クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜)

製作総指揮: マーク・ゴードン


第17話 マンハッタンの処刑人 A Real Rain

脚本/Chris Mundy
監督/Gloria Muzio
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N.Yのマンハッタン。雨の日にタクシーに乗り込むフード姿の
男性。運転手のウォルター・タービンはそんな客に話しかける
が、一切返答しない客。あまり人気のない所に停車させると、
男はタクシー運転手を銃で発砲する。

ウォルターの遺体が発見される。
目隠しされて耳からナイフで一突きされて殺害されていた。
最近同様の事件が二件起こっていた。
レイチェル・フォールマン(24歳)とカベ・サラーニ(30歳)。
犯行は夜に限定されている。しかし被害者像に共通する者が
見あたらない事から、ゾディアックキラー事件を思い出させる。
彼の場合手口を変えた結果、捕まるまでの30年間殺人を繰り返
した。取りあえず共通点を探し出さないと行けなかった。

一行はN.Yへいく。N.Yまでは飛行機で僅か1時間の距離。
電車でも3時間で行ける。それでもリードはN.Yに行くのが初めて
だという。道中でギデオンらは犯人像について語り合う。
これは果たして無秩序型の殺人なのか?目隠ししているのは、
犯人には良心の呵責が存在しているのではないかという。

ウォルターの遺体が発見されたビルへ足を運ぶ。
建物は2、3ヶ月前から廃屋になって居た。タクシーの運行記録
から犯人を乗せたのはチャーチストリートだと判明する。
ギデオンは絶対に無秩序型殺人ではないという。
一番目の被害者・レイチェルの部屋を捜索する。彼女は引っ越し
したばかりで、持ち物からドラッグの自助グループに所属して
いた事が判明する。レイチェルの部屋の血痕の跡から、帰宅した
際に犯人は既に中にいて、銃で撃たれた後に一度逃げようとす
るが捕まってナイフで殺害されたことが分かる。
犯人は必ずナイフの竿を折っており、脳の中に刃が留まっていた。

犯人はターゲットを見ると必ず発砲して動きを制御していること
から体力的に劣っている人物なのかも知れないという。夜に
犯行しているのは、定職に就いているからだという。
突発的な犯行ではなく、自分で制御して犯行を繰り返している
こと。犯人は捕まるまで殺し続けるだろうという。
サムの息子以来の凶悪な事件だと言う。

フードを被る人物が教会を訪れる。雑用係の女性が声を掛ける
が全く反応しない。フードの男は懺悔室に入るとブリーマン
神父を容赦なく銃で発砲する。
犯行が大胆になっている事に気がつく。手口が同じ事から、
殺し方が犯人にとっては重要なのだろうとの事。
第一発見者で容疑者の姿を見た雑用係の女性に話しを聞くと、
当時話しかけたが私の声が聞こえていないみたいだったという。
手が細かく動いていたのが特徴的で、まるでピアノでも弾くよう
な感じだった。
司祭は子供へのイタズラで告訴されていたが、無罪になって
いた事が判明。司祭を殺害するナイフはフリントナイフで
有ることが分かる。更に目隠しに使われているものは、血痕
が内側にしか付着して折らず、殺害してから被せたものだと
分かる。

すぐにガルシアに連絡し被害者の犯罪歴を調べさせる。
カベは2002年に自動車事故を起こしており、レイチェルはコカ
イン所持で捕まっている。ウォルターはDVで捕まるが奥さんが
告訴を取り下げていた。意図を持った処刑人であると共に、
目隠しする姿はまるで"正義の女神"のようだった。恐らく犯人
も凶悪事件の被害者であり、刑事司法の関係者だと推察する。

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犯行に共通する者とは?

5人の被害者を出した今回の事件。
調べていくと被害者は何れも裁判で無罪になっている事。
マンハッタン刑事裁判所でその判決が言い渡されていること。

犯人像は刑事司法関係者

犯人が被害者に目隠ししている姿は、まるで正義の女神がして
いるような格好だった事で、真っ先に疑い始めた。
警察関係者やマスコミの関係者も該当するという事で、ミスリ
ードを誘うことになる。
ランス・ワグナー記者が、FBIの分析チームが公表する前に
犯人について崇めるような記事を書いていることから、一度は
疑われる。犯罪の関係上、犯行を世間にアピールするためには
マスコミの存在は欠かせないからだが、結果的には犯人は
世間に公表するのが目的ではなかった。

アイオワ事件

ギデオンがホッチナーと初めて対処した事件。
少年二人が殺されたもので、当時指導教官を疑うも、妻の
アリバイ証言によって無罪になった。その直後に二人の少年が
殺されてしまった事で、ギデオンたちはその時の失敗を
繰り返す事だけはしたくない様子だ。

サムの息子以来の凶悪事件

1970年代に起こった事件の様だ。
警察への挑発的メッセージを出した時の署名がサムの息子だった
様で、殺人指令を受けて次々と殺害していった事件みたい。

中華を食べるBAUのメンバー

箸が使えないというのが笑える。
特にリードは知識は多いのに、こういうのはまるきりダメ。
N.Yも初めてだと言っていたし、もう少しリードは知識以外の
経験が必要かな。

囮捜査官が殺害される

この一件、何がどうすると囮捜査ができたのかイマイチよく
分からない。既に犯人は特定出来ていたって事なのか?
犯人はウィル・サイクスだが、彼はこの一件だけしか犯行に
関わっていない。

少なからず犯人を称賛するものたちが居る。

ちょっと寂しい現実だけど、心理的には分からないでもないと
いう所だろうね。ただ殺された人物は本当に有罪なのかどうか。
その判断を速記人が白黒つけてしまう事への恐怖は存在するね。
今日本で放送している「ジョーカー」みたいな展開だね。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン
エル・グリーナウェイ: ローラ・グラウディーニ
デレク・モーガン: シェマー・ムーア
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス 

ウィル・サイクス (David Aaron Baker) SOHOのブティック警備
ランス・ワグナー (Dennis Boutsikaris) 記者
マーシャル (Pat Connolly)
--- (Sarah Scott Davis) 警察官
ウォルター・ダービン (Loren Lazerine) タクシー運転手
ウィルソン (Jeff Ferris) 
マービン・ドイル (Ethan Phillips) 法廷速記人
ノラ・ベネット (Tonya Pinkins) NY市警
--- (Irene Roseen) 小教区民
テッド・エルモア (Marc Anthony Samuel) 人質になる
リアン・エルモア (Sheilynn Wactor) 妻
--- (Pauline Yasuda) マンハッタン刑事裁判所職員


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