クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン


第11話 殺人衝動 Sex, Birth, Death

脚本/Chris Mundy
監督/Gwyneth Horder-Payton
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ワシントンD.C
"やつらは病原体"、"みんなが感染する"、"根絶せよ"、"生ま
れ変われ"などPCに向かって書き込みする人物が居た。

早朝、マクフィアソンスクエアのKストリートの裏路地で、赤い
ドレスを着た売春婦が男に襲われる。殺した後、男は遺体の
髪の毛を無惨に切り刻む。

リードは電車で職場に向かう途中、青年に声を掛けられる。
リードの事をジョージタウン大の講義で見かけたという。
性的サディストについて、そしてミルクリークキラーについて
の講義だったという。自分はノースウェスト高校の3年生で
どうしても知りたいものが有ったという。人間の悪は生まれつ
いての事なのか、それとも成長に伴い作られるものなのか。
青年は売春婦を殺害する人間の心理について尋ねる。そして
売春婦の髪の毛を切る心理とはどんなものなのか。リードは
話が生々しくなったことで、青年が何ら事件に関わっているの
ではないかとして、リードは青年から名前を聞こうとするが、
駅の雑踏の中に消えていってしまう。

リードはJJより殺人課の刑事を紹介してもらい、最近娼婦が
殺された事件はなかったか尋ねる。ギデオンは何かあったのか?
とすると、リードはシリアルキラーを逃してしまったかもしれ
無いことを口にする。

殺人課刑事・ビクター・バーンズによると、昨日Kストリート
で娼婦が殺害されたという。3ヶ月前にも遺体が発見されており
今回の遺体の体には"助けて!"と体に傷が切り刻まれていたと
いう。その為共通性を見逃していたのだという。遺体の傷を
見るギデオンは、傷の浅さから犯人はためらった跡があり
捕まることを望んでいるのであろうと推察する。

現場近くにいた売春婦に事情を尋ねると、売春禁止を訴える
議員もよく立ち寄っている事を聞く。ここは国会議事堂が近く
に有るKストリート故に政治家の客も多いとの事。

そんな中、ホッチナーの元に議員であるスタイヤーがやってくる。
BAUが一連の売春婦連続殺人事件に関わる事を聞きつけやって
来た彼女は、この事件をマスコミに公表しないで欲しいという。
犯罪撲滅議案を提出しており、そこでは売春と麻薬取り調べの
強化を行えば犯罪率は下がる事を訴えていたのである。ワシン
トンでの軽犯罪率45%、そして暴力犯罪は37%減ったという事実
を公表するためにも、今事件があからさまになるとその効果を
疑われるという。断れば捜査からBAUを外すと圧力を受ける。
更にホッチナーが今後FBIを率いて行くには、政治的手腕も
必要になってくると言われる。

リードはガルシアと共に、今朝であった青年が何者なのかを
調べていく。犯罪歴がないので調べることは難しいとするが、
ラムウールのコートを着ていた事もあり、私立の高校に通って
いるのではないか?と疑う。そしてノースウエストの高校生だ
としていたが、恐らく隣接の高校に通っている事。また大人の
前では認められたいと感じることからも、年齢を偽っている
事も考えられる。そこでそれらを総合して検索した結果、
ノースウエストに隣接するモートンスクールの中に、今朝
出会った青年が居ることを発見する。彼の名は、ネイサン・ハ
リスだった。

ギデオンらは彼の実家に行くと、母・サラが対応に出る。
ネイサンの部屋を調べさせて欲しい事を告げるが、サラは難色
を示す。

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殺人願望の有る高校2年生

もの凄く末恐ろしいものが有るな。
ただ自らその症状を自覚し、どうすれば良いのか相談に来ると
ころは、とても賢い。流石に母親にはこんなことを相談できない
だろうしね。
母のサラも最初は自分の力で息子を治せると考えて居るも、
雑誌の中に有った遺体の写真を見て、絶望したみたい。
親が医師資格が有る人物というところがまた皮肉な感じだ。

次々と事件が起こっていく

遺体に込められたメッセージを見ると、犯人は自分のことを捕ま
えて欲しい・止めて欲しいと思っている様だ。
衝動が理性に勝ることはあると言ったギデオンの言葉が今回は
説得力があったのかも。

果たして犯人は、青年・ネイサンなのか!?

また一人殺される

1人目は三ヶ月前、そして赤いドレスの女性、ホリーそして
最後は稚拙な方法で、夜に国会前に遺体が置かれていた。
犯行がエスカレートしていく所は、理性が亡くなってしまった
という所なのだろうか。

売春婦を撲滅させたいとして殺人を犯す人たちは、本質的には
違う意図を持っている事が多いような気がする。

ホッチナーの政治的手腕は皆無?

とても冷静な人だけど、あんまり政治力は持ち合わせていない
気がする。今回も結局圧力があったせいで、不自然な形で
事件を公表することになった。しかし公表することでも、
抑止力になるとは思えないな。

ワシントンでの売春婦街

フロリダアベニュー、ローガンサークル、マクフィアソン
スクエアだという。どの國でも売春婦は居るけど、国会に近い
場所で売春婦が居るというのは不自然な感じもする。

サイコパスの傾向

おねしょしたり放火したり、動物虐待の傾向が有るのだという。
ネイサンは小鳥を殺したことが有るが、殺したことに対して
自分の心理を冷静に分析する姿もある。
こういう人たちは一体どうすると殺人の衝動を抑えられるのだ
ろうか?サラによると、9歳の頃に父が亡くなり、母子でなんとか
乗り越えてきたという。父の死がそんな心理を生んでしまったの
だろうか?

間違いなく人を殺すとするギデオンの言葉が何とも複雑だった
な。

犯人像

売春婦達が犯人像を語っていた。
ノッポでハゲで寂しそうで、タートルネックのセーターに黒い
ロングコートを着ていて陰気で、興奮すると鼻高い声になる
のだという。犯罪云々にしても如何にも危ない所が有りそうな
気がする。でもそんな人物にも優しい妻が居るという辺りは、
なんとも言えないものがあるな。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン (リーダー)
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン (リーダー)
デレク・モーガン: シェマー・ムーア (爆弾処理が得意)
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー (ドクター)
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック (広報官)
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス (解析)

エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年


ネイサン・ハリス (Anton Yelchin) 殺人衝動の高校生
ステイヤー (Mel Harris) 議員
サラ・ハリス (Jessica Tuck) ネイサンの母、医科大の教授
ロナルド・ウィームス (Thomas Crawford) 犯人、良識監視網
リンダ・ウィームス (Annie LaRussa) 妻
クリスタル (Susie Kantar)
ロンダ (Emily Brooke Hands)
ホリー (Katy Magnuson) 16歳の売春婦
マエ (Burnadean Jones)
ビクター・バーンズ (Ronald Hunter) 殺人課刑事
ジェーン (Trishelle Cannatella)

--- (Marco Martinez) 精神科医
--- (Ben Hermes) 警察官
--- (Greg Baglia) 警察官
--- (Michael Patrick Breen) 警察官
--- (Marvin Shapiro) 弁護士
--- (Rhonda Marie Alston) 売春婦
--- (Sonja Munsterman) 売春婦、赤いドレス。2人目の被害者
--- (JoAnna Rhambo) 売春婦
--- (Janie Haddad) 笛を吹く売春婦


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