クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン

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第17話 救難信号 Distress

脚本/Oanh Ly
監督/John Showalter
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テキサス州ヒューストン第五区
警備員は敷地内で悪さしている若者を取り締まろうとして彼ら
を追いかけている途中に何者かによって背後から首を絞められ
殺害される。

すぐにBAUにも応援要請が入る。
ヒューストン第五区ではギャングの抗争、麻薬の取引などで
治安の悪い地域の一つだった。しかしこの48時間以内で3人が
路上で首の骨を折られて亡くなっていたのである。殺人自体は
珍しくないが、ギャングの抗争ならば銃を使うはずだとし、
犯人像のプロファイルが急がれる。殺された三人は、それぞれ
ホームレス、建設作業員、そして警備員だった。目撃者が無く
ターゲットがバラバラ。一体何を狙った犯行なのか?
ホッチナーは、犯罪多発地域なのでくれぐれも捜査には気を
つける様指示する。

地元の刑事・
フラーから三人目が襲われた警備員の遺体が有っ
た現場で話を聞く。被害者からは警備員の銃が奪われている
事を聞く。
そんな中、一人の母子がギデオンたちの元にやってくる。
息子の
ケルビンが悪い仲間にそそのかされて、昨晩ここらの
器物を破損したのだとし、今から警察に出頭させようとして
いたところだという。現場検証している警察官達の姿を見て
声を掛けたのだという。
ギデオンはその時の状況をケルビンから尋ねると、警備員は
威嚇のために空に向かって発砲した事を告げる。
ギデオンはここらで殺人事件が起きたことを告げると、殺人は
犯していないと否定する。
現場近くを捜査していたモーガンは、近くで何者かが住んで
いる形跡を見つける。

犯人はホームレスなのかもしれない。3つの遺体が発見された
現場の近くにはいずれも空きビルが有り、ホームレスらしき
人物が住んでいた形跡が見つかる。再開発から立ち退きを要求
されたものの仕業なのか。
ホッチナーは、精神病院患者と、警察記録を調べるよう指示を
だす。

モーガンはガルシアの元に電話すると、この一帯での窃盗事件
を調べるよう指示する。ガルシアは地元の警察の記録から調べ
られるのではないか?とするが、ここらでは警察員が足りず、
それに時間を割ける人がいないという。まだビル解体工事前後
の写真を用意して欲しいと頼む。

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短期間に突然首を折られて殺害される事件が多発する。
犯人は再開発に伴い居場所を奪われた事によるホームレスの
犯行なのか。

相変わらずリードがちょっとピリピリムードの中、シナリオ
が展開される話だった。
リードが一人で捜査する事を知って、エミリーとして気を遣って
一緒に捜査すると言ったつもりだったけど、自尊心を傷付けて
しまったのだろうか。

子供に対して何故か優しい犯人。
鮮やかに人を殺せる理由がしりたいとした際、その原因を知る
為には犯人がミスするのを待つしかないとした時に、更なる
犠牲者が出ることも予想されたが、幸いにも子供のお陰で
新たな犠牲者を出すことなく、その場から逃げることが出来た。

ガルシアからの情報で、解体工事を前後して、建物の屋上に
石で並べられていたSOS信号を見つけ、犯人は帰還兵である事を
知る。そこまで分かれば、この一件の犯人も分かったような
ものだけど、犯人が特殊部隊の兵士という事もあって、正直
逮捕するまでが難しそうな案件だったね。

ロイの親友・マックスも彼が犯人で隠れているのならば見つかる
はずもなく、射撃の名手だとした事で、エンディングのパターン
は射殺だなと思わせた。

アメリカを守るための兵士が、逆に国民に降りかかる事への
恐怖が描かれたけれど、それだけ戦争は人を変えてしまうもの
である訴えが根底には有ったね。

ドラマとして興味深かったのは、何故ロイがこのような事件
を突然起こし始めたのかという事かも。
高速道路で工事中が有り、しかも彼の通勤に使っていた車
2002年式のフォードF150のタイヤのパンクで、全く見ず知らず
の所で高速を下りなければならなかった事で、戦場の様な
状況が自然に出来てしまった事にあるのね。

なんだか不条理な事に巻き込まれていく一晩の出来事を映画
化した「アフター・アワーズ」を思い出したな。あの映画は主人公が
小心者で良かったけど、このドラマではプロの兵士だからね。
トラウマが蘇り殺人マシンと貸す辺り、とても怖い物があった。

ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン (リーダー)
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン (リーダー)
デレク・モーガン: シェマー・ムーア (爆弾処理が得意)
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー (ドクター)
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック (広報官)
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス (解析)

エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年


ロイ・ウッドリッジ (Holt McCallany) 犯人、退役兵
デーナ・ウッドリッジ (Joanna Going) ロイの妻
マックス・ウェストン (Nick Chinlund) ロイの親友
フラー (Kent Faulcon) 刑事
ジョレーン (Sandi McCree) ケルビンの母
ケルビン (Jeffrey Lorenzo) 建物を破壊する少年
エドワード (Juan Ramirez) ロイに襲われるも助かる。
マリア (Bridget Shergalis) エドワードの娘
アンジー (Jennifer Willison) シェルターの責任者

--- (Jimmy Kieffer) ガードマン
--- (Jeff L. Williams) 制服警官
--- (Dre Taylor) ソマリア・モガディシュの少年


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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