クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン

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第19話 悲しみの業火 Ashes and Dust

脚本/Andrew Wilder 監督/John E. Gallagher
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カリフォルニア州、サウスサンフランシスコ
深夜寝静まった頃、
カトラー家に侵入し室内に灯油をばらま
き火をつけるものがいた。子供の
ポールはすぐに両親の寝室に
いくと、火がついているので逃げようと訴える。一階はすでに
火の海で逃げ所がすくなく、身を低くして玄関にいくが、扉には
外から開かないように細工されていた。一家は一酸化中毒で
意識を失う中、部屋には防火服をまとった男が一家が亡くなって
いくのを確認して外に出て行く。

三週間の間に二件の放火殺人事件が起きたとBAUにも報告が入る。
最初は
ジャービス家。次に起きたのはカトラー家。
唯一生き残ったのは
シャーロット・カトラーだけだがその彼女
も重度の火傷で瀕死の状態だった。
リードは放火犯の94%は男性で、75%は白人だという。検挙率は
16%で大抵捕まるのも30件以上の放火を繰り返した後だという。
放火によって性的快感を得ている人物で、この犯人は前例に
無いような人物だという。恐らくそのきっかけは性的はけ口を
失った人物だろうという。
目撃者によるとゴールドのセダン車が現場から逃走していた。

放火調査役の
ベガと合流するBAU。
ベガはギデオンが執筆した本を良く勉強しており、プロファイル
にも理解ある人物だった。放火犯の最有力者の中には、自分も
該当するはずだとして、自分の精神鑑定書を予め見せるベガ。

ホッチナーは唯一の生き残りで重要な証言者であるシャーロット
に会いに行く。あの晩何か変わったことがなかったのか。
すると就寝前に歯を磨くが、
水道の水が出なかったこと。夫の
デニスが外まで水道管を調べに行ったこと。ベッドに入るとま
もなく息子のポールが呼びに来たこと。逃げる際にドアを開け
ようとしたのに
鍵がかかっていたこと。それから消防士が来た
を告げる。ホッチナーはシャーロットは残り僅かな命だとして
息子や夫が助かったと嘘をつくのだった。

水道管を締めてその隙に犯人はは室内に入ったのだろうという。
一家が眠るのを待って燃料を巻き裏口への進路を絶ったのだろう
という。ベガによると消化に来たときには鍵は開いていたと
告げると、扉にはジャッキのような跡でつっかえ棒になっていた
傷が付着していた。犯人は一家が焼け死ぬのを見たかった為に
室内に残っていたのではないかと推察する。

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放火殺人事件が起きる。しかし犯人はこれまでの放火犯像とは
違い、自分と似たような人物で家庭も仕事も順調である家庭
を狙っている事が判明する。
二つの事件に共通するものを導きだし、ギデオンを始めとして
犯人像をプロファイルしていく。

今回は随分ホッチナーが犯人に肩入れしていくような話だった。

EDFなる怪しげな環境活動家の存在。
ベンゼンにど地下タンクに違法に貯蔵して隠している企業や、
そこで働くものたちに対して抗議活動を行っている様子。
まるでエコテロリスト団体、シーシェパードの様な団体なのかな
と思うところがあったけど、支部のリーダー・エバンはとても
誠実そうな人物だった。

今回捜査に協力したベガは随分鋭い分析力を持っていて、
その辺は火災の分析官らしくものが有るのかも知れない。

少ない情報だったけど、
世間的に評価を得ていない人物、自己愛性人格障害、何をやって
も上手く行かない、尊敬されたがるが他人を敬うことはない、
他人を恨む割に他人に依存している事、女性の肉親と同居して
いるであろう事、出張の多い人物、被害者の夫と背格好や人種
が似ている犯人像などを次々と導き出していく所は流石だった。

麻薬患者と似ていて放火が止められなくなるというのは怖いな。
最後にグレック・ベリーという公認会計士の男性を路上で
火炎瓶を使って焼き殺す所などかなり異常だし、捕まって
良いのか?と思うほどに、現場から逃げも隠れもしないような
変に堂々とした所があったと思う。

ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン (リーダー)
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン (リーダー)
デレク・モーガン: シェマー・ムーア (爆弾処理が得意)
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー (ドクター)
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック (広報官)
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス (解析)
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年


エバン・アビー (Tom Schanley) 41歳、EDFの支部リーダー
リカルド・ベガ (Anthony Ruivivar) 放火調査員
ビンセント・スティルズ (Sean O'Bryan) 犯人
シャーロット・カトラー (Stacy Edwards) 病院で亡くなる妻
ポール・カトラー (Jordan Garrett) 焼死した息子
デニス・カトーラー (John Nielsen) 焼死した夫、弁護士
リア・カストロ (Mercedes Colon) 刑事
トム・ダンレイビー (Reed Rudy) 夫。車の中で焼き殺される
リアム・アビー (Angelo Custino) エバンの息子、野球少年
ブラッド (Sean Peavy) トムの息子
ケイティ (Nicole Smolen) トムの娘
アリソン・アビー (Christina Carlisi)
--- (Karen Lew) 医者
--- (Adria Johnson) リポーター


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