クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン


第10話 テロリストへの尋問 Lessons Learned

脚本/Jim Clemente
監督/Guy Norman Bee
--------------------------------------------------------
麻薬取り締まり局(DEA)ボニー・ライアンはチームを率いて
ドラックの製造工場を調査する。一斉に屋敷に潜入するが既に
そこはもぬけの殻。しかしそこには細菌兵器を散布する装置が
置かれていた。

すぐにBAUのホッチナーの元にも電話が入る。
テロ警報が発令されたとし、ホッチナーはすぐに職場に行く。
明日は息子ジャックを含めた家族の写真を撮りに行くことに
決めていたのに、また今日も遅くなりそうだと済まなそうにす
る。妻の
ヘイリーは無事に帰ってきてと声を掛ける。

職場に行くと
エミリー・プレンティスをみんなに軽く紹介し、
今回の概要が語られる。
バージニア北部のドラッグ工場
DEAが踏み込んだ際に、装置を見つけたこと。近くにあった無線
電話で電波を傍受すると何やら交信していたという。その文章
を見てエミリーは、
"次の新月の夜、プレゼントを用意した"
いうもの。新月と言えば2日後。恐らくテロリストはこの日に
何かとんでもない事を企てているのではないかという。その
無線の所有者・
ジンド・アラーは、2ヶ月前に入国しようとして
捕まっており、現在グアンタラモ収容所に居るという。
BAUが彼を尋問してテロリストを起こす場所を聞き出すというもの
だが、CIAが二ヶ月掛けて出来ないものをBAUは二日でやらねば
ならないのかと呟く。ホッチナーはギデオンにエミリーも連れて
行ってくれないかと頼む。アラビア語も堪能だし、既に準備は
出来ている様だと語る。
ギデオンは取りあえず何でも良いので相手にしゃべらせる事。
その際エミリーには、細かいニュアンスの違いを見極めろと
告げ、まずは彼自身の事をしゃべらせようと告げる。

モーガンとホッチナーは装置が置かれていた場所へと足を運ぶ。
そこにはDEAのボニー・ライアンと
ケン・ノーウッドが居た。
ケンはモーガンと久しぶりの対面する。

グアンタナモ収容所に到着したBAUのギデオン、リード、エミリ
ー。そこでFBIのアンディから事情を聞く。囚人のアラーを
見るとコーランを詠唱していた。ここではCIAが虐待のような
形で尋問しているが、未だに何も引き出せていないという。
そこでギデオンはそれら虐待の一切を辞めさせ、通常の取り調べ
を行うと告げる。

--------------------------------------------------------

エミリーのBAUでの初仕事

なんと最初の仕事はアルカイダと関係するテロリストと対峙
するというとんでもない事件。
エミリーはアラビア語に精通していることもあって、今回の
彼女の役割は大きかった。
いきなりギデオンの捜査法に難色を示す場面も有ったりして
プライドが高い印象が有る。
チェスに関してもギデオンに負けず強そう。

純粋に心理分析を楽しめる話だった。

容疑者の身振り手振りを見るだけで色んな事が分かるんだな
という感じ。言葉の話し方とかでエジプトのカイロ出身だと
分かってしまうエミリーの凄さも光った。

ギデオンは犯人から信頼を勝ち取るために動き、これまでの
CIAの拷問的取り調べも満更無駄ではなかった事が伺える。

DEA (麻薬取り締まり局)

冒頭の麻薬取り締まりから派生したもの。

ただすぐにDEAの範疇ではなくなってしまったけどね。
モーガンとDEAのケンは知り合いみたいだったけど、何処で
出会ったのだろうか。

コーランに対する解釈・見解の違い

暴力を震われたら暴力でやり返せというアラーに対して、
コーランではなくハディースの剣の節で有り、そんな考えは
コーランには記されていないという。
身内を殺された事に対する対処の仕方、考え方の違い、人殺し
も戦争という大義が存在すれば犯罪ではないとする辺りの
興味深いやりとりが行われたね。

盗まれたのは炭疽菌

アメリカ国内では盗まれていなかったが、オランダ企業から
盗まれたものだった。
衛星のエシュロンを使ったのか、次々とガルシアのPCにデータ
が転送されてきたし、CIAと協力を結ぶことでより多くの情報
が入りこんできた。しかしガルシアどんな事でも対処できて
凄いね。

テロリストの罠

バージニア州・アナンデールを第二の施設だとして捜索を掛け
たが、実際には罠だった。リードがアラーの動きを見極めて
すぐにギデオンは捜査には入っていたモーガンたちを退去させる。
まさに死と隣り合わせだね。
そんな報道をテレビで見て知ったガルシアは、親愛なるモーガン
が巻き込まれたのではないかとしてもの凄く心配している姿が
有ったね。

徐々にアニーの心を解きほぐす

話を聞いていると両親がテロで亡くなったのではなく、息子の
アミールが亡くなっている事が分かる。2003年にエジプトで起
きた爆発事故で、イスラエルとアメリカの誤爆によって破壊さ
れたのではないかという噂が出たもの。

徐々に体内の時計を狂わせていく

密閉された空間であることを利用して、上手いこと相手を
ごまかしたなと思う。相手はあらゆる意味で神経をとがら
せていたと思うし、ギデオンが上手く相手の集中を反らして
仕掛けた罠だったなと思う。そんな嘘にすぐに対応できる
BAUたちも見事。

テロが起こる現場はホッチナーの地元?

妻のヘイリーたちがこのショッピングモールに来る予定だった
とか。まぁその中には居なかったわけだけど、身の回りで
こんな危ないことが起きている事も知らずに生きていられる
のはホッチナーたちのお陰だね。

リード虐め?

最近リードを虐める人たちが多い。
今回チェスでギデオンは天才リードを打ち負かしたし、前回の中
ではJJがリードに勝負で勝つことに快感を覚えていた。
こういうのが得意だと思うのだけど、知識の量とチェスの勝負は
また違ったものがあるのかな。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン (リーダー)
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン (リーダー)
デレク・モーガン: シェマー・ムーア (爆弾処理が得意)
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー (ドクター)
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック (広報官)
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス (解析)

エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年


ジンド・アラー (Anthony Azizi) テロリスト
ヘイリー・ホッチナー (Meredith Monroe) 妻
ボニー・ライアン (Lauren Stamile) DEA (麻薬取り締まり局)
アンディ・ビンガマン (Kevin Chapman) FBI
ケン・ノーウッド (Roger Ranney) DEA、モーガンの知人

--- (Wiley M. Pickett) CIA、グアンタナモ収容所
--- (Michael Rose) CIA、グアンタナモ収容所
--- (Cassius Willis) FBI SWATチーム、隊長
--- (Shane Wood) FBI SWATチーム
ティナ・トゥモロー (Hiwa Bourne) ニュースアンカー
--- (Hiro Koda) テロリスト
--- (H. Charles Parrish) 海洋警備
--- (Brad Blaisdell) USモールの警備


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system