クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン

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第16話 見えない恐怖 Fear and Loathing

脚本/Aaron Zelman
監督/Rob Spera
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深夜窓から抜け出すサンドラ・デービスは公園にいく。
そこには元彼である
ケン・ニューコムが待っていて、少しで
良いので話を聞いてくれと訴える。そんな中、
黒いフォードの
セダン、リンカーン車
に乗っている人物が近付いてくる。
ケンはサンドラの新しい彼氏なのか?と疑い文句を付けにいこう
と車に近付くと、突然車の中から発砲する男。そして逃げる
サンドラに対して追いかけて殺害する。

週明けエミリーとモーガンは、週末のことについて語り合う。
エミリーはまだBAUの人とはプライベートの話し合いをする仲
では無かったこともあり違和感を覚えるが、思い切ってデート
で失敗した事を彼に語る。
エミリーは、自分はオタクであり、普通の人のフリは出来るが
すぐにボロが出てしまうという。彼女は恥ずかしそうに
キル
ゴア・トラウト
のファンだと言うと、モーガンも自分も夢中に
なったと告げる事で二人は親近感を感じる。

そんな中、ホッチから殺人事件が起こり捜査要請が来た事を
告げる。

被害者が出たのはニューヨークの白人富裕者層の多い地区・
ウェストチェスター郡クロートンの公園だという。
同様の憎悪犯罪はこれで三件目との事。
一件目・
キーシャ・アンドリュース(15歳)、二件目・ビッキー
・ウィリアムス(17歳)
、そして今回ケンドラ・デービス(16歳)
が遺体で発見される。遺体の顔にはどれも同じマークが描かれ
ており"鍵十字"の紋様だという。全てが黒人の若い女性の被害者
故に、地元の
ウィリアムズ牧師は人種差別を訴え始める。
それを受けてコネチカットのネオナチグループも犯行声明を
出し始めた事を知る。

グロートンには4万2千人の人口。その内8%が黒人層だという。
このまま放っておくと暴動が起こるかも知れないと心配する。

しかし遺体を調べると
デートレイプ用の薬(GHB)が検出される
も、暴行した形跡は無かった。しかも3件目の犯行に於いては
GHBの検出も無い。
被害に遭う2週間くらい前にサンドラの家に脅迫状が届いて
いる事を知る。
リードは脅迫状の文章を読むと、すぐにプロファイリングを
試みる。文面を見ると、容疑者は白人と黒人の交際を嫌って
いる割に、サンドラがこの件を口外するのを嫌っている事。
表現を見るとこの文章を書いたのは男性ではなく女性であり、
稚拙さを感じることから、恐らく未成年の子の仕業だという。

BAUは現地に着くと、
ヒューズ市長に会う。そしてこの一件を
担当している
リック・ウェアー刑事と会う。
ここらでは二年ぶりの殺人事件である事。マンハッタンから
30分の位置にあるこの街は、殆どニューヨーカーが住んでいる
為に人種差別などナンセンスで、日常とはかけ離れた殺人だと
告げる。
リックらに脅迫状は、未成年の女性の仕業だと知らせると、
一度容疑を掛けて取り調べた女性が居ることを聞く。

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アメリカの人種差別問題

過去に比べれば随分とその問題も収まっているとはいえ、
未だに黒人と白人の問題は跡を絶たない。
今回の被害者が黒人の少女に集中していたために、街の黒人
牧師は人種差別だとして訴え始める。

次々と襲われていく被害者

一件目・二件目・三件目の事件はともかく、捜査中に次々と
被害者が生まれてくるというのは、ちょっと理解しがたい事件。
信頼を得るにはそれなりの時間が必要だと思うが、それだけ
多くの人に声を掛けていたという事なのだろうか?

被害者に共通するもの

若いアフリカ系アメリカ人である事。
歌が上手いこと。
品行方正な性格をしている事。

容疑者は戦利品を得ると殺害を犯す。

その戦利品がなんなのか。

色々と犯人像を絞らせない為なのか、憎悪犯罪に見せかけて
いた犯人。

BAUが導き出した犯人像は、
20歳から35歳の黒人男性。真面目な生徒を狙い、話術に長ける
人物。音楽の業界に足を踏み入れていて、普段は目立たない
様な行動を取っていること。セダン車にのっている人物。

犯人像を公表できない事情

被害者が黒人なのに、犯人が黒人だと発表すれば、少数の黒人
層は必ず暴動を起こすという。そんな心理的不安な要素が、
今回ある事件へと発展していく。

今回のモーガンってもの凄い聞き役で、周りの人たちの気配り
が行き届いていたな。
エミリーとも心を通わせていたし、リック・ウェアー刑事とも
良い関係が築き上げられていた。
そしてPTSD化しているリードの事に気がついたのもモーガン
だけだったね。

被害者の一人ナオミ・デイド

演じたのはTiffany Hines。
ドラマ「ビヨンド・ザ・ブレイクの時にも言及した覚えが
有るけどとても可愛らしい顔をしている。

ガルシアの出番が・・・

かろうじて最後に容疑者テレンスを調べるときに出たけど、
もう少しで全く出番が無いところだった。
吹き替えも絶妙で、その事に言及している辺り笑えた。

ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン (リーダー)
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン (リーダー)
デレク・モーガン: シェマー・ムーア (爆弾処理が得意)
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー (ドクター)
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック (広報官)
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス (解析)

エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年


テレンス・ウェイクランド (David Ramsey) 犯人
リック・ウェアー (Billy Brown) 刑事
アリー・ハドリー (Camille Winbush) 被害者、15歳
タニヤ (Yaani King) サンドラの脅迫状を送った
Mrs.デービス (Denice Sealy) サンドラの母
Mr.デービス (Michael A. Shepperd) サンドラの父
ケール (Shaun O'Hagan)
ヒューズ (Kenneth Meseroll) 市長
ジェフ (Byrne Offutt) リックを撃ってしまう
サンドラ・デービス (Bianca Bethune) 被害者
ゲイル (Jaquita Tale)
ステイシー (Sofie Calderon)
ナオミ・デイド (Tiffany Hines) 被害者
バーロー・ウィリアムズ (Anthony Winters) 牧師
ケン・ニューコム (Walter Driver) サンドラの元彼氏
ブリー (Emma Turpen) サンドラの妹
--- (David Guzzone) 警察官
--- (Welton Thomas Pitchford) 警察官


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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