クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン


第4話 サイコドラマ Psychodrama

脚本/Aaron Zelman
監督/Guy Norman Bee
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武装した強盗が銀行に立て籠もる事件が発生する。
メトロエリアでは過去4件の銀行強盗が起こっていた。何れも
単独犯で黒いスキーマスクをしている事。手口は特殊で、監視
カメラの映像から、人質の服を脱がせて金庫に入れ、現金を
奪っていた。裸にすれば追い掛けてこないだけでなく、逆らう
気を無くす心理的効果が有るという。しかも犯人はマックテン
と呼ばれる殺傷力の高い武器を持っていた。先ずは警備員を
殴り、リスクを亡くした後に、人質同士をセックスのシミュレ
ーションをさせている事が分かる。一体強盗が目的なのか、
それとも性犯罪が目的なのか。
自覚無き性犯罪者で、徐々にエスカレートしている事。連続
殺人犯の予備軍だという。

すぐに犯罪が起こったロスへと飛ぼうとしていたところ、ホッチ
の元に妻のヘイリーがやってくる。これからL.Aに行くところだ
というホッチに対して、妻は息子・ジャックの病院に一緒に
行くことになっていたのに何故来なかったのかと告げる。病気が
見つかったこと、しかし完治は可能だと言われた事を告げる。
息子は怖がっていて父の名を呼んでいたと告げ、仕事が大事なの
は分かるが家庭も大事だと言われる。帰ったら話し合おうという。

新聞ではストリップ強盗と名付けられていた。
現地に着くまでに過去4件の強盗事件を詳しく調べていくBAU。

犯行のあったセンチュリープラザ銀行に行くと、犯行は午後2時
頃起きて、バイクで逃げ去ったものが居たという。近くには
ハイウェイが3本も有ることから、逃走経路としては理想的な
所だった。バイクを停車していた位置などを考えると、犯人は
余程周到さを感じられた。

ギデオンとモーガンは犯人が銀行に押し入る際の手順を一つ一つ
確かめていく。とても計画的で下見をしているハズだという。
まずは警備員の銃を奪い、机に手錠で結びつけて自由を奪った後
何故か警備員を殴りつけていた。恐らく制服を見たことで感情
が乱れた事が予想され、犯人は刑務所暮らしの過去が有るはず
だという。

ホッチはガルシアに電話し、デジタル視覚分析装置を使って
画像から犯人のサイズを割り出して欲しいと頼む。

銀行には当時人質になったのが13人居た。その中で60代の女性
と30代の男性、そして子連れの夫婦を選んでセックスのシミュ
レーションをさせていた事が判明する。犯人にとってみんなが
見ることが大事であり、辱めるために行っていること。それに
よって快楽を得ているのではないかという。
そんな中、銀行の監視ビデオを借りようとするが、支店長の
ヘンダーソンが慌てていて一部録画を消してしまった事が判明
する。恐らく無理矢理手伝わされた事への抵抗感から消した
という事を察する。

そんな中、ラボのガルシアから電話が鳴り、防犯カメラの映像
から最初の3件は185cmの人物が犯人であり、4件目の犯人は
178cmだという。

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強盗慣れした犯人

とても計画的で緻密な犯人の計算による犯行かと思われた。
しかし徐々に犯人のやり方は、荒削りな物になっていく。

犯人の悪趣味

銀行で行われていた事は一体何だったのか。
人質の中で目を背けていたものが居たので、他人同士を無理
矢理Hさせていたものだったのだろう。支店長のヘンダーソン
がその当事者だったという事なのだろうか。
曖昧な表現でしか語られる物が無かったね。

ガルシアが使ったデジタル視覚分析ソフト

彼女自身が開発に加わったというソフト。
最初の三つの事件と最後の一件は身長が合わずに別人かと思わ
せたが結果として捜査を攪乱するために、シークレットブーツ
を履いていたみたいだ。アジアで使われていると表現する当たり
がなんだか滑稽だった。
犯人がそこまで気を使って犯行を犯していた様には見えない
ところがあったけどね。

LA連邦銀行で再び犯行が・・

センチュリープラザ銀行に続いて、ドラマの中では2件目の事件。
勿論それ以前にも犯行が行われているという設定ではあるけど
ね。
思春期を刑務所で暮らしたが為に、情緒面での成長が無いまま
に犯罪のスキルだけが洗練されてしまったという。

犯行は行われるが、通報されたと知ってすぐに逃げる。
しかし女性刑事を殴ったり、凄い犯人像だったね。
残念ながらここではバイクで逃げられてしまった。

犯人の絞り込み

JJたちが囚人の中で該当するものたちを絞り込みする。
当初は360名の適合者が居たけど、突然ローランド・リンチ
がプロファイリングで導き出した犯人像と似ている事になる。
しかし検挙している時に別の所で事件が新たに発生する事で
今回の容疑者ではないことが分かる。

サウスベイのレストランで次なる犯行

この展開も凄かったね。
子供に母親を殴らせる犯人。それを拒んだ子供を母の目の前で
射殺するという。まさに鬼畜状態。

サイコドラマ

心理療法の一つで、過去には90年代にサンルイスオビスポ刑務所
で治療の一貫として行われていたらしい。それを知っている
リードも凄いけど、こんなモンスターを産んでしまった治療
って一体何なのだ。

ホッチナーの家庭の事情

そろそろBAUの家庭の問題が噴出する頃だと思っていたけど、
やはり子持ちのホッチナーに焦点が当たった。
とても真面目な人で家族思いの一面も見られるだけに、ちょっと
可愛そうな状況だね。果たして無事この難局を乗りきることが出来るのか。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン
エル・グリーナウェイ: ローラ・グラウディーニ
デレク・モーガン: シェマー・ムーア
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス 

ケイレブ・デイル・シェパード (Jason Wiles) 犯人
カレン・シェパード (Connie Cooper) 母
--- (Ricarte Rivera) 銀行の支配人
ヘイリー・ホッチナー (Meredith Monroe) ホッチの妻
ビル・ヘンダーソン (Michael Chieffo) 主人、銀行支配人
クレア・ヘンダーソン (Jean St. James) 妻、夫を軽蔑
ダレン・ヘンダーソン (Austin David Young) 息子
エイミー・ヘンダーソン (Michelle Prenez) 娘
ウォレス (David Fabrizio) FBI
ムラッド (Marco Sanchez) 刑事
ローランド・リンチ (Gary Wolf) 容疑者
ジミネス (Chris Warner) 警備員
--- (Brian Hatton) FBI
--- (Jennifer Costa) 怯える女性
アンドリュー (Tyson Chambers)
ジェフリー (Asher Axe)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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