zelman 監督/Kevin Bray
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フロリダ州のパームビーチで、出資者のジョー・リースは
ギル・クラーマンの自宅まで押しかける。彼はリースに不動産
投資の話を持ちかけたが当初の地質検査が杜撰で、結局建築の
許可が下りずに出資者たちに多額の損をさせていたのである。
リースとは明日逢うことになっているだろうと説得し、引き取
りを願う。リースもなんとか納得して帰ろうとした瞬間、
後で爆発を起こす。なんとリースの車で爆弾が爆発したのであ
る。

爆弾は鉄パイプ爆弾と呼ばれるもので小包に入っていたものだ
という。爆弾を調べていく内にとても繊細に出来ている事が
分かり、直接犯人が被害者宅まで持って行ったであろう事が
分かる。
なんとこの爆弾事件は今月に入って2件目。第一の被害者は
バーバラ・ケラーという74歳の女性だった。
しかし犯人はわざわざリスクを冒して爆弾を届けた理由は何な
のか。

マスコミには伏せて不要に不安感を煽らないようにすべきだと
するが、既にマスコミは嗅ぎつけそれを報道し始める。
すると報道している矢先にまたしても爆弾が爆発するのだった。

3件の爆発で男性が狙われたのは、クラーマンだけ。しかも
クラーマンの件だけ何故か車で爆発している。

モーガンの元に現場で爆発物を集めた部品が届く。
ガルシアは何のために取り寄せたのか?とすると、モーガンは
爆弾を組み立ててみると犯人の性格が分かるのだという。
目的は明確にターゲットの者を殺そうとして贈ったものである
可能性が高いとのことだった。

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目的は投資者に損を与えたギルを殺害するものなのか?

冷静に考えれば一番怒りをぶつけやすいと思われる動機は、
金銭に絡んだもので、投資者に被害を与えたギル殺害を目論んだ
ものだよね。ただこれだと冒頭から動機がハッキリとし過ぎて
いてドラマにならないかも知れない。

モーガンの爆弾組み立てスキル

意外な所で彼のスキルが見られた気がする。
ガルシアとのやりとりも面白かった。ガルシアは元々は医学
を目指していたのね。

シーズン1の冒頭から臭わしていたギデオンのトラウマ事件

ギデオンが安全を確認せずに建物に捜査官を踏み込ませたため
に、6名の殉職者を出してしまったボストン立て籠もり事件。
その犯人・エイドリアン・ベイルと今回は駆け引きが有った。
司法取引を持ちかけるが果たしてベイルの言うことを信用しても
良いのか。

爆弾魔の正体

爆弾の成分分析やら犯行の手口、爆弾自体の構造を調べていく
と犯人はベイルではないかと疑っていくことになる。
ベイルが刑務所の外と連絡を取っているのかどうか調べる為に
インターネットを監視するわけだけど、いちいちウイルス付きの
メールを開かないとベイルがアクセスしている所が分からない
っていうのも不思議な話。
というかアメリカの刑務所はインターネットへの接続も許されて
いるのね。

爆弾犯の統計上の性格

ほぼ一貫して爆弾魔は臆病で争いが嫌いだという。
今回の件は作為的にターゲットを選んでいること。殆ど共通
してドアの外に置いていることから、被害者を洗えば犯人は
見つかるという。ただ結果的に一人を除いては攪乱するための
ダミーの流れだったので、取捨選択の難しいものだったね。

犯人の動機

なんと単なる古物商が偽造コインを流通させそれを購入した
老女に通報すると脅されただけで殺しに及んでしまった。
犯人は職業に誇りを持つ人物だというけれど、何の誇りが有ると
いうのだかね。

犯人は爆弾魔ではなく職人肌の男

ということで、爆弾魔であるベイルとは同じような行動を
取るとは限らないこと。それ以前にベイルからFBIに捕まること
だけは避けるべきだと自らの体験談を聞かされていただけに
彼は自爆してしまった。

ホッチナー、昔はコイン収集家だった?

マニアだったというけれど、どれ程熱を上げていたのだろうか。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン
エル・グリーナウェイ: ローラ・グラウディーニ
デレク・モーガン: シェマー・ムーア
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス 

エイドリアン・ベイル (Tim Kelleher) 爆弾魔
モリソン (Jay Acovone) 刑事
ギル・クラーマン (Tom Virtue) 不動産投資家
Mrs.クラーマン (Caryn West) 妻
(Idrajit Sarkar)Chicu Reddy
ダン・トレイシー (Scott Conte) FBI、写真を取る
ウォーシー (Asante Jones) 捜査官
--- (P.J. Marino) 看守
--- (Aimee Brooks) 主婦。エミリーの母
エミリー (Aria Wallace) 小包を持ってしまう
--- (David Earnest) ATF捜査官
ハロウェイ (Lisa Pescia) FBI副長官
Mrs.ウォーカー (Joan Blair) 妻
デビッド・ウォーカー (Joe Hart) 古物商。爆弾魔
ジャスミン・ウェイナー (Emily Wagner)
ジョー・リース (Jeffrey De Serrano) 冒頭でギルに詰め寄る男
ロザリー・エスコバル (Maria Quiban)
--- (Tripp Pickell) 爆弾処理班


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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