クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2 製作総指揮: マーク・ゴードン http

第20話 ロシアン・マフィア Honor Among Thieves

脚本／Aaron Zelman 監督／Jesus Salvador Trevino
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メリーランド州ボルティモア。
二人の男性、ヒョードルとリヨフが、帰宅する男性・セルゲイ
を誘拐する。

BAUにはエミリーと上司・ホッチを尋ねて、エミリーの母・エリ
ザベスがやってくる。かつてウクライナ大使館で自分の部下
だった、チェルナス夫人の弟でナターリアの伯父に当たる
セルゲイが誘拐されたとして、捜査を頼む。しかし誘拐事件に
関しては地元のFBIの管轄だとして断ろうとするホッチだが、
犯人からは身代金の要求があり、午後12時までにモスクワの
銀行に10万ドルが振り込まれないと、伯父の指が一本ずつ
切り取られてしまうという。デレクたちは脅迫状には正確に
どんな事が書かれているのか?と問うと、誘拐された人物の
固有名詞が書かれていなければ、誰に宛てた手紙なのかどうか
も書かれていない。大抵この手の犯人の行動には、選ばれたと
する心理描写で被害者家族を追い込む意図が有るのに対して
この手紙にはそれが無い事に違和感を覚える。
早速現地に飛んで地元のFBI捜査官のリーダー、クレーマーから
事情を聞くというギデオン。

ボルティモアまでは飛行機で僅か25分程度の距離だった。

犯人が指定したロシアのナトガ銀行の口座を調べるガルシア
だが、口座の存在は確認できるが、誰の名義なのかどうかは
分からないという。ロシアに問い合わせても、個人情報の保護
によって調べるのは無理だろうとし、せめて口座がどういう
データベースになっているのかが分かれば、調べられるという。

一方クレーマーに逢うギデオンは、彼から話を聞くと類似する
事件は一年の間に何件も存在し10人以上が指を切り取られて
いるが、誘拐されているのはみなロシアの犯罪者ばかりで、
大抵密航者である事や、犯行がロシアン・マフィアによるもの
である事が知れ渡っているので誰も話をしたがらないのだと
いう。犯人もまた被害者家族は警察には通報しないと思って
いるのだろうという。ギデオンは誘拐されたチェルナス一家の
バッググラウンドを調べる様ガルシアに伝える。

デレクはナターリアと共に彼らの居住地を訪れていた。
部屋には家族の写真で一杯。ナターリアによると、兄と弟が
いたけれど、幼い頃のジフテリアで失っているのだという。
自分はともかく両親は落ち込み、二人ともそれ以降笑わなく
なったという。祖父の写真を見ると、彼は党本部に勤務して
いて、旧ソ連の崩壊によって投獄されたという。ナターリア
たちは崩壊以前にアメリカに渡った事で被害は免れたとの事
だった。
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突然一人の男性が誘拐される。
誘拐されたのはエミリーの母・エリザベスのかつての部下の
セルゲイという事もあって、母はBAUに直接捜査してくれるよう
頼みに来る。その背景には、被害者家族が当局の事を信用出来
ないという背景が存在する。

イマイチ消化不良な話で、ロシアンマフィアの恐怖ばかりが
描かれる話だった。

ロシアンマフィアの掟によって、ボス自身が縛られている所が
何とも言えない話だけど、事件自体はマフィアによる犯行では
無かった所がポイント。
誰か一人が口を割れば簡単に問題が解決するような話だけに
何ともドラマとしては苦々しい限り。

まさかナターリアが関係しているとは思わなかった。
叔父さんとはいえ、指が切り取られたり耳がはぎ取られたりする
のを、よく我慢していられるね。ロシア人とはあまり親戚に
対する執着心が無いのだろうか。

展開上不自然なのは、何故マフィアのボス・リソースキーが
被害者の仲介役を果たそうとしているのかという事と、金が
無いと知りつつも、チェルナス家を脅そうとしているのかと
いう事。

アメリカは市場が大きいだけに、各国のマフィアが居住している
な。

あまり今回BAUのメンバーの象徴的な動きは無かったけど、
最近デレクが被害者家族に肩入れしすぎる一面が有るような
感じで、そんな彼の態度が今回捜査の進展を妨げていた部分
が有るのではないかな。

エミリーと母親のエピソードも最後にちょっぴり光るものが
有った。これまでの二人の関係が分かるような感じだね。